
2023年にICFの資格認定制度が大幅に変更になり、ACC資格を取得するための認証プログラムは、ACSTHからLEVEL1に、PCC資格を取得するための認証プログラムは、ACTPからLEVEL2に変更になりました。
これに伴い、ヘルスコーチ・ジャパンも、それまで実施していたACSTHプログラムの内容を変更し、コーチングスキル完全マスターL1コースとして開催しています。
2024年10月に、新制度になってから10人目のACC合格者が出ましたので、インタビューを行いました。今回の合格者は管理栄養士として仕事をされている、野田茉里奈さんです。
野田さんは、最初は資格をとるつもりなどなく、栄養士としての業務の中でコーチングとライフスタイルを掛け合わせたサービスに関わったことがきっかけでコーチングの勉強をスタートしました。前の会社を退職するときに、1年間は仕事を置いといて、コーチングの勉強をちゃんとする時間にしようと決意されました。
本格的に学んでみると、「コーチングってこういうものだったよね」という新たな発見があり、より素晴らしいものだと実感。特に「押し付けない」というアプローチに価値を見出し、お客さんを尊重することで得られる結果の違いを体感されました。
野田さんはICFのACCテスト対策として、コンピテンシーと倫理規定を熟読し、ChatGPTを活用した模擬問題で練習するという革新的な方法を取り入れました。
「何とかなるわ」という心構えで挑戦することの大切さを教えてくれる野田さん。これから資格取得を目指す方々へのアドバイスとして、「コーチングの定義と境界」の項目をしっかり学ぶことの重要性を強調されています。
本インタビューでは、資格取得のための具体的なアプローチや学びの中で感じた変化、そして今後の展望についてお話ししていただきます。資格取得を目指している方々にとっても、きっと参考になるお話がたくさん詰まっています。それでは、野田さんのお話をじっくりお聞きしていきましょう。
1-インタビューからわかった重要ポイント
野田茉里奈さんのACC取得までのロードマップ
- 栄養士として働く会社でコーチングと栄養指導を組み合わせたサービスに触れ、7年前にコーチングを学び始めた
- 会社でチームと一緒にコーチングを学習しながら、実際のサービス開発に携わる経験を積む
- その後も別の会社で同様のコーチングと栄養指導を組み合わせた業務を継続
- ICFの資格を持つ人に出会い、本格的にコーチングを学ぶ価値を認識
- 前職退職時に1年間コーチングの勉強に集中することを決意し、2024年初めに本格的な学習をスタート
- 最初はヘルスコーチジャパンの資格取得が目標だったが、希望就職先とヘルスコーチジャパンの連携を知り、アドバイスに従ってICC ACC資格取得へ方向転換
- 100時間のコーチング実績達成のため、友人・知人に積極的に声をかけ、相互コーチングも活用
- 試験対策として、コンピテンシーと倫理規定の学習、ChatGPTでの模擬問題練習、「コーチングの定義と境界」の学習に注力
- 当初2月末予定だった試験を12月末に前倒しし、集中力を高めて準備
- 自宅受験のための情報収集と環境整備を徹底して行う
- 2024年12月末にICC ACC試験を自宅で受験し合格。
- 今後はコーチングを専門とした就業実現と上位資格取得を目指す
- 2024/11/19 ACC修了認定試験合格
- 2024/12/28 ACC資格取得
栄養指導の専門性から始まり、コーチングの国際資格取得へ
野田さんは、管理栄養士として栄養指導にコーチングを組み合わせたサービスを提供していた会社に入社したことがきっかけで、コーチング学習をスタートしました。当初は職場での学びでしたが、コーチングが栄養指導にもたらす価値を実感するうちに、専門性を高めたいという思いが強くなり、コーチングだけで働くことも視野に入れて本格的な学習へとシフトしていきました。
1年間の集中学習期間を設けて本格的に取り組む
退職をきっかけに、野田さんは思い切って1年間をコーチングの学習に集中する決断をしました。この期間を最大限に活用し、ヘルスコーチジャパンでの学びを通じて理論を深め、実践を積み重ねました。特に「押し付けない」姿勢や「クライアントの答えを尊重する」といったコーチングの本質に触れ、これまでの理解が深まっていきました。
当初はヘルスコーチジャパンの資格取得が目標でしたが、希望する就職先との連携を知り、ACC資格取得へと目標を変更。これにより学習のフォーカスも変わり、国際資格に向けた準備が始まりました。
100時間の実績とACC試験対策
資格取得に必要な100時間のコーチング実績を積むため、野田さんは友人や知人に積極的に声をかけ、特にコーチングという言葉を知っている人や元同僚を中心に協力を依頼しました。時間的余裕があった時期だったこともあり、予定調整がしやすく、相互コーチングも活用して着実に時間を重ねていきました。
