原林滋子さんは、IT企業のシステムエンジニアからWeb制作・研究助手・講師、そして独立コーチへと多様な現場を歩んできたベテラン。2012年からコーチングを学び始め、2020年4月にICF認定ACCを取得した後、さらに400時間のコーチング実績を積み上げ、2025年1月にヘルスコーチ・ジャパンL2の認定プログラムからは初となるICF認定PCC資格を取得されました。
原林さんが500時間達成の3本柱にしたのは、他スクール所属者との「他流試合」・仲間との相互セッション・コーチがクライアント待ち受けするコーチングプラットフォーム登録の3つ。本業の空き時間と夜の時間を活用しながら、特に他流試合で言葉の使い方や質問の仕方の個性に触れて度胸をつけられました。ICF Credentialing Examでは、ご自分の名字「原林」が誤訳された結果、試験会場で受験できなかったという経験をお持ちです。さらに1回目不合格の反省から「水を飲み運動して10分をフル活用する戦略的休憩」へ切り替えて2回目合格を勝ち取られています。
「コーチングは自分に効果があるのか」とモヤモヤを抱えながらも学び続けてきた原林さんが、ACC取得後にPCCを目指す過程で「価値・信念・想い、Whoの部分にじっくり触れていくことこそコーチングの価値」だと気づいていく歩みは、コーチングをライフワークにしようと考える方への深い贈り物になります。今後はクライアントセッションをさらに広げ、これからPCCを目指す後進の育成にも関わっていかれる原林さんに、伊藤三恵コーチがインタビューします。
この記事でわかること
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- 12年以上コーチングを学んできたベテラン独立コーチが「コーチングは自分に効果があるのか」とモヤモヤを抱えながらWhoの探求に腑に落ち、ACC取得から約5年をかけてPCCへと歩んだロングジャーニーの内側
- 本業を持ちながら500時間のコーチング実績を積み上げる方法---他スクール卒業生との「他流試合」・仲間との相互セッション・プラットフォーム登録
- ICF Credentialing Examの事前メールで名字がAI誤訳された事件と、210分試験の10分休憩を「積極的に戦略的に休む」戦術で1回目→2回目で合格に転じた集中力管理
- PCCマーカーブートキャンプ実践会・PCCグループメンターコーチング・コアコン実践倫理ケーススタディがL2プログラムでどう繋がってPCC取得を後押ししたかと、合格後「コーチングをすることに恐れがなくなり、目の前の相手に集中できる」境地
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ICF認定PCC(Professional Certified Coach)は、ACC(Associate Certified Coach)の上位に位置づけられるプロコーチの国際資格です。ヘルスコーチ・ジャパンの他のACC合格者の体験談と資格制度の詳細は、ACC合格者のリアル体験談【ヘルスコーチ・ジャパン累計】からご覧いただけます
最終更新日:2026年06月14日
目次
- インタビューからわかった重要ポイント
- インタビュー動画
- 合格後の率直な気持ち
- コーチングを学び始めたきっかけ
- PCC資格を取ろうと思ったきっかけ
- 資格取得要件の500時間はどうやって達成したのか?
- ICF Credentialing Exam対策としてやったこと
- ICF Credentialing Examの申込と申込後の流れ・試験会場の様子について
- ヘルスコーチ・ジャパンのプログラムの良かったところ
- PCC資格を今後どのように活かしていきたいか?
- これから資格取得にチャレンジする人への応援メッセージ
- プロフィール
1. インタビューからわかった重要ポイント
原林滋子さんのPCC取得までのロードマップ
- IT企業でシステムエンジニアとして勤務を経て、Web制作・研究助手・講師へとキャリアを多様に展開。子育てやキャリアの転機の中で「自分らしい選択」を模索
- 2012年、コーチングと出会い学び始める。コーチングを「直感的にいいもの」と感じつつも、自分自身の目標達成や行動加速を実感できず、効果に疑問を抱きながら歩む
- 2014年頃から「リアルなクライアントは行動目標だけを持っているわけではない」「コーチングにできることは何だろう」とモヤモヤを抱える
- 2020年4月、ICF認定ACCを取得。PCCを目指す気持ちはなく、のんびりとセッション継続
- 身近なPCC先輩コーチたちを見て「私とは全然違う」と感じ、別の先輩から「PCCになると見える景色が違う」と言われたことが引き金に
- 500時間の実績は、他スクール所属コーチとの「他流試合」・相互コーチング(ピアツーピア)・コーチングプラットフォームへの登録という3つの方法で積み上げ
- 2018年頃にコアコンピテンシーに初めて触れ、2020年に勉強会参加。「感想すら出てこない」状態から、「読む・聞く・言葉にする」を年単位で繰り返して知識と理解をネットワーク化
- ヘルスコーチ・ジャパンL2プログラムを受講。PCCマーカーブートキャンプ実践会・PCCグループメンターコーチング・コアコン実践倫理ケーススタディを駆け抜けぬける
- 2022/12/22 ヘルスコーチ・ジャパン修了認定試験合格
- PCC受検に際し、ICFからのメールで自分の名字がAI誤訳されたのを見逃したため試験会場まで行ったものの受検できず→ICFに抗議・直訴→再チャレンジ
- 1回目の試験は休憩10分を急ぎ過ぎて後半の集中力が落ち、不合格
- 2回目は休憩10分をフルに使って水を飲み運動して戻る「積極的に戦略的に休む」戦術に切り替えて挑戦、合格を勝ち取る
