ケアマネージャーとして山奥の福祉現場で30年勤務する中嶋保恵さんが、ヘルスコーチ・ジャパンで8年学び続けた途中で、治療のため活動を一時休止せざるを得ない時期に直面。
その期間も体調を最優先に整えながら、福祉職として大切な「対話する力」を保つためのリハビリの一環として、仲間に少しずつ相互セッションをお願いし、無理のない範囲でコツコツと100時間を達成。
1回目のACC Examを「誕生日の記念に」と軽い気持ちで臨んで不合格になった経験を本気スイッチに変え、自主勉強会+動画教材+通勤車内録音学習で2回目に合格をつかんだ道のりを、渡辺久美子コーチがインタビューしました。
この記事でわかること
- 8年に渡る学習途中で、治療のため活動を一時休止せざるを得ない時期にも、体調を最優先に整えながら、医療者として大切な対話する力を保つリハビリの一環として、仲間との相互セッションを無理のない範囲で少しずつ続け、コツコツと100時間の実績を積み上げた、福祉職ならではの粘り強さ
- 「誕生日の記念に」と軽い気持ちで臨んだ1回目のACC Exam不合格を本気スイッチに変え、自主勉強会+動画教材+通勤車内での繰り返し学習で2回目に合格をつかんだ具体的な学習法
- ケアマネージャーとして福祉現場の多職種チーム・ご利用者ご家族の意思決定支援にコーチングスキルを活かしてきた30年のキャリアと、ACC取得後の好循環な職場づくりへの展望
ICF認定ACC(Associate Certified Coach)は、国際コーチング連盟(ICF)が認定するプロコーチの国際資格の第一歩です。他の合格者の体験談と資格制度の詳細は、ACC合格者のリアル体験談【ヘルスコーチ・ジャパン累計】からご覧いただけます。
最終更新日:2026年04月27日
目次
- インタビューからわかった重要ポイント
- インタビュー動画
- 合格後の率直な気持ち
- コーチングを学び始めたきっかけ
- 資格取得要件の100時間はどうやって達成したのか?
- ICF Credentialing Examの申込と申込後の流れ・試験会場の様子について
- ICF Credentialing Exam対策としてやったこと
- これから資格取得にチャレンジする人への応援メッセージ
- ヘルスコーチ・ジャパンのプログラムの良かったところ
- ACC資格を今後どのように活かしていきたいか?
- プロフィール
1. インタビューからわかった重要ポイント
中嶋さんのACC取得までのロードマップ
- 山奥の兼業農家に嫁ぎ、育児・介護をしながら福祉の介護現場で30年勤務(主任介護支援専門員、社会福祉士、精神保健福祉士、認知症ケア上級専門士)
- ご利用者ご家族の意思決定支援、多職種協働でのチームビルディング、研修講師の現場でコーチングの有用性を実感
- 8年前にヘルスコーチ・ジャパンに入学。当初はACSTH時代の受講者として学び始め、ICFの制度変更に伴いコーチングスキル完全マスターL1コースへ移行
- 学習途中で、治療のため活動を一時休止せざるを得ない時期に直面。体調を最優先に整えながら、福祉職として大切な「対話する力」を保つためのリハビリの一環として、仲間にお願いして相互セッションを少しずつ重ね、無理のない範囲でコツコツと100時間達成
- 2024年(ちょうど1年前)にL1修了試験に合格。同時に100時間も達成済み
- 2024年10〜11月にICFへ申請
- 2024年12月にACC Examを「誕生日の記念に」と軽い気持ちで受験 → 不合格
- 仲間との自主勉強会に真剣に参加。動画教材を繰り返し見直し、コーチングセッションでの会話を録音して通勤車内で聞くなど、繰り返しの学習で知識を定着
- 2025年2月17日 ACC Exam合格(2回目の挑戦)
- 2025年2月17日 ACC資格取得(新制度)
想定外の状況も「チャンス」と捉え直す柔らかな粘り強さ。療養期間も体調を整えながら無理のない範囲で対話練習を続けた
中嶋さんは、コーチング学習の途中で、治療のため活動を一時休止せざるを得ないという想定外の状況に直面しました。その期間中も体調を最優先にしながら、福祉職として大切にしてきた「人と対話する力」を保つためのリハビリの一環として、仲間にコーチングセッションをお願いし、無理のない範囲で少しずつ100時間の実績を積み上げていきました。