ACC試験対策では、コンピテンシーと倫理規定を徹底的に学習し、ChatGPTを活用して模擬問題を作成・練習するなどの工夫も。特に「コーチングの定義と境界」の項目に注力し、試験合格に必要な知識の定着を図りました。集中力を維持するため、当初2月末予定だった試験を12月末に前倒しするという自己管理も行いました。
自宅受験という挑戦と合格
野田さんはヘルスコーチジャパン初の自宅受験合格者となりました。情報が少ない中、ブログやSNS、YouTube動画など様々なソースから情報を集め、部屋の準備や試験環境の整備を徹底。「何があっても大丈夫」という心構えで臨み、試験中の視線コントロールや終了後の対応など、予期せぬ状況にも冷静に対処して合格を勝ち取りました。
ヘルスコーチジャパンの学習環境の価値
野田さんは、ヘルスコーチジャパンのスタッフやメンターコーチとの距離の近さや見守られている安心感を高く評価しています。特に医療者が多い環境は、管理栄養士である自身にとって共感しやすい学習コミュニティでした。また、試験対策として提供される資料や映像、勉強会なども大いに活用し、それらのサポートが合格につながったと感じています。
今後のキャリア展望
ACC資格取得後は、目標としていたコーチとしての専門的な就業実現を目指しています。将来的にはACC更新や上位資格取得も視野に入れ、ICFの階層(ACC→PCC→MCC)を意識した継続的な学びを計画中です。資格取得はゴールではなく、コーチングを通した成長の通過点として捉えている野田さんの挑戦は、これからも続きます。
2-インタビュー動画
3-合格後の率直な気持ち
Q:合格して今の率直なお気持ちはいかがでしょうか?
桑原:この度はACC合格っていうことで、おめでとうございます。
ありがとうございます。
桑原:年末すごいギリギリに受験されて合格っていうことだったんですけど、いかがでしたか?
嬉しかったですね。「どうだったかな」ってすごい危ない気持ちでいたので、落ちたんじゃないかなと思ったんで、良かったと思いました。
4-コーチングを学び始めたきっかけ
Q:コーチングを学び始めたきっかけは?
桑原:コーチングを学び始められたきっかけっていうのはどんなものだったんですか?
きっかけは7年前にジョインした会社がコーチングを私、栄養士をしているんですけど、コーチングとライフスタイルを掛け合わせたみたいな感じ。ただの栄養指導じゃなくてコーチングも掛け合わせたようなサポートサービスをしていて、そこでコーチングっていうのに出会いました。
会社のみんなと一緒に勉強しながら、サービスを作っていったっていう経験があって、それからずっとそのコーチング×栄養指導みたいなところでずっと働いてたんです。
その会社が倒産してからも、別の会社で同じようなことをリクエストされました。そのときに、コーチングのICFの資格を取られたっていう方に出会って、ちゃんと勉強するのっていいなと思っていたので、1個前の会社を退職するときに、1年間は、ちょっと仕事は置いといて、コーチングの勉強をちゃんとする1年にしようと思って始めた感じです。
桑原:決意を感じたんですけれども、2024年はコーチング勉強しようって思って、元々は管理栄養士さんとコーチングを一緒に仕事で生かしていくっていう、そういうことをされていたっていうことですよね。実際にそうやって本格的にコーチングを学んでみられていかがでしたか?
今までも教科書に載っていたりとか、管理栄養士の学校の教科書に載ってたりとか、触れる機会はいろいろあったと思うんですけれど、会社とかでみんなで勉強してたときとまた違って、ちゃんとスクールに入って勉強したら、「コーチングってこういうものだったよね。」みたいな、新しい発見がいろいろあって、より素晴らしいものみたいな気持ちになりました。
それを実際に使って今年はお仕事してみたんですけど、そうするとやっぱりお客さんの反応も違うような気がして、楽しかったです。
桑原:本格的に勉強を始めて、良かったっていう、そんな思いが伝わってきたんですけども、お客さんの手応えも違っていたという感じなんですね。どんな点がいいなって思われたか教えてもらっえますか?
そうですね。まず押し付けないっていうところが、やっぱりすごいいいなって常々思っています。
お客さんがあんまり効果ないなとかいうことを目標にしようとしてたりとか、その目標よりこっちのがいいのになと、思うときがどうしてもあります。知識がある分だけそういう思いをもつときがあるわけです。
でもそういうときに、前だったら多分こっちのがいいですよとか言っちゃったと思うんですけど、それを言わないで答えはその人の中にあって、その人がこうこうしたいって思うのにも、やっぱりそれなりの理由があってみたいな感じで、その人を尊重したからこそ、得る結果みたいなのがあるなってことに気づけたのがよかったなって思うところです。
桑原:コーチングが、野田さんの元々の専門の仕事に、ぴったりフィットしたというのお話ですね。
5-ACC資格を取ろうと思ったきっかけ
桑原:そんな中でACC、ICFの資格を取ろうっていうふうに思われたきっかけは何だったんですか?