- 2025/01/17 ICF認定PCC資格取得(ヘルスコーチ・ジャパンL2の認定プログラムからは初の合格者)
- 今後はクライアントとのセッションをさらに広げつつ、これからPCCを目指す人たちの育成に関わり、クラスコーチとしては講座運営の仕組み作りやアシスタントトレーニングへ14. 今後はクライアントとのセッションをさらに広げつつ、これからPCCを目指す人たちの育成に関わり、クラスコーチとしては講座運営の仕組み作りやアシスタントトレーニングへ
12年の学習歴と多様なキャリア背景
原林さんは2012年にコーチングと出会い、12年以上の学習歴を持つベテランです。
本業はIT企業でのシステムエンジニアからスタートし、Web制作・研究助手・講師へと多様な現場を経験。子育てやキャリアの転機、さまざまなライフイベントに直面。「自分らしい選択」を模索し続けるなかでコーチングに出会われました。
原林さんにとってコーチングは、クライアントとともに行く「愛と好奇心と学びの冒険」であり、誰もがその人らしく日々を重ねるためのパートナーであり続けたいという想いが、その後のPCCへの歩みを支えています。原林さんは2012年にコーチングと出会い、12年以上の学習歴を持つベテランです。本業はIT企業でのシステムエンジニアからスタートし、Web制作・研究助手・講師へと多様な現場を経験。子育てやキャリアの転機、さまざまなライフイベントに直面。「自分らしい選択」を模索し続けるなかでコーチングに出会われました。原林さんにとってコーチングは、クライアントとともに行く「愛と好奇心と学びの冒険」であり、誰もがその人らしく日々を重ねるためのパートナーであり続けたいという想いが、その後のPCCへの歩みを支えています。
「コーチングは自分に効果があるのか」というモヤモヤから腑に落ちへ
原林さんは、ACC取得までの長い学習期間中、ずっと「コーチングって、自分に効果があるのか」「コーチングにできることは何なんだろう」というモヤモヤを抱え続けていたと振り返ります。2014年頃から「目の前のリアルなクライアントが、必ずしも達成したい“行動”を目標として持っているわけではない」と感じ続けるなかで、ACC取得後に「行動に出てくることだけじゃなくて、価値・信念・想い、Whoの部分にじっくり触れていくことこそコーチングの価値」だと腑に落ちる体験をされました。同時に「自分自身の基盤が整う」というステップが踏めたことで、コーチングが全然違うものに見えてきたといいます。この「迷いが晴れていく道のり」こそがACCからPCCへ向かう5年の歩みでした。
ピアセッション・他流試合・プラットフォーム登録で積み上げた500時間
500時間の資格要件は、3つの方法を組み合わせて達成されました。他スクール所属コーチとの「他流試合」・仲間のコーチとの相互セッション・コーチがクライアント待ちで登録するプラットフォームです。本業がフルタイム勤務ではないため、空き時間と夜の時間を有効に活用。特に他流試合は「面白い」体験で、言葉の使い方・質問の仕方の個性に触れることで度胸がつき、PCCに必要な「いつどこでどんな人にもセッションする」基盤を育てました。
AI誤訳事件と「積極的に戦略的に休む」試験戦術
原林さんが受験者に提供したい情報として強調されたのは、ICFから届く英語メールの確認です。ICFからの受検日時確認メールには会場・時間だけでなく受験者本人の名前も書かれており、ここを必ずチェックしてほしいとのこと。原林さんの場合、名字「原林」が英語版で「オリジナルフォレスト」(原生林の誤訳)と書かれており、それを見落としたために試験会場まで行ったのに受験できなかったという苦い経験があります。AIの誤訳が起こり得ることを考慮しつつ、メールは日本語と原文の両方を何回も確認することが重要です。もし、間違いがあればICFに直接問い合わせましょう。
さらに210分の試験中の10分休憩について、1回目は急ぎ過ぎて後半の集中力が落ち不合格になった反省から、2回目は水を飲み運動して10分フルに使って戻る戦術に切り替え、合格を勝ち取られました。
「全部良かった」と振り返るL2プログラムと今後
原林さんは、ヘルスコーチ・ジャパンL2プログラムの中でも特にPCCマーカーブートキャンプ実践会とPCCグループメンターコーチングが印象に残ったと評価。「回数がいっぱいあるのがすごくいい」「自分が提出することは恥ずかしいし痛いけど、ものすごく勉強になる」「グループメンターコーチングはコーチ役・クライアント役・フィードバック役・オブザーブ役、何でも経験できる」と語られました。
今後は、クライアントとのセッションをさらに広げつつ、これからPCCを目指す人たちの育成にも関わりたいと展望。さらにクラスコーチとして講座運営の仕組み作りやアシスタントトレーニングのリアル開催にも取り組まれる予定です。
2. インタビュー動画
3. 合格後の率直な気持ち
Q:合格して今の率直なお気持ちはいかがでしょうか?
伊藤:それでは今日はヘルスコーチ・ジャパンL2の認定プログラムになって初のPCC合格された原林さんに、合格者インタビューをさせていただきます。まずは原林さん、おめでとうございます。
原林:ありがとうございます。
伊藤:私達も本当にね、もう大きな声でやったという、嬉しさいっぱいというふうに思うところなんですけれども、今日はお時間いただいて、PCCって結構大変だったと思うので、そんなこともいろいろ聞きながら、また試験のお話を少し伺うというそんな時間にしていこうというふうに思っているところです。ではですね、まず1月の17日でしたっけ、合格っていうかPCC取られたの?
原林:はい。
伊藤:2週間ちょっと経ちますけれども、合格しての今のお気持ちを伺ってもいいですか?