誰にでも起こり得る、想定外で受け身にならざるを得ない時期にも、自分のペースで対話を続けることを「次へのつながり」として捉え直した中嶋さんの柔らかな粘り強さは、長い時間軸で目標達成を目指す多くの学習者にとって大きなヒントとなるはずです。
失敗を「本気の起爆剤」に。1回目の不合格が深い学びへのスイッチになった
「誕生日の記念に」と安易な気持ちで臨んだ1回目の試験は、不合格という結果に終わりました。しかし、その失敗が中嶋さんにとって「ちゃんと勉強しないといけない」という強烈な動機付けとなったのです。
この経験から、仲間との自主勉強会に真剣に取り組み、動画教材での復習を徹底。停滞や失敗も、本気で向き合う「スイッチ」と捉えれば、合格を確実にするための重要なプロセスになることを示してくれています。
コミュニティの力で、知識が「面白く」変わる。一人では「耳に入って抜けていた」が、仲間と議論することで深く理解できた
試験不合格後、中嶋さんを支えたのはヘルスコーチ・ジャパンの仲間との自主勉強会でした。一人では「耳に入って抜けていた」知識も、仲間と議論し、問題を解くことで「こういうことだったのか」という深い理解へと変化していきました。
学習が「面白くなった」と語るように、コミュニティの力を借りることで、モチベーションを維持し、楽しく学びを継続できる。中嶋さんの体験は、独学では得難いコミュニティ活用の価値を教えてくれます。
2. インタビュー動画
3. 合格後の率直な気持ち
Q:合格して今の率直なお気持ちはいかがでしょうか?
渡辺:この度は、ACC合格おめでとうございます。
中嶋:ありがとうございます。
渡辺:すごくお仕事でお忙しい中を本当によく頑張りましたよね。
中嶋:みなさんのおかげです。
本当にほっとしました。「やっとここまで来られた」という実感がありました
中嶋:(合格して)本当にほっとしました。「やっとここまで来られた」という実感がありました。以前、12月に一度試験に落ちています。当時は試験をとても安易に考えており、「誕生日の記念に」というくらいの軽い気持ちで受けたのですが、見事に不合格となってしまいました。
中嶋:その結果に自分でも驚き、「きちんと受験勉強をしなければならなかった」と痛感しました。そんな時、所属しているヘルスコーチ・ジャパンの自主勉強会で、仲間から声をかけていただき、本気で勉強を始めることができました。
4. コーチングを学び始めたきっかけ
渡辺:コーチングの勉強されている中で、このACCの資格を取りたいと思ったのって、どんなところからですか?
もう年数は長くなったが、自分がちゃんとコーチングができてるかわからなかった。せっかく学ぶならきちんとしたものを学びたいと思った
中嶋:そうですね。もう年数は長くなったんですけれども、自分がちゃんとコーチングができてるかっていうのがわからなかったので、みんな目指していく中で、せっかく学ぶんであれば、きちんとしたものを学んでいきたいなというふうに思ったので、受験をしました。
渡辺:きちんと形にしたいっていう思いがあったんですよね。ヘルスコーチ・ジャパンのレベル1のクラスっていうコースを受講してみて、どんな印象を持ちました?
中嶋:そうですね。すごい手厚かったですね。
中嶋:メンターとセッションをしていただいたことが、やっぱり自分の中で、コーチングの学びを深めるいいきっかけになりましたし、とにかく私パソコンが苦手なので、最初に入ったときから、今に至るまで、いつも事務局の方にお手伝いいただいたり、皆さんがサポートしてくださるので、ここまで来れました。
メンターコーチングは、Level1のコースに10時間組み込まれています。
メンターコーチングは、通常のコーチングとは違い、コーチングスキルの向上を目的として、実際のコーチングセッションに対する具体的なフィードバックを行うコーチングのことを指します。
中嶋さんは、メンターコーチの資格を持つ、上位スキル者から受けたメンターコーチングが、ご自分のコーチングの質を高める上で非常に役にたったと仰っています。
渡辺:本当によく頑張られましたけど、いつ頃からこのヘルスコーチ・ジャパンで勉強始めたんでしたっけ?