そうですね。私そもそもコーチングの勉強をしっかりしようと思ったのも、栄養士だけで働くんじゃなくて、コーチングだけでも働いてみたいって思ったっていうのが、1個あったんですね。
コーチングの勉強をして、ヘルスコーチジャパンの資格が取れれば、そこの会社で働けるかもって思っていました。なのでICFのACCは取るつもりはあんまりなかったんです。
なんですけど、その入りたい会社と、ヘルスコーチジャパンが協業というか、連携し始めたっていうのを10月11月ぐらいに聞いて、入りたい会社だったからすごくちょうどいいって思って。応募しようとしたら、ACCの資格取ってからの方がいいみたいよって最上さんに言われて。「そうなんだ、やっぱ取らなきゃ」と思って取ったっていう感じです。
桑原:野田さんとしては資格というものが取れれば良かったので、ACCをっていうわけでは最初はなかったけど、取った方がいいよって言われたことで、じゃあやろうかなっていう流れがあったっていうことですかね。
はい。そうですね。いつかは取るつもりではあったんですけど、そこの会社でコーチとして働いて、ゆくゆく落ち着いたら取ろうと思ってたんですが、順番が逆になったっていう感じです。
桑原:そうすると、ACC受験するにはそれなりの準備とかしなきゃいけないことがあったと思うんですけど、一番大変だったのはどんなところだったですか?
私、座学は嫌いじゃないって自分で思い込んでたんですけど、あんまり好きじゃなかったみたいです。
勉強しようっていざ机に向かったら、ちょっと集中しきれなくて、読みかけの本が気になったり、掃除し始めたりとか、こんなんじゃいけないと思って、元々は2月末ぐらいに試験を受けようと思ってたんですけど、それを12月初めぐらいに試験を受ける、と決めたんですよ。
こんな調子だと、2月末だったら、ノビノビすぎて、集中できないんじゃないかと思って、自分の中で12月末に受けるぞって決めて勉強した方が、ちゃんと集中できるんじゃないかと思って。それで、スピード受験しました。
6-資格取得要件の100時間はどうやって達成したのか?
桑原:自分でデッドラインを決めて、そこが大変だったなって感じられてるっていうことなんですね。多くの方は100時間以上っていう実績を作るのが、大変っていうふうに言われる方が多いと思うんですけど、その点は野田さんいかがだったんですか?
その点は、私が2024年あんまり仕事をしてなかったっていうのもあって、そこまで大変では実はありませんでした。
本当に仕事をしていなかった時期があって、2024年の初め頃、その頃に過去の友達全員に声をかけて、こんな勉強してんだよねって言居ました。そもそも会社を辞めるときから辞めることについて悩んでて、コーチングの勉強っていうのをしたくて、コーチングっていうのはこういうことでみたいなのを喋っていたので、
「この前言ってたあれね。」みたいな感じで協力してくれる子が多かったです。しかもわたしは暇なので、いつでも相手に予定を合わせられたので、100時間もそこまで大変じゃありませんでした。
桑原:時間が潤沢にあった時期だったっていうのが一番良かった。
はい。
桑原:とはいえ、友達知り合いに全員に声をかけたってすごくないですか?
なんか宗教みたいに聞こえると良くないなと思って、押し売りみたいに絶対にいいものだよとか言うと、ちょっと引くかなと思ったんで、こういうのを勉強したいと思っているんだ、怪しいもんじゃないんだよ、みたいな説明をして、受け入れてもらえそうな友達に声をかけたっていう感じがあります。
他には、管理栄養士の友達とか、コーチングっていう言葉を聞いたことがある人、元の同じ会社の同僚とか。新しく始めた業務委託先で研修で出会った人たちとか。
桑原:ご自身でいろいろこの人は大丈夫かなとか、押し売りにならないよなみたいなことをいろいろ選別しながら積極的にすごく動かれてたんだなって今感じたんですけど、どなたかに紹介してもらったりとか自分が声掛ける以外にされたことってありますか?