PCCを取得して、ほっとしている。去年はずっとPCCのことを考えていたから、年が明けてやっと、という感覚。
原林:ほっとしてるというのが一番大きいかなと思いますね。去年はずっとPCCのことを考えていたような気がするので、年が明けてやっとみたいな。
伊藤:ちょっと解放された感もあり、安堵感というか、ほっとしたという気持ちということなんですね。
4. コーチングを学び始めたきっかけ
Q:コーチングを学び始めたきっかけは?
伊藤:原林さんがコーチングを学びだしてから、PCC合格までどんな道のりだったかっていうのを少し伺ってみたいなというふうに思うんです。原林さんがコーチングを学びだしたのは何年ですか?
原林:2012年ですね。
伊藤:2012年、ということは10年以上ぐらいになるって感じですかね。スタートしてからACCを取って、そしてまた学び続けてPCCなんだけど、今振り返ると、どんなことを道のりとして思い出しますか?
PCCを取ろうと初めは思っておらず、のんびり進めていた。コーチングが自分に効果があるのかというモヤモヤをずっと抱えながら、ACCにたどり着いた。
原林:そうですね。まずPCCをそんなに取ろうと初めは思ってなかったんで、のんびりしていて、取ろうと思ってからまず一生懸命やりました。でも私、自分でコーチングに向いてないのかなって思うことがあって。なぜかというと、コーチングで私こんなに目標達成したとか、こんなに行動が加速したっていう自分の体験がないと、これはすごくいいものだっていう、すごく直感的なものはあるものの、何か私に効果はあるのかみたいなのがずっとありながら、とりあえずACCになったという感じでした。本当にコーチングってそれだけなのかなっていうのは疑問を持ちながら、何となくそこへ向かっていたんですけれども、ACCを取ってからまたさらにPCCを目指して練習をするだとかいろんなセッション体験するってことをしていく上で、確かに目標達成するとか、成長を促進するっていうのは個人の大事なところだけど、そうじゃないものも確かにあるし、そっちは私にとってもすごく役に立つ部分だし、魅力的なところだなっていうのが見え始めてくるという中で、PCCになるために頑張ろうみたいな、そんな道のりだったかと思います。
5. PCC資格を取ろうと思ったきっかけ
伊藤:ACC合格して、もうすぐによし、PCCいくぞっていうふうに、そんな気持ちだったの?
身近なPCC先輩を見て「全然違う」と感じ、別の先輩から「PCCになると見える景色が違うのよ」と言われたことがPCCへの引き金になった。
原林:そうでもなくて、モヤモヤしながらでも取れましたっていうところで、PCCなんてさきの話だしとは思っていたんですけど、身近なヘルスコーチ・ジャパンの中の当時PCCの先輩たちを見ていると、やっぱり私達とは全然違うっていう感覚があって、少しでもそこに近づきたいなという思いもあり、そういうときにまた別な先輩のコーチから「PCCになるとね、見える景色が違うのよ」って言われて、最初は一体どんなもんだと。ぜひ見てみたいものだと思いましたね。
伊藤:どちらかというと一直線にPCC目指すぞっていうよりかは少し迷ったりだとか、いろんな思いがありながら、何かここまで来たっていう感じですかね。
原林:そうですね。
伊藤:ACCを取ってから、PCCを取るまで時間的にはどのぐらい?
原林:2020年の4月にACCになったので、5年はかかってないんですかね。
伊藤:約4年から5年の時間をかけて、ACCからPCCの道のりをたどってきたっていう、そんな感じなんだね。
原林:そうですね。すごく早かったっていうことはないと思います。
伊藤:ACCからPCCに行くときに何か迷いが晴れていくような感じが、今振り返るとそんな道のりだったみたいなことを聞いたんだけど、それってもう少しどんな感じか教えてもらってもいいですか?
行動だけじゃなく、価値・信念・想い、Whoの部分にじっくり触れることがコーチングの価値だと腑に落ちた。同時に自分自身の基盤が整うステップが踏めて、コーチングが全然違うものに見えた。
原林:やっぱり最初にコーチングって人には目標があるものだと、そしてそこへ向かって進んでいくために、コーチは伴走していく。そこへ行けるように行動を一緒に見つけていくんだみたいな、そしていってらっしゃいと言ってその人はこうしていくんだみたいなイメージをコーチングに抱いているんですけれども、私自身がそうでもないんだっていうそんなことそうそうないなと思っていて、さらに目の前にリアルなクライアントさんが来ると、みんながみんなそんなこと考えてないよねっていうことがあって、コーチングにできることは何なんだろうっていうようなことは、もう2012年に学びだして、2014年ぐらいから思ってました。ずっとそれモヤモヤしながら進んでいって、でもACCになってそのPCCというものを意識したときに、何が違うって言ったときに、もっと人間の本質的な部分というか、行動に出てくることだけじゃなくて、価値だったり信念だったり想いだったりっていうような、よくWhoの部分って言いますけれどもそこにじっくり触れていくことこそが、何かコーチングの価値なんだよねみたいなことが、すごく腑に落ちると同時に自分自身の基盤が整うというか、そのステップがあったことで、何かコーチングが全然違うものに見えてきたようなそんな感じですね。
伊藤:迷いが晴れていく道のりだったっていう、そうかいろんな思いがきっとあったんだろうなって思いながらね、なんかその言葉を聞いていたところだったけど、そして何かコーチングの本質が腑に落ちていくっていう、そんなことも言ってたかななんていうふうに思います。いろんな思いがありながら、ここまでたどり着いてるという感じなんだけど、何かPCC取ろうって思った一番の理由は何だったと思いますか?