中嶋:8年ぐらい前だと思います。
渡辺:結構長く関わってくださって、その中で着々と学びを重ねてらしたんだなっていう感じがします。
中嶋:はい。
中嶋さんは、ICFの制度変更前のACSTH時代の受講者さんでした。
それが、制度変更で、Level1コースに変更になり、それに伴い、当団体のコースも、コーチングスキル完全マスターL1コースになったので、そのタイミングで、ACSTHからL1コースにコース変更されたというわけです。
ACSTH時代はゆっくりのんびりしていて、ACC資格も取る人が少なかったのですが、Level1になってから、続々とACC資格者を輩出するようになっています。これはICFの制度変更の効果が大きく、ICF自身もICF資格者を増やそうという方向で動いています。メンバー募集のページ(年に1回年末に募集しています)
5. 資格取得要件の100時間はどうやって達成したのか?
渡辺:今回ACC資格取得するっていうところで、受講者の方たちも一番悩んでるところが100時間の実績を作るっていうところなんですけど、中嶋さんはどうやって実績を作られたんですか?
治療のため活動を一時休止せざるを得ない時期も「チャンス」と捉え直した。体調を整えながら、リハビリの一環として少し喋ることが必要だったので、仲間にお願いして無理のない範囲でコツコツ積み重ねた
中嶋:実はコーチングをし始めて病気をしまして、ちょっとお休みする期間とかがあったんですね。療養せざるを得ないような状況になったときに、これはチャンスだと思って、自分のトレーニング、リハビリも兼ねて少し喋ることが必要だったものですから、そういったとこからコツコツと積み重ねました。
渡辺:そうですか。病気でいろんなことを休まなくちゃいけない状態のときに、逆にその状況を使って、何かここでやろうっていう、そういう意欲があったんですね。
中嶋:ちょうどリハビリをしないといけなかったものですから、それで誰かお手伝いしていただけませんかとお願いしたら、仲間がみんないいよっていうふうに協力をしてくれまして。それからコツコツと少しずつやってきたような感じです。
渡辺:そのお仲間っていうのは、コーチングの仲間それとも仕事の仲間ですか?
中嶋:このヘルスコーチ・ジャパンのコーチングの仲間が主ですね。他には職場の仲間もいました。
L1修了試験合格はちょうど1年前。その段階で100時間の実績もすでに達成済みだった
渡辺:そうすると講座が始まってから、時間的には7、8年って先ほどおっしゃってましたけれども、L1プログラムのACCの修了試験を合格されたのっていつ頃でした?
中嶋:ちょうど1年前です。
渡辺:1年前ですね。その後、一応そこで合格したら、その段階でも100時間できてたんですか?
中嶋:はい、終わってました。
100時間の実績セッションは、100時間のうち75時間が有料セッションでなければなりません。中嶋さんは、相互コーチング(ピアツーピア)と、個人的にお願いした人とのセッションで達成されました。
人によっては、社内で許可をとり、社内コーチングで達成される方もいらっしゃいます。人事部への許可が必要ですが、給料をもらってやっているコーチングになるので、有料カウントができるのです。
ただし、上司が直属の部下に行うコーチングは、実績セッションとはみなされなくなっています。この理由は、上司部下の関係性の中で行うと、コーチングで最も重要な、Partner Withができなくなるからと思われます。
6. ICF Credentialing Examの申込と申込後の流れ・試験会場の様子について
渡辺:そこからICFに申請をするわけなんですが、それはいつ頃されたんですか?
中嶋:昨年の10月か11月頃だったと思います。
渡辺:それからクレデンシャルexamを受けられたと思うんですけれども、それを受けたのはいつですか?
中嶋:12月です。新しい試験のやり方が始まったので、よかったと思ってそれで申し込みをしました。
「誕生日の記念に」と軽い気持ちで受けてしまった1回目は、見事に不合格
渡辺:どうでしたそのときって?