あんまりないですかね。こういうのをやっていって、周りに興味ある人いたらっていう声かけもしたんですけど、それで実際紹介してもらったことはないかなと思います。
狭い村に住んでいるので、村の人たちに声かけてみたりもしたんですけど、あんまりそこからは広がらず。それよりはそもそもコーチングって言葉を聞いたことあるみたいな人の方が、協力してくれるパターンが多かったかなって思います。
桑原:そうやって自分で考えて声をかけて、協力してくれる人を募ったら意外と100時間はいけたみたいなそんな感じ。
そうですね。あとは相互コーチングとかも利用して、コーチ仲間との練習も着実にしました。
桑原:着実に何か時間をしっかり使って、実践するっていう点においてはあんまり困難はなかったって感じですね。ありがとうございます。
100時間の実績セッションは、100時間のうち75時間が有料セッションでなければなりません。野田さんは、友だちや知人への声かけと、相互コーチング(ピアツーピア)で達成されました
人によっては、社内で許可をとり、社内コーチングで達成される方もいらっしゃいます。人事部への許可が必要ですが、給料をもらってやっているコーチングになるので、有料カウントができるのです。
ただし、上司が直属の部下に行うコーチングは、実績セッションとはみなされなくなっています。この理由は、上司部下の関係性の中で行うと、コーチングで最も重要な、Partner Withができなくなるからと思われます。
7-ICF Credentialing Exam対策としてやったこと
桑原:テスト勉強が難しかったってことなんですけれども、実際ICFのクレデンシャルexam対策として、ご自身でこれをやったよっていうことがあったら、いくつか教えていただきたいんですけれども。
ICFのクレデンシャルexamを受けるとずっと思っていて、模擬テストみたいな皆さんがよくおっしゃるソリューションアカデミーっていやつのをやっていたんですけれども、途中でACCのテストに切り替わるよっていうか、受けてもいいよっていう、ACCテストみたいなのができたんです。11月半ばぐらいから。
そっちを受けてもいいよって言われてからは、クレデンシャルexamの勉強はもうやめて。コンピテンシーと倫理規定をいっぱい読んだり、ChatGPTさんに模擬問題を作ってくださいってお願いをして、いっぱい模擬問題作ってもらったり。
桑原:それはどんなプロンプトでお願いしたんですか?
これが倫理規程ですって言って、倫理規定の文書ばってコピーして貼って、これがICFが出してる公式の練習問題ですって言って、練習問題を貼って、こんな感じで他にも練習問題を作ってくださいみたいな感じでお願いしました。
桑原:コンピテンシー全部貼って、サンプルというか、こんなふうに似たようなものを作ってくださいということをすると。
あんまり使い方がわかってないので、もっと簡単なやり方あるのかもしれないですけど。ただ貼っただけっていう。
桑原:そうしたら、どんな感じのものが出てきたんですか?
同じように4択で、これちょっと違うなっていうものの中に1個だけ、これは正しそうみたいなのが紛れ込んできてる普通の問題が来ました。
桑原:何問作ってくださいみたいな感じなんですか?
そうですね。何問か作ってもらって。なんでこの正解なのかわかんないっていうやつがあったら、それの解説をしてくださいっていうと、それも解説を教えてくれました。
桑原:まるで自分の家庭教師がいるみたいですね。そういう受験勉強の仕方は私の頃にはなかったので、すごい参考になりますね。
未来だなと思ったんですが、実はそれあんまり役に立たなくて。実際はこういう感じの問題が出るだろうなっていう問題が、ChatGPTさんからも来て、よしよしって思ってたんですけど、実際の問題はもっと難しかったですね。
桑原:もっと難しかったんですね。やってみて、やらないよりは良かったのかそれとも、今はどんな感触なんですか?
やらないよりは、ただコアコンとか読んでも覚えられないので、やらないよりは良かったんですが、それで完璧だからといって受かるかといえば、そうではないんだなって思ったって感じ。
桑原:試験の出題方法だったりとか、内容に馴染んだりとかっていう意味ではやっておいた方が良かったけど、それだけで合格するほど優しくはなかったんですね。
そうですね。ちょっとひねってある問題が結構あったなって思います。
以前は、ACC資格取得のときも、それよりももっと上級のPCC・MCC資格取得のときも、経験重視のICF Credential Examという試験を受ける必要がありました。
ところが、まだ100時間の実績しかもっていないACC新規資格申請者にとって、経験重視のICF Credential Examは難しすぎるという、世界中からの声があり、ICFはその声を受けて、まだ経験が浅いコーチ達も達成できる試験として、知識重視のACC Examを作りました。
野田さんはちょうどこれらの2つの試験の切り替わり時期に当たったというわけです。
ICF Credential Examに関しては、世界中の先輩コーチたちが対策などを公開していて、情報が豊富にあるのですが、ACC Examに関しては、まだ受検者数も少なく、情報が乏しい中での受験だったというわけです。
2025/05/02現在、ACC新規申請の場合は、全員がACC Examを受検する、ということに統一されています。
野田さんが受講された、コーチングスキル完全マスターL1コースには、ICF資格取得サポートのプロダクトがもれなくついているので、このようなICFの制度変更や、試験の変更などの最新情報を、常にキャッチすることができるようになっています
8-ICF Credentialing Examの申込と申込後の流れ・試験会場の様子について
桑原:野田さんは、ヘルスコーチジャパンでは初の自宅受験合格者っていうことだったんですけれども、体験されての注意点について、できるだけ詳しく教えていただけませんか?