原林:ACCまで来てみたら、いやまだまだだっていう気持ちがした。それもあるんですけど、やっぱりまだ上があるな、ああいうふうにやりたいなとかあんなふうになりたいなとか、やっぱりそういう先輩の姿とかそういうセッションを見るとか、そういうのに触れたときの衝撃でもないし、発見でもないし、何かそれでも、あーってこう思わせられる経験が何回か続いた後にやっぱり目指す価値があるかなって思ったっていうか、そんなとこですね。
伊藤:ありがとうございます。
ICF認定PCC(Professional Certified Coach)は、ACC(Associate Certified Coach)の上位資格で、PCCマーカーと呼ばれるより高度な実践基準を満たすことが求められます。同じコアコンピテンシーでも、ACCの基準とPCCの基準では「Whoを探求する」「クライアントの可能性をともに育てる」といった深さの要件が異なります。
原林さんが「価値・信念・想い、Whoの部分にじっくり触れていくことがコーチングの価値」と腑に落ちる体験をされたのは、まさにPCCマーカーで求められる「クライアントとともに作る」コーチングを、自らクライアントとして体感し、また自分のセッションでもそれを試行されたからこその実感です。
6. 資格取得要件の500時間はどうやって達成したのか?
伊藤:100時間から500時間って結構時間数も必要になってくるんだけど、そのあたりはどんなふうにして500時間達成してきたか教えてもらってもいいですか?
仲間との相互セッション・他スクール所属者との「他流試合」・コーチング・プラットフォーム登録の3つを組み合わせて500時間を積み上げた。
原林:まずは知り合いというか仲間のコーチと合意するっていう形で相互にセッションするっていうのはやっていました。それで自分の直接の知り合いじゃなくても全然知らない他所のところで学んでいる方とか、そういうコーチと繋いでくれる仕組みというかサービスっていうんですかね、そんなところで紹介していただいた方とやっていくというのもありました。それでもまだ足りないので、エージェントっていうかプラットフォームっていうんでしょうか、コーチがいっぱい登録していて、そこにクライアントが来るそれを待っているみたいな。そういうところにも登録しましたね。
伊藤:原林さんは本業がおありになるじゃないですか。その辺りの時間のやりくりとかどんなふうにやってきました?
原林:本業といっても私はフルタイムでどこかにいなきゃいけない仕事ではないので空き時間を有効にというところと、無理のない範囲で、夜もちょっとやったかなという感じですかね。
伊藤:そっか。私今ちょっと興味深かったのは他のスクールの人ってある意味、他流試合的なことをやってきたっておっしゃったんですけど、それやってみてどうだった?私やったことがないので。
他流試合は面白い。言葉の使い方も質問の仕方も個性が違って、新鮮さがあった。
原林:面白いですね。例えば、言葉の使い方も全然違うし、やってる本質はそんなに違わないんですけどね。表現がまた違ったり、質問の仕方に個性があったりとか、やっぱり違うなっていう面白さ、そして相手の方もやっぱり私の言うことが珍しいとか言ってくれるそういう新鮮さはありましたね。
伊藤:すごい苦労したとか、あんまりそういうことなく、面白さっていうようなところが前面に出てやってきたっていう、そんな感じなのかな。
原林:そうですね。面白いってのは楽しいっていうだけじゃなくて興味深いも含まれるんですけど、ときにはグイグイ来られるって思うこともあったし、何答えていいかわかんないって思うようなこともありましたけれども、それも含めて面白い。
伊藤:その体験は原林さんのPCC合格していくっていうところにどんな影響だったり効果を与えてくれたと思う?
他流試合で度胸がついた。いろんな方を見ることで、こんなふうに言ってくる・こんなふうに答える、そういう聞き方をするということに、びびらなくなった。
原林:そうですね。度胸がつくというかやっぱりいろいろな方を見るっていうことで、こんなふうに言ってくる、こんなふうに答える。要はこんな聞き方をするっていうこと、びびらなくなるというか。
伊藤:なるほどね。今はすごく聞いていてやっぱりPCCに求められるものって、この人はこういう人ではなくて、本当にいろんな人とのやり取りっていうね、その中でもコーチとしてのありかたや、スキルっていうものを発揮できるかっていったところにやっぱりすごく何か効果があったんだろうななんていうふうに、今聞いててそんな感じがしましたね。
PCC資格取得要件の500時間のコーチング実績は、ACC取得時の100時間(うち75時間有料)を含めて、累計500時間(うち450時間が有料セッション)でなければなりません。ACC取得から積み増しでPCC要件をクリアしていく方が多いですが、社会人として接点のある人にコツコツ声をかけて積み上げる必要があり、ここが多くの人にとってPCC受験の最大のハードルになります。
原林さんの場合は、相互コーチング(ピアツーピア)・他スクール所属コーチとの「他流試合」・コーチがクライアント待ち受けするコーチング・プラットフォームへの登録という3つの方法を組み合わせて、本業の空き時間と夜の時間を有効に使い、500時間を達成されました。特に他流試合は、言葉の使い方や質問の仕方の個性に触れる新鮮な経験となり、PCCに求められる「いつ・どこで・どんな人とでもセッションできる」基盤を育てました。
人によっては、社内で許可をとり、社内コーチングで達成される方もいらっしゃいます。人事部への許可が必要ですが、給料をもらってやっているコーチングになるので、有料カウントができます。ただし、上司が直属の部下に行うコーチングは、実績セッションとはみなされなくなっています。この理由は、上司部下の関係性の中で行うと、コーチングで最も重要な、Partner Withができなくなるからと考えられます。
7. ICF Credentialing Exam対策としてやったこと
伊藤:では、ACC受験よりもPCCってなると、コンピテンシーとか倫理規定とかっていうことをすごく勉強していく必要があると思うんですけども、その辺りは原林さんがどんなふうに学んだり、ご自身のものにしてこられましたか?