中嶋:そうですね。実は何も勉強せずに受けてしまったんですね。それでびっくりして、ヘルスコーチ・ジャパンの代表にお話をしたら、医者だってみんな勉強して受験してるのによくそんなぶっつけ本番で受けたわねっていう話になって、みんなこの年になっても必死に勉強してるよって言われて、それから12月から必死に勉強しました。
渡辺:それで再チャレンジされたんですね。
中嶋:そうなんです。
渡辺:それがいつ合格が最終的に決まったんでしょうか?
中嶋:昨日ですね。
田舎なので2時間かけて会場へ。様々な試験を受ける人々が集まり「今の時代はこんな形で試験を受けるのか」と感心した
渡辺:今、自宅で受けたり会場で受けたりっていうのがあるんですけど、中嶋さんはどういうところで受けたんですか?
中嶋:私は会場ですね。田舎なので2時間かけてその会場に行かないといけないので。
渡辺:会場の様子ってどんな感じだったんですか?
中嶋:会場には様々な試験を受ける人々が集まっており、まずその光景に驚きました。「今の時代はこんな形で試験を受けるのか」と感心しました。
机と椅子の高さが全く合わず、無理な姿勢で1時間。係の方に相談したら高さは調整できると教えていただいた
中嶋:2回目は一度経験していたので落ち着いて集中できましたが、初めてのときは、受付での写真撮影やサイン、身体検査のような手続きに圧倒されてしまいました。予習はしていたものの、実際の雰囲気に戸惑ってしまったのです。
中嶋:さらに、パソコンの前に座ると机と椅子の高さが全く合わず、非常に無理な姿勢で1時間も試験を受け続けました。「この体勢で最後まで乗り切らないといけないのか」と思っていたのですが、休憩時間に係の方に相談したところ、高さは調整できると教えていただきました。
中嶋:このような経験があったため、試験の環境に慣れるという意味で、私にとって1回目の受験はとても必要だったと感じています。
渡辺:まずその場に慣れるっていうのも大事ですもんね。
7. ICF Credentialing Exam対策としてやったこと
渡辺:そのための準備って先ほど仲間と一緒に勉強されたっておっしゃってましたけど、それ以外に何かクレデンシャルexamのための勉強っていうのはされました?
録画を流して聞き、セッションを録音して通勤の車中で聞いた。繰り返し繰り返しすることで知識を慣れ親しんだ
中嶋:はい、しました。受験をするまでの間にヘルスコーチ・ジャパンの録画は、流して聞いたりだったりとか、録音をして、どうやったら覚えられるかっていうのをコーチングのセッションでしていただいたときに、録音してそれを通勤の車の中で聞いてみようとかですね。
中嶋:やってみても全然頭に入ってこなかったんですけど、そういうふうに繰り返し繰り返しすることで、慣れ親しんだということと、あと一番最後の本当に最後の仕上げとしては、仲間で勉強会をやってました。
中嶋:そこで問題をいろんなとこが提供している無料の問題とかがあるので、そういうのを一緒に解いたりとか、自分で解いたりしました。
仲間と本気で学ぶと「こういうこと言ってたんだ」と理解が深まり、面白く感じられるようになった
渡辺:そこから皆さん、仲間と倫理規定とかコンピテンシーの勉強されたんですね。
中嶋:そうです。
渡辺:仲間の力って嬉しいですよね。
中嶋:大きかったです。ヘルスコーチ・ジャパンはたくさん動画も作ってくださってるので、そういうのを見ながら復習をしたりとか、勉強はしてるつもりだったんですね。耳に慣れてるんだけど、耳に入って抜けていたって感じで、頭に残ってなかったんですよね。
中嶋:それがやっぱり本気になって、みんなと一緒に学ぶとそこに安定な形というか。それから動画を見直すとより理解ができ、こういうこと言ってたんだっていうことがよくわかったので、面白くもなりましたし、やっと理解することができたなっていうふうに感じました。
ヘルスコーチ・ジャパンには、受講者が自主的に立ち上げている勉強会や実践練習会が7つあります。ほとんどがピアツーピアをやっている練習会です。これらの自主練チームでは、互いに同意書を交わしてやっています。
こういった自主練チームでつながった受講者同士が、互いに情報交換しています。Examの最新情報なども、このような自主練チームの中で活発に情報交換が行われています。
渡辺:面白く感じられるようになったっていいですよね。
8. これから資格取得にチャレンジする人への応援メッセージ
渡辺:今までの中嶋さんの経験もありますけど、これからやっぱりコーチングを勉強する方はACC取りたいっていう方が多いんですけれども、これから受験する人たちへのアドバイスとしてお伝えするとしたら、どんなことを伝えたいですか?