はい。まず自宅受験の情報っていうのはあんまり出てこなかったので、どんな感じなんだろうっていうのをすごいドキドキしていました。
ACCでピアソンの自宅受験をした方っていうのはあんまりいらっしゃらなかったんで、ACCのテストじゃない別のテストで、ピアソンの自宅受験を受けた方のブログとかをいっぱい読みました。
桑原:違う試験なんだけど、ピアソンの自宅受験を受けた方のブログを探して読まれたんですね。
ブログとかTwitterXのポストとか見たりして、あとYouTubeも出てきたので、こんな感じだよっていうのをレビューしてる方のYouTubeとかも見たりして、こんな感じなんだなっていうのを把握しました。
結構不安だったんで、それをいっぱい見れて安心したところもあります。
桑原:事前にこんな感じっていうイメージをしっかり自分で調査というか、調べられて、安心して。実際受けてみられて、その違いとか、同じだとか、どうだったですか?
部屋の中を片付けないといけないっていう注意事項がすごい厳しく書いてあるんです。受験要項みたいなのに。
何もあってはいけないみたいな感じで書いてあるんですけど、全部布で覆えば大丈夫って言ってる人がいて、私もその通りしました。タンスみたいなのとか、ハンガーラックとか、全部布で覆ってみたんです。 大きいシーツとかで。
そして、外から見えてはいけないっていうので、カーテンびっちり閉めて。
動画でその様子を観察官に見せるんだと思ってたら、写真で良かったんで、この写真送ったら、特に何も言われなかったので、家の環境整える自体はもうめっちゃハードル高いなと思ったんですけど、布で覆うだけだったら、そこまででもないかもなって思いました。
桑原:あらかじめ部屋の様子を写真に撮ってどこかに送るっていうことですかね。
あらかじめではなくて当日。試験直前です。
桑原:それは思ってたよりはハードル高くはなかった?
はい。ハードル高くはなかったです。そのやり取りとかを全部英語でするんだと思ってたんですね。
モニターさんは英語の人がいいか、もう1個どこかの外国語をどっちか選びなさいって言われて、英語だなと思って英語を選んだんので。めっちゃ英語で喋る機会があるんだと思って怯えてったんですけど、結局一言も英語を話さずに終えることができました。
桑原:というと、自分は喋らなくて済んだ?
そうです。喋らなかったし、相手の英語も聞かずに済んだ。何か不備があったときだけ話しかけられるみたいで、不備がなければ何も発さずに終わるっぽいです。
桑原:実際何も言われたりすることはなかった?
はい。カメラがずっとオンになっていて、自分の顔が映ってるんですけど、顔の視線が上向いたり、あっち向いたりすると、注意されるよとか、そういう注意事項もいろいろ事前に読んでて守ってたからかもしれないですけれど。
桑原:今おっしゃったようなことも、事前にブログだったりから見られた、これはいけないんだなとか、こうしなきゃなっていうのを。全部どんなふうにして頭に入れられたんですか?箇条書きにしてみるとか?
そんな大したことはなくて、ABCDのどれが正しいかみたいなのをクリックしたら、パソコンとか電波状況によっては三、四秒ぐらい誤差が出るから、いっぱいクリックせずにちゃんと待つのがいいよとか、顔が近すぎても遠すぎても注意されるから、適度な位置でいなさいとか、それぐらいしか多分書いてなかったかな。
だから私考え事するときにいつも上を向く癖があるんですけど、上を向かないように、問題考えるときもずっとカメラ見ながら考えてました。怒られるって書いてあったので。本当かどうかわかんないけど。
桑原:本番でやってみるのはちょっと冒険ですよね。全部気をつけなきゃいけないこと、事前に知ってたことは、もうきちんとやって、その結果何もなかったと。
何もなかったです。チャットの機能もあって、チャットで注意されることもあるよって言われたんで、試験時間中もチャットが来てないかっていうのは確認しながらやっていました。
桑原:すごい落ち着いて対処っていうか、試験受けられたんだなってっていう感じなんですけれども、他に何かありましたか?