2018年頃にコアコンピテンシーを初めて聞き、2020年に勉強会参加して「感想すら出てこない」状態から、読む・聞く・話すを年単位で繰り返してネットワーク化していった。
原林:私は学び始めたのはコーチング自体は2012年なんですけど、コアコンピテンシーという言葉を初めて聞いたのが、多分2018年とかそんな感じだったんじゃないかと思います。ちらっとは耳にしてたけどそれは何だって感じで、2020年に初めてその勉強会に参加したんですけど、感想すら出てこないみたいな、読んでも何も申し上げることはありませんみたいな。やっても手も足も出ないっていう感じでした。そこから始めて、それでも読むことで、人の話を聞くこと、聞いてるうちに自分なりの感想とか解釈、こんなのもあるみたいなことが少しずつ出てくるようになって、それを話す。読む・聞く・話すを繰り返し、年単位で積み重ねることで、なんとなくこれはそこに書いてあったな、これはきっとあれに繋がってるなみたいのは自分の中でネットワークができるような感じです。
伊藤:今は、各コンピテンシーのことも話せるっていうか、語れるようになってきてるっていう、そんなふうになってますもんね。Exam対策っていう言葉もことも、結構みんな気になるところではないかなというふうに思うのですけれども、その辺りで意識しておやりになったことって何かありますか?
受験対策に時間をかけられなかったので、地味だがコアコンに直接当たる・触れる機会を強制的に自分に作ることに集中した。
原林:そうですね、いろいろな受験としての対策っていうのもあるようですけれども、そこにかける時間もなかったので、やっぱり地味ですけどコアコンに直接当たるというか、触れる機会をとにかく強制的に自分に作るみたいな、ということはしたかなと思いますね。
伊藤:それはもしかするとヘルスコーチ・ジャパンの中だけじゃなくて、他でも少し学びに行ったりってことも?
原林:外にも求めていくし、あと自分が自信がなくてもとにかく話すっていうことはやったかなと思います。
以前は、ACC資格取得のときも、それよりももっと上級のPCC・MCC資格取得のときも、経験重視のICF Credentialing Examという試験を受ける必要がありました。ところが、まだ100時間の実績しかもっていないACC新規資格申請者にとって、経験重視のICF Credentialing Examは難しすぎるという、世界中からの声があり、ICFはその声を受けて、まだ経験が浅いコーチ達も達成できる試験として、知識重視のACC Examを作りました。
2025/05/02からは、ACC新規申請の場合は、全員が新しいACC Examを受検することに統一されました。一方、PCC・MCC新規申請者は、引き続き経験重視のICF Credentialing Examを受験することになります。原林さんは、このPCC用のICF Credentialing Examで合格された方です。
ICF Credentialing Examは、傾向と対策が取りにくい試験ですが、ヘルスコーチ・ジャパンには、ICFジャパンが認定しているCODE&CCアンバサダー資格を持つコーチが5名もいます(国内最多)。そのため、ICF Credentialing Examで出題される、コアコンピテンシー・倫理規定・PCCマーカーを深く学ぶことができるコースがたくさん用意されています。
原林さんが特に活用された、PCC取得を目指している人向けの実践的トレーニングの詳細は下記をご覧ください。
8. ICF Credentialing Examの申込と申込後の流れ・試験会場の様子について
伊藤:Examの試験のことで、ご経験されてみんなにこれは大事だぞと思って伝えておいた方がいいなと思うことがあったら教えてもらっていいですか。
大事なポイントは2つ。1つ目は、申込後に届く英語メールの「自分の名前」を必ず確認すること。
原林:はい。二つあります。流れがどうこうとかいうのは申し込みしたときに動画が、ここにありますよっていってみればわかるんですけれども、申し込むとメールが来ます。あなたはいついつ受験ですよみたいな、それが英文でくる。でも大体の人は翻訳して読むじゃないかと思うんですけれども、一生懸命会場とか時間とかそこは見るんだけど、私は何と自分の名前が間違っているというか違うふうに書かれてきていて、そこを見なかった。名前なんか間違ってるわけないと思って。飛ばしてたら違う名前に登録されてて、会場で受けられなかったということが1回実はありました。なので来るメールは日本語と原文と両方で確認して何回も見て、欲しいなって。もし違ってるときはもうこれICFに言わなきゃなんないんですね。メールしなきゃいけない、フォームから問い合わせをしなきゃいけないので、そういう時間のゆとりも持って試験の日まで過ごすことが必要。
伊藤:ちなみに名前どんなふうに間違ってたの?