8年勉強しているがコアコンピテンシーは最初さっぱりわからなかった。仲間と話していくうちに日常生活でも使えるようになった
中嶋:そうですね。私8年もこの勉強してるんですけれども、コアコンピテンシーとか頭に全然入ってこなかったんですね、最初。
中嶋:今やってる方もやっぱりさっぱりわかんないっていうふうに聞いたこともあるんです。わたしも本当にさっぱりわかんなかったんだけども、回を重ねてみんなと話したりしていくうちに、だんだん慣れ親しんできて、それが日常生活の中で、こんなふうに考えたらいいのかなとか、なってくるので、仲間と助け合いながら行くのが一番楽しく行けるかなっていうふうに私は思いました。
渡辺:そうですよね。1人でできるのはいいけど、そうやって仲間と一緒にコアコンピテンシーっていう一つの根っこ題材をもとに深めていったっていう感じですよね。
9. ヘルスコーチ・ジャパンのプログラムの良かったところ
渡辺:今まで関わってきたヘルスコーチ・ジャパンに対して何か今後リクエストとか、フィードバックっていうのあります?
「分かりにくい」「目的のページにたどり着けない」と意見を伝えるとすぐに改善してくれる。最新情報を無料で手に入れられる
中嶋:はい、特に改めて要望はありません。いつも「この部分が分かりにくい」「パソコンが苦手で目的のページにたどり着けない」といった意見をお伝えすると、すぐに改善していただけるからです。
中嶋:また、繰り返し勉強できる仕組みや、自分のペースで自由に見返せる環境も整えてくださっています。さらに、新しい情報が入るとすぐに共有していただけるため、常に最新の情報を無料で手に入れることができ、大変助かっています。このような手厚いサポートに、いつも感謝しています。
渡辺:繰り返し再受講のシステムもあるので、繰り返し勉強ができるっていうところ、確かにいろんな最新情報を流してくださいますもんね。
ヘルスコーチ・ジャパンのコーチングスキル完全マスターL1コース(ACC資格がとれるコース)の受講期間は3年間あります。
しかも、3年間の受講期間の間、何度再受講しても無料です。
なぜこういうシステムにしているのかというと、コーチングは会話なので、実践を何度も繰り返さないと日常の中で自由に使いこなせるようにはならないと思っているからです。中嶋さんも、繰り返し再受講のシステムを最大限活用された一人です。
ヘルスコーチ・ジャパンでは、受講者同士のつながりを大事にしています。
自主練チームは、誰もが立ち上げることができますし、立ち上げたら、学習用会員サイトのプロダクト内で全受講者にお知らせします。
月末には月いち雑談会をオンラインで開催していて、誰もがふらっと立ち寄って、わからないことを質問したり、受講者同士がおしゃべりする時間を設けたりしています。安心安全な場と、助け合える環境を創ることが、ヘルスコーチ・ジャパンの大切にしている価値です。
10. ACC資格を今後どのように活かしていきたいか?
渡辺:最後にこれからの中嶋さんのコーチングを活用する活動予定を聞かせていただいてもいいですか?