何があっても大丈夫みたいな気持ちは強く持っといた方が、オンラインの受験に行って助けてくれる人が周りにいないので、やっぱり必要かなと思っています。
一番怖かったのが、全部問題が終わって、これで終了しましたみたいなのが出た後に、真っ白に画面がなって、「クローズ・ザ・ブラウザ」みたいなのが出たんです。だから、消すのかな、それとも勝手に消えるのかなと思って、ちょっと待ってみたんです。
その画面の後に「合格しました。」「不合格です。」っていう通知が画面に出るよって、誰かが言ってたのは覚えてたんで、待ってみようと思って待ってたんですけど、一向に消えず、消してみようと思って消そうとしたけど、コントロールされてるんですよ。 パソコン自体がそのシステムに。
だから消せず、電源も切れず、その状態でこれは何だろうと思いながら、でもカメラだけはずっとついてて、「モニタリング中です。」みたいなのがずっと出てて、これは困ったなと思ったんですけど、スマートフォンを触ったら失格になりますって言われてるし、隣の部屋にスマホを置けって言われたから置いちゃったし、電話が来てても気づけないし、終わったんだろうか何なんだろうかって思って5分ぐらい待ってみたんです。ドキドキしながら。合否がわからないまま。
だけど、もうしょうがないやと思って、これで落ちてもいいやと思って、スマホ取りに行ったら、ICFから「合格おめでとう」みたいなメールが来てて、じゃあもうこれ消していいのかなと思って。
すごい頑張って、電源ボタン長押しとか、何回もして。パソコンの電源落として、よくわからない終わり方だったけど、良かったことにしようと。
桑原:でもそういうこともあるんだって、すごい貴重なお話ですよね。
いろいろあるかもしれないけど、何とかなるさって思っといた方がいいっていう感じです。
桑原:そういう自分を強く持てる人だといいけど、誰かに聞きたくなるっていう方にはちょっと厳しいかもしれないなって思いました。そして、野田さんはすごい冷静に最後まで対処されたんだなっていうふうに思いました。ご自宅での試験っていうことで、例えば事前に飲み物を準備するとか、用は済ませておくとか、注意事項みたいなのは教えてもらうようなことってあるんですか?
そうですね。自宅受験する人のための冊子みたいなのがPDFがあって、結構長い何ページもあるものを事前にもらっていて、英語なのでいちいち翻訳しながら、Google翻訳とかDeepLとかで。
桑原:やっぱりそれはきちんと読んでおいた方がいいと。
そうですね。読んどいた方がやっぱりいいですね。読んでもわかんないことはいっぱいあるんですけど。事前に実際に使うシステムのテストができたんです。
あなたのパソコンとかインターネットの環境が受験に適してるかっていうのをテストができて、それも絶対やった方がいいんですが、私自宅で受けるのって決めたときと、1週間後ぐらいにもう1回やってみて、2回テストしたんですね。だから、もうこれで大丈夫だろうと思ってたんですけど、前日ふと不安になって、もう1回テスト前日だし、しておこうと思っていたんですよ。そしたら、アップデートが入ってたみたいで、事前にインストールしてたシステムが使えませんって言われて、もう1回、インストールしてくださいって言われて。これ当日じゃなくてよかったってすごく思いました。
桑原:本当ですね。とにかく直前もやっぱりやった方がいいよ。パソコンのことだからっていうことですね。質問なんですけど、野田さんはご自宅の環境上、自宅受験を選ばれたって聞いてるんですけど、もしどっちもOKだったとしたら、今度どっちを選ばれます?
難しいですよね。何事もなく無事に終われるのは多分自宅じゃない方だと思っていて。途中でパソコンが落ちましたとか、当日そのソフトが使えませんでしたとか、ABCD選択してから5秒待たないとこっちがつきません、で次を押してまた7秒を持たないと次いきません。次の問題入れません。みたいな方もいたりしたので、何かそういう不便を思えば、会場までちょっと時間かかってもいった方がいいんだろうなってけれど、私はまた自宅受験すると思います。
桑原:そうなんですね。それはどうしてですか?