名字「原林」が「オリジナルフォレスト」に誤訳されていた。AIが「原生林」と誤読して英訳した可能性。
原林:私の名字を、原林なんですけど、オリジナルフォレストって書かれてきてたんですね。日本語に訳したやつ見たら、私の名字の真ん中にもう一つ生き物の生物の「生」、原生林になってて、それをオリジナルフォレストで訳してきたらしいですね。余計な何かAIの仕業か分からないですけど。
伊藤:そんなことが起きちゃうこともあるっていうことだ。
2つ目は休憩時間の使い方。210分の試験で10分休憩。急ぎすぎると後半頭がぼっとするので、フルに休んで水を飲むことが集中力を保つ鍵。
原林:あと休み時間の過ごし方という部分、すごい長丁場210分の試験なんですけど、間に10分だけ休憩が取れます。その10分は自分で管理して、10分で帰ってくる。外へ出てもいいんですよね。外へ出て帰ってくる。ただし10分過ぎてもいいんだけど残り時間が削られるっていうことなのできっちり10分以内に戻ってくる。急ぎすぎると、脱水して後半頭がぼっとしますので、休み時間はフルに休んで、水をいっぱい飲んで、そして戻る。これが大事です。
伊藤:集中力とすごく関係するって言ってたね。休憩時間の過ごし方が。
1回目は休憩を急ぎすぎて後半の集中力が落ち不合格。2回目は時計を見て10分フルに水を飲み運動して、後半の疲れ具合が全く違って合格。
原林:そうですね。もう言っちゃうと私1回駄目で、その駄目だったときは休憩時間を私もういいから、水一口飲んだらもう早く戻って早くやろうって感じでいったら、後半の集中力の落ちること落ちること。でなんかもう、気が遠くなるような感じがして、もう本当に駄目って思ったんですけど、2回目受けたときはそこを反省して、休憩時間しっかり時計を見て10分フルに水を飲んで運動して、みたいなことをやって過ごすと、全く後半の疲れ具合が違ったということがありました。これは個人差もあるかと思いますけど、でも積極的に戦略的に休むっていうことは意外と大事だなと。
伊藤:ありがとうございます。これは受けた人でしか、やっぱりわからないことだなというふうに思います。貴重な情報ありがとうございます。
Examは、会場受験とオンライン受験の2つの方法から選べます。会場は全国にあり、試験の運営は、ピアソンVUEというところがやっています。ここは、ICFの試験だけでなく、マイクロソフトやIBMなどの試験も行っているので、隣の席の人は、違う試験を受けているという状態になります。
これまでの合格者からの情報によると、高橋洋さんは自宅でのオンライン受験で当日つながらなくなり会場受験に変更、石田真由さんは会場の音対策で耳栓を持参したという報告があります。原林さんの場合は、申込メールでご自分の名字「原林」が「オリジナルフォレスト」とAI誤訳されていたために1度試験会場で受験できないという経験を経て、再度きちんと申し込み直して合格されました。試験は、ピアソンVUEというところが一括して請け負っているので、下記から詳しい情報を手に入れておいてください。
ピアソンVUEの【公式】ページ
ICF Credentialing Examの申込ページリンクピアソンVUEのページの中にある、ICFの詳細ページに「ICFサンプル試験・チュートリアル」というページがあります。試験のサンプルページを疑似体験できるようになっているので、事前にチェックしておくとよいです。
9. ヘルスコーチ・ジャパンのプログラムの良かったところ
伊藤:ヘルスコーチ・ジャパンのプログラムのことを聞いてみたいなと思うんですけど、このPCC取得をしていく上で、このプログラムですごく役に立ったなとか、とても良いプログラムだったなとか、これは受けておいた方がいいよなのか、その辺り教えてもらってもいいですか?
PCCマーカーブートキャンプとPCCグループメンターコーチング。回数がいっぱいあるのが何よりよかった。自分が提出することは恥ずかしいし痛いけど、ものすごく勉強になる。
原林:すごく印象に残ってるのはPCCマーカーブートキャンプとPCCグループメンターコーチングですね。回数がいっぱいあるっていうのがまずすごくいい。グループメンターコーチングも自分がコーチとして参加するのは1回でも、オブザーブというか、参加して聞いてることができるっていうのがとても良かったです。そこでやっぱりPCCマーカーというものに、嫌でも触れるキャンプで、もう本当にブートキャンプだったっていう感じ。そして自分が提出することで、もうすごく恥ずかしいし、痛いけど、でもこれはものすごく勉強になるなっていう感じですかね。そしてグループメンターコーチングも、やっぱりすごい緊張感があるんですけどそれだけに、真剣な中で自分も集中することで得られるものっていうのがすごくあったコーチ役でもクライアント役でもフィードバック役でも何でもあったっていうところで、それはとても印象に残ってますね。
伊藤:やっぱり自分のセッションって聞いてもらってフィードバックもらわないと本当にわからないとこあるもんね。そこからも、コンピテンシーの理解っていったところもすごく繋げてこられたんだなっていうことを、教えてもらったかなというふうに思います。
ヘルスコーチ・ジャパンのコーチングスキル完全マスターL1コース(ACC資格がとれるコース)の受講期間は、業界最長の3年間で、その間は何度再受講しても無料です。なぜこういうシステムにしているのかというと、コーチングは会話なので、英語などの語学学習と同じように、実践を何度も繰り返さないと日常の中で自由に使いこなせるようにはならないと思っているからです。
L1コース修了後、PCC取得を目指す方はL2プログラム(コーチングスキル完全マスターL2コース)へとステップアップできます。L2プログラムには、PCC新規申請に必要な学習単位、倫理規定講座と動画、コアコンピテンシー各講座、コアコン実践マスター(Whoの探求)、1on1メンターコーチング、PCCマーカーブートキャンプ、グループメンターコーチングが組み込まれています。原林さんが特に印象に残ったと語られた「PCCマーカーブートキャンプの回数の多さ」と「グループメンターコーチングのオブザーブ参加」は、L2プログラムが受講者の熟達を、回数と多面的視点で支えていることを示しています。
ACC・PCC資格の新規申請は、ICFのページから英語で行わなければなりません。ここは日本人にとってハードルが高いところなので、ヘルスコーチ・ジャパンでは、実際の申請画面を録画して、あらかじめご覧になれるように用意しています。このサービスは、受講者の方に大変好評で、これがあったから、安心して申請できた、これがなかったら申請時点で心が折れていたかもしれないと、仰います。
他にも、契約書の雛形、会社に申請するときの書類、その他、資格取得時に必要な情報を、ひとつのプロダクト内に収めて、受講者の方に提供しています。
10. PCC資格を今後どのように活かしていきたいか?
伊藤:これからチャレンジしていきたいことどんなことがありますか?