福祉の現場で「コーチ的な関わり」を日々の仕事に活かす。職場の仲間が満たされた状態でいられれば、利用者様により良いサービスを提供できる
中嶋:私は福祉の現場で、チームを組んだり、仲間と共同で作業したりすることが多い対人援助の仕事をしています。その中で、正式なコーチとして関わるというよりは、学んだ「コーチ的な関わり」を日々の仕事に活かしていきたいと考えています。
中嶋:職場の仲間がお互いに気持ちよく仕事ができ、皆が満たされた(ハッピーな)状態でいられれば、その結果として、利用者様により良いサービスを提供できるはずです。そのような好循環な環境を作る一助となれたら嬉しいです。
渡辺:素敵ですね。特に介護とか福祉のお仕事で現場で働いてる方とか、まさにチームで働いてらっしゃるので、そこに生かしてみんなを幸せにしたいっていう、お考えを本当に心から応援したいと思います。
中嶋:ありがとうございます。
渡辺:これからもぜひこのコーチングを日常の中に活用して、多くの人を幸せにする、そんな中嶋さんでいてほしいなと思います。
中嶋:ありがとうございます。
あとがき
中嶋さんの歩みは、福祉の現場で「人と人をつなぐ仕事」を30年積み重ねてきたケアマネージャーが、ご自身のキャリアの厚みにコーチングという軸をもう一本通していく一つの静かで力強い道筋を示してくれます。
8年に渡る学習途中で訪れた「治療のため活動を一時休止せざるを得ない時期」も、体調を最優先に整えながら福祉職として大切な対話する力を保つリハビリの一環として、仲間との相互セッションを無理のない範囲で続けて100時間を達成した柔らかな粘り強さ。
「誕生日の記念に」と軽い気持ちで臨んだ1回目のACC Examで不合格となった経験を「ちゃんと勉強しないといけない」という本気スイッチに変え、ヘルスコーチ・ジャパンの自主勉強会で仲間と動画教材を繰り返し復習し、コーチングセッションを録音して通勤の車中で聞き続けた学習法。
そして「耳に入って抜けていた」一人学習が、仲間と議論することで「こういうことだったのか」という深い理解と「面白さ」へと変化していった瞬間。どれも派手ではないけれど、ひとつひとつが「対人援助の現場に長年立ってきた福祉職らしい誠実さと粘り強さ」に裏打ちされています。
ケアマネージャー、社会福祉士、介護福祉士、看護師、医療従事者など、多職種チームで人の生活と人生を支えてきた方、そして「学習途中で立ち止まらざるを得ない時期」を経験している方にとって、中嶋さんの体験は具体的で温かい後押しになるはずです。
11. プロフィール
中嶋保恵さん(合格者/なかしまやすえ)

主な資格:主任介護支援専門員、社会福祉士、精神保健福祉士、認知症ケア上級専門士。
山奥の兼業農家に嫁ぎ、育児や介護もしながら、介護現場で30年勤務。ご利用者やご家族の意思決定支援や、多職種協働でのチームビルディング、研修講師など、多様な場面でコーチングのスキルが役立っています。手厚いサポートにより、パソコンが苦手な私でも、自宅で隙間時間に学べました。
【所有資格】
- 国際コーチング連盟(ICF)認定ACC(Associate Certified Coach)
- 主任介護支援専門員
- 社会福祉士
- 精神保健福祉士
- 認知症ケア上級専門士
渡辺久美子さん(インタビュアー/わたなべくみこ)

ダイアモンドコーチングサービス 代表。https://diamond-c-s.jp/
東京都大田区出身。趣味はゴルフ、楽しい仲間との会食。現在は、ヘルスコーチ・ジャパンのクラスコーチ、パーソナルコーチ、研修講師として活動中。
前職 JAL客室乗務員/客室マネジャーとして36年勤務。2010年 日本航空を退職後、2011年 ダイヤモンド・コーチング・サービスを設立しセカンドキャリアをスタート。客室乗務員のマネジメント経験を活かし、在職中から学び続けているコーチングで一人一人の人生をより輝かせるサポートと共に、組織に向けてビジネスコミュニケーション&接遇マナー研修、強みを活かしたチームマネジメント研修を提供。
【所有資格】
- 国際コーチング連盟(ICF)認定プロフェッショナルコーチ(PCC)
- NPO法人ヘルスコーチ・ジャパン認定 メンタルコーチ/ヘルスコーチ
- 日本教育推進財団認定コミュニケーショントレーナー
- 米国ギャラップ社認定ストレングスコーチ
- 一般社団法人アンコンシャスバイアス研究所 認定トレーナー
この記事を読んで次にすること
中嶋さんの体験は、ケアマネージャー・社会福祉士・介護福祉士・看護師など「対人援助の現場でチームと向き合う仕事」をしてきた方にとって、コーチングという軸をご自身のキャリアの厚みに加えていく一つの道筋を示してくれます。学習途中で立ち止まらざるを得ない時期を経験している方、1度目の試験で結果が出なかった方こそ、他の合格者の体験もあわせて読んでみてください。