自分がテストを受けてるときに、他の人から実際に見られてると、ちょっと緊張するし、周りの受験者の人たちの様子とかも気になっちゃいそう。自分のいつもの部屋でいつもの時間に起きてみたいな感じでやれたのがすごい良かったです。
桑原:そうなんですね。やっぱり人によるっていうとこもあるのかな。
そうですね。時間も、好きな時間選べたので。
桑原:本当に自分の都合のいいときを選んでっていうことは可能っていうことなんですね。
30分刻みで選べたと思います。しかも、実際に自分が受けるって決めた日の翌週からも選べた気がするので、結構直近でも選べるんだなって。365日ぐらいの感じで、選べる日があったので。
桑原:受験のチャンスっていう意味では、機会がたくさんあるのは自宅受験。いろいろ詳しくありがとうございます。
Examは、会場受験とオンライン受験の2つの方法から選べます。
会場は全国にあり、試験の運営は、ピアソンVUEというところがやっています。ここは、ICFの試験だけでなく、マイクロソフトやIBMなどの試験も行っているので、隣の席の人は、違う試験を受けているという状態になります。
これまでの合格者からの情報によると、高橋洋さんは、自宅でのオンライン受検で、結局当日になってつながらないということになり、会場受験に変更したという報告があります。
会場は、そこそこでかなり状況が違いますが、試験開始直前にならないと入れない、ということは、複数の人が話しています。
石田真由さんは、周りの音が気になって集中できなかったので、会場備え付けの耳栓を使ったとのことでした。
そして今回初のオンライン受験をしたのが、野田茉里奈さんだったというわけです。
試験終了後に、焦る場面があったようですが、野田さんは冷静に対処されたようですね。最上だったら、5分も待てないな、と思いました。
試験は、ピアソンVUEというところが一括して請け負っているので、下記から詳しい情報を手に入れておいてください
9-ヘルスコーチ・ジャパンのプログラムの良かったところ
桑原:ヘルスコーチジャパンのプログラムの良かったなって思うところを教えてもらえますか?
はい。スタッフの方とかメンターのコーチとかとの距離が何か近いところが良いなって思いました。一方的に感じてるだけかもしれないけど。近くいてくださってるなっていうふうに感じているのがすごいいいなって思っています。見守ってくれてる感というか、覚えててくれてるのかなっていう感じとかがあった。
これは言っていいことかわかんないけど、率直な感想を言ってしまうと、最初ホームページを見たときに、少し手作り感があって、めっちゃかっこいい、綺麗っていうよりは、少し素朴な感じを受けて、それでいっぱいの人がここのコーチングスクール通ってるのかどうかっていうのが、どうなのかなっていう気持ちになったんですね。
最上さんと電話したときにそれを聞いてみたら、Facebookにいろいろ上がってるんだよっていうのを教えてもらって、いっぱい人いるじゃんって感じたり、最上さんの嘘つかなさそう感みたいなのが、すごい私的には安心がすごくて。ここだったら素直な感じのスクールなのかなと思って安心したからここに決めたって感じですね。
桑原:ここなら安心して勉強できるなっていう感じですね。受験に関してのサポートみたいなものについてはどうですか?
いっぱい映像でも資料があったりとか、高橋コーチが作ってくださったものとかも見たし、他には、受ける人たち同士での勉強会みたいなのがあったりとか、そういうのも利用させてもらって、参考になりました。
桑原:プログラムの学びの内容は当然のこととして、作り上げてる人と人の関係性だったりとか、そういう居心地のよさみたいなのが、野田さんにとってすごく良かった。そんな感じなのかなって今思いました。
そうですね。私的には医療者が多かったのもすごい良かったです。
桑原:割とあんまりビジネスビジネスしてない方もいらっしゃるしっていう感じで。ありがとうございます。
ACC資格の新規申請は、ICFのページから英語で行わなければなりません。ここは日本人にとってハードルが高いところなので、ヘルスコーチ・ジャパンでは、実際の申請画面を録画して、あらかじめご覧になれるように用意しています。
このサービスは、受講者の方に大変好評で、これがあったから、安心して申請できた、これがなかったら申請時点で心が折れていたかもしれないと、仰います。
他にも、契約書の雛形、会社に申請するときの書類、その他、資格取得時に必要な情報を、ひとつのプロダクト内に収めて、受講者の方提供しています。
ヘルスコーチ・ジャパンには、受講者が自主的に立ち上げている勉強会や実践練習会が7つあります。ほとんどがピアツーピアをやっている練習会です。
こういった自主練チームでつながった受講者同士が、互いに情報交換しています。野田さんは、それを活用されたのだと思います。
ヘルスコーチ・ジャパンは、以前、糖尿病の療養指導に特化したコーチングコースを提供していたなごりで、医療従事者の数が、他のスクールに比べて多いかのしれません。
ただ、最近多いのは、今の仕事に活かしつつ、将来的には独立起業も視野にいれて、今のうちに国際コーチ資格をとっておきたい、という、企業の中間管理職の人や、
今やっているビジネスの新しい部門として、コーチングサービスを立ち上げたいという、士業や、研修系の会社の社長さん
さらには、すでにプロコーチとして仕事をしているけど、他のコーチとの差別化のために、国際コーチ資格をとりたいという方もいらっしゃいます。
10-ACC資格を今後どのように活かしていきたいか?