クライアントとのセッションをもっと広げ、これからPCCを目指す人たちの育成にも関わりたい。クラスコーチとしては講座運営の仕組み作りやアシスタントトレーニングへ。
原林:チャレンジというとコーチング自体をもっとたくさんやりたいという意味では、さらにクライアントさんと出会う機会があれば、もうどんどんそれを広げていって積極的にやりたいなということもありますし、あと私はまだなったといってもPCCのビギナーではありますけれども、でもやっぱりこれから目指す人たちの育成にも関わることができるといいなというふうに思っていて。それはチャレンジしたいことですね。
伊藤:原林さんはクラスコーチとしても活躍していただいてるので、クラスコーチとしてはどんなチャレンジしてみたいとかある?
原林:クラスコーチとしてはですね、今みんなクラスコーチのメンバーが毎回新しいことにチャレンジしてるような感じで、いかに講座自体もコーチングの大きな仕組みの中で動いてるかのような、それぞれの体験から学んで何かを見つけて帰るっていうことを目指している。その中で仕組みを作るでもないですけれども、それがスムーズに動くようなバックアップ的なことができればいいなというふうにも思っていますし、アシスタントの方を増やすためにトレーニングもリアルでやっていきたいなというふうに思っています。
伊藤:ありがとうございます。まだまだこれから、いろいろやってみたいこともたくさんおありになるし、チャレンジがたくさんあるんだなというふうにも思います。
ヘルスコーチ・ジャパンは、ICFが定める核となる能力水準(ICF Core Competency Model)について、専門的に学んだ、ICFジャパンCODE&CCアンバサダーが5名もいます(国内最多)。日本に10数名しかいない専門家が5名もいるので、ICF Credentialing Exam合格に欠かせない、コアコンピテンシーと倫理規定に関する勉強を深く行えます。
PCC取得後の次のステップとしては、さらにMCC(Master Certified Coach)への道もあります。原林さんのように、PCCビギナーとして「これから目指す人たちの育成」にも関わりたいと考えるコーチが、メンターコーチング・クラスコーチ・アシスタントトレーニングを通じて次世代の合格者を支える仕組みが、ヘルスコーチ・ジャパンの中で動き続けています。
11. これから資格取得にチャレンジする人への応援メッセージ
伊藤:最後に、これからPCC取得チャレンジする人への応援メッセージ、ACCがどんどん増えていって正直言ってすぐPCCが取れるわけではないと思うんですよ。それはスキル的にも全然別のものも求められるし、コーチとしても、やっぱりPCCってあり方も問われるようなところがそれがセッションに反映するっていうところもあるので、そういった意味でこれから取得にぜひPCCチャレンジしよう、してほしいという意味で応援メッセージをお願いできればというふうに思います。
PCCになると、コーチングをすることに恐れがなくなり、上手くやろうにこだわらずに目の前の相手に集中できる。剣道で試合前にスーって座る感覚で楽しんで向かえる。
原林:はい。PCCになったら見える世界が違うって言われた私が今何が見えてるかというと、コーチングをすることに対して、恐れなくなるというのが一つあります。上手くやろうとか、もちろん人間だからそれはなくはないけど、でもそんなに上手くやろうということにこだわらなくなって、それを手放してすごくその目の前の相手に集中できるようになること。でそうなると、いつどこでどんな人にいざセッションをしましょうということになっても、さっきも言ったけど、びびらない。そして大丈夫大丈夫というような楽しんでそこに向かえるような、一つ心持ちというか、剣道の人が試合始まる前に座ってスーってなってるような、ああいう感じになれる。そういうところは感じ取れるようになったなというふうには思っているんですね。それができるとまたコーチングの違った面が見えてくる、違った顔が見えてくる。そしてもっと多分好きになれると思うので、道のりは長いし、機械的にやればできるじゃないかもしれないけど、そのステップを楽しんでいく気持ちが持てたらきっとそれがいい道のりになるんじゃないかと思うので、一緒に頑張っていけたらいいなというのをメッセージにしたいと思います。
伊藤:ありがとうございました。よくコーチングはジャーニーだって言われるんですよね。コーチングそのものだけじゃなくて私達が一つの自分たちの人生を歩んでいく上で、このコーチングが本当にプラスになっていく。そんなサポートを私達もしていきたいし、原林さんのこれからのPCCとしてのご活躍にもまた期待をしたいななんていうふうに思うところです。
原林:ありがとうございます。
伊藤:原林さん、せっかくなので、もし言い足りないことがあれば。
人間は素晴らしい。自分のことを考えるのもよいし、人と繋がるのもよい。コーチングをするということは、人間として生きていく人間を大事にすることだと思う。
原林:そうですね。やっぱり人間はすごくいいものだし、自分のことを考えることもいいことだし、人と繋がることもいいことだし、結局コーチングをするっていうことは、人間として生きていく人間を大事にすることかなと思うので、はい。
伊藤:これから一緒に頑張りましょうって感じでしょうかね。ありがとうございました。