桑原:それではACC合格されて、これからチャレンジしたいことっていうのはどんなことがありますか?
まずコーチだけで働くっていうのをしてみたいって思って始めた勉強なので、それを今年はやれるようにしたいなと思っています。
それをしっかりやって、落ち着いたらACCの更新とか、そういうのに向けてまた次の勉強を始めようかなと思っています。
桑原:勉強はまだまだ続くみたいな、そんな感じですね。
そうですね。試験勉強中にICFが出してるビデオとかいろいろ見たんですけれど、その中でACCはこれぐらいのレベルですね。PCCだとこれぐらいできるんで。MCCだともうマスターなので、人生を通してコーチングを体現してます。みたいな感じの段階がすごかったです。なので、ACCレベルで留まるのはどうなんだろう?みたいな気持ちにさせられるビデオでした。
桑原:そんなビデオがあるんですね。上があるならば上を目指したいみたいな。ありがとうございます。
ヘルスコーチ・ジャパンは、ICFが定める核となる能力水準(ICF Core Compitency Model)について、専門的に学んだ、ICFジャパンCODE&CCアンバサダーが3名もいます。まだ日本に10数名しかいない専門家が3名もいるので、ICF Credentialing Exam合格に欠かせない、コアコンピテンシーと倫理規定に関する勉強を深く行えるのです。
11-これから資格取得にチャレンジする人への応援メッセージ
桑原:では、最後にこれから資格取得にチャレンジする人へ応援メッセージをお願いします。
コーチングの定義と境界っていう項目があるんですけど、そこの項目の勉強をしっかりしといた方がよいと思います。
桑原:コーチングの定義と境界。どうしてそこはしっかり勉強した方がいいなって思われるんですか?
コアコンとか倫理規定とかと並んでコーチングの定義と境界っていうのが、出題項目として挙げられていて、ここまで勉強された方だと、コアコンと倫理規定は馴染みが出てきていると思うんですね。
だけど、その資料を読むだけじゃどうにもならないコーチングの定義と境界の問題が一番私は悩んだからです。
桑原:勉強していく中で、あんまり日頃は馴染みがないパートというか?
そうですね。どう勉強したらいいかわからなかったとこかもしれないです。
桑原:野田さんご自身はそれは試験前にはどんなことをされたんですか?
ICFの【公式】ページの中に、この資料大事だよみたいなリストを上げているページがあって、そのページの中に書いてあった資料を読んだんですが、それを読んだだけだと、本当にテストの点数ギリギリだったので、もうちょっと勉強してた方が良かったんだろうなって思ったところですね。
桑原:野田さんの体験談って、何とかなるわっていう単語はどこにも出てこなくって、とにかく気になったら調べてそれはもうやれるだけやっておこうっていう、そんな感じかなって受け取りました。
最終的には何とかなるわで丸め込まれてるんですよ。
オンライン受験も心配でいろいろ調べましたけど、何とかなるわって。勉強も1ヶ月しかしてない。ちょっと足りない気がするけど、1回やってみよう何とかなるわみたいな。受けてみてそれで駄目だったら、なんかこんな感じねっていうのがわかるから、次に生かせるかなみたいな感じです。
桑原:そういう心構えというか、考え方もすごく大事だなって、今お聞きしてて思いましたね。絶対取らなきゃとかっていうのでもなく、やるだけのことはやるけどでも何とかなるわとか、1回やってみたら、またはそれでわかるわっていうね。取り組み姿勢っていうのがすごくこれからの方の参考になるんじゃないかなっていうふうに思いました。今日は貴重なお時間ありがとうございました。
ありがとうございました。
12-プロフィール
野田茉里奈(のだまりな)
- 心も身体も元気にしたい管理栄養士
- なんでも相談してもらえるようになるためコーチング資格を取得
- 愛知県出身、東京都在住
- 趣味は、裁縫や編み物、ゲーム、海遊び、ギター
桑原奈緒子(くわはらなおこ)

パーソナルコーチ・音楽家
コーチングを通して、一人一人が自分の潜在的な才能に気づき、発揮し、まわりも自分も幸せになる。そんな世界を目指します。
- 音楽講師歴約40年。フルート、ピアノ、チェンバロ3つの楽器で演奏活動をしています。
- コーチングは生徒さんとの効果的なコミュニケーションのコツを知りたくて学び始めました。
- コーチ歴14年。
【所有資格】
国際コーチング連盟(ICF)認定プロフェッショナルコーチ(PCC)
全米NLP協会トレーナーアソシエイト
魔法の質問マスター&キッズインストラクター