セルフマネジメントトレーニング(SMT)は、コーチングスキル完全マスターL1コースの中でもっとも人気のあるプログラムです。このトレーニングでは、コーチとして活動するために必要な「心の土台」をしっかり整えることを目的としています。
コーチングでは、クライアントに寄り添うことが求められますが、同時に、感情に巻き込まれすぎず、冷静さを保つことも重要です。そのために、自分の感情の扱い方や、人との境界線の引き方、「言葉」だけでなく「在り方」を大切にすることを学びます。
原林さんが「コーチングをすることに恐れなくなった」「目の前の相手に集中できるようになった」「剣道の人が試合前に座ってスーってなる感じ」と語られた境地は、L1コースのSMTで整える「心の土台」がL2の高い実践基準(PCCマーカー)に挑むときに支えとなる構造そのものです。L1で土台を整え、L2で深さを身につける――この2段階の積み上げが、原林さんの12年の歩みを支えてきました。
あとがき
原林滋子さんの歩みは、コーチングをライフワークとして長年学び続けてきた独立コーチに、「12年のモヤモヤは、Whoの探求に出会うまでの大切な助走期間だった」という実感を示してくれます。IT企業システムエンジニアからWeb制作・研究助手・講師、独立コーチへと多様なキャリアを歩んできた原林さんが選ばれたのは、仲間との相互セッション・他スクールとの「他流試合」・コーチングプラットフォーム登録の3本柱で500時間を積み上げる地道な戦略。試験対策ではコアコンピテンシーに直接触れる機会を強制的に作り続け、ICF Credentialing Examで自分の名字が「オリジナルフォレスト」とAI誤訳された1度の試験会場での受験不能を経て、「水を飲み運動して10分フル活用する戦略的休憩」へ切り替えて2回目合格を勝ち取られています。
ヘルスコーチ・ジャパンL2プログラムへの原林さんの評価は、「PCCマーカーブートキャンプとPCCグループメンターコーチングが本当に印象に残った。回数がいっぱいあるのがまずすごくいい」「自分が提出することは恥ずかしいし、痛いけど、でもこれはものすごく勉強になる」という、PCCマーカーへの熟達を支える「回数」と「多面的役割」(コーチ役・クライアント役・フィードバック役・オブザーブ役)の組み合わせへの実感です。「コーチングって自分に効果があるのか」と疑問を抱えていた出発点から、合格後は「コーチングをすることに恐れがなくなり、剣道の試合前にスーって座る感覚で目の前の相手に集中できる」境地へと変化された軌跡が、12年という時間そのものに意味があることを物語っています。
12年以上コーチングを学びながら「自分に効果があるのか」と問い続けてきた方、ACC取得後にPCCへの一歩を踏み出すか迷っている独立コーチ、多様なキャリアを経てWhoの探求というコーチングの本質に向き合いたい方にとって、原林さんの「迷いが晴れていく道のり」は、自分なりのコーチングの本質との向き合い方を見つける具体的な手がかりになるはずです。これからクライアントセッションをさらに広げ、後進のPCC合格者育成にも関わっていかれる原林さんの挑戦を、ヘルスコーチ・ジャパンも応援していきます。
この記事を読んで次にすること
「コーチングは自分に効果があるのか」と長く問い続けてきた人ほど、Whoの探求に腑に落ちた瞬間にコーチングの解像度が一気に上がる――原林さんの12年が示してくれたのは、その時間そのものに意味があるという事実でした。すでにACCを持ちPCCへ一歩を踏み出すか迷っている方、独立コーチとして活動を広げながら次の景色を見たい方は、原林さんと同じ職業カテゴリの先輩・後輩の歩みも合わせて読んでみてください。
12. プロフィール
原林滋子(はらばやし しげこ)

パーソナルコーチ/メンターコーチ/クラスコーチ
IT企業でのシステムエンジニアからWeb制作、研究助手、講師へと、多様な現場を経験。子育てやキャリアの転機、さまざまなライフイベントに直面し、自分らしい選択を模索する中でコーチングと出会う。
原林さんにとって、コーチングはクライアントとともに行く「愛と好奇心と学びの冒険」。誰もがその人らしく日々を重ねるために、ともに歩み、学びと成長を一緒に喜べる存在でありたい――そんな想いでコーチング・オフィス Smile-bloomを運営されています。
- コーチング・オフィス Smile-bloom 代表
- NPO法人 ヘルスコーチ・ジャパン クラスコーチ、メンターコーチ
- 「みんなの学び場」共同運営者
【保有資格】
- 国際コーチング連盟(ICF)認定 プロフェッショナル・サーティファイド・コーチ(PCC)
- NPO法人 ヘルスコーチ・ジャパン ヘルス・メンタルコーチ、学習グループコーチ
- 日本グリーフ専門士協会 グリーフ専門士
- 高等学校教諭一種免許状(理科)
【サイト・SNS】
伊藤三恵(いとう みえ)

プロコーチ/研修講師
生物資源学科で食品工学を専攻、卒業後、臨床検査センターに就職。臨床検査センターでは25年間勤務し、薬の開発や臨床研究の受託部署に在籍。さらに、営業部門の人材開発にも携わり、営業マン向けの研修や病院関係者に対するコミュニケーション・接遇研修を実施。最後の1年は本部の人材開発部門に移動し、そこでの経験が独立を決意させた。
コーチングスタート年:2001年12月
DiSCスタイル:S
得意なコーチング分野:教育/子育て、医療・福祉
【保有資格】
国際コーチング連盟(ICF)認定 マスター・サーティファイド・コーチ(MCC)

