小学校教諭として始まり中学校教諭として定年退職まで、そして現在も生徒や保護者の支援に関わり続ける土井貴美子さんが、コロナ禍の業務減の隙間でヘルスコーチ・ジャパンの扉を叩き、大雪の日に前泊+マインドフルネスで臨んで勝ち取ったACC合格体験記です。「教える仕事」から「引き出す仕事」への転換と、教員が100時間を達成した道筋を松下由樹コーチが聞き出しました。
この記事でわかること
- 現職教員が学習者同士のピアツーピアから職場・卒業生・友人へと輪を広げて、ACC要件の100時間を達成した具体的プロセス
- 試験2日前に模擬問題40問中30問で合格点に届かず痛感した「インプット力と解く力は別物」というリアル体験と、ICF倫理規定・コアコンピテンシーに加えて『解く力』を鍛える方法
- 大雪の日の前泊判断、休憩時間のマインドフルネスで平常心を保ち受験を乗り切った合格日のリアル
ICF認定ACC(Associate Certified Coach)は、国際コーチング連盟(ICF)が認定するプロコーチの国際資格の第一歩です。他の合格者の体験談と資格制度の詳細は、ACC合格者のリアル体験談【ヘルスコーチ・ジャパン累計】からご覧いただけます。
最終更新日:2026年04月
目次
- インタビューからわかった重要ポイント
- インタビュー動画
- 合格後の率直な気持ち
- コーチングを学び始めたきっかけ
- ACC資格を取ろうと思ったきっかけ
- 資格取得要件の100時間はどうやって達成したのか?
- ICF Credentialing Exam対策としてやったこと
- ICF Credentialing Examの申込と申込後の流れ・試験会場の様子について
- ACC資格を今後どのように活かしていきたいか?
- これから資格取得にチャレンジする人への応援メッセージ
- プロフィール
1. インタビューからわかった重要ポイント
土井さんのACC取得までのロードマップ
- 現職教員として、教育委員会の研修でPHPのコーチと出会う(当初は「自分がコーチングを受けたい」という動機)
- 2020年、コロナ禍で生まれた業務減の隙間を機に、ヘルスコーチ・ジャパンで本格的に学習開始
- ACSTH時代の受講者から、制度変更でコーチングスキル完全マスターL1コースへ変更
- 新設されたL1コースに「面白そう」という好奇心で飛び込み、ACC取得が「自分事」に
- 100時間の実績は、学習者同士のピアツーピアから始め、チラシを作って職場・卒業生・友人へ輪を広げて達成
- 質の向上においては、メンターコーチングが大きな転機
- 試験対策では、ヘルスコーチ・ジャパンの有志勉強会・ICF公式ビデオ・ホワイトペーパー・自習型倫理規定プログラムを活用
- 2024/03/18 ACC修了認定試験合格
- 2025/02/08 大雪のなか前泊+マインドフルネスで試験会場へ。ACC Credentialing Exam合格
- 2025/02/07 ACC資格取得(新制度)
知識をインプットする力と、問題を「解く力」は別物である
土井さんは試験2日前の模擬問題(40問中30問という合格ラインに届かず)で、知識はあっても応用して問題を解く「実践力」が不足していることを痛感しました。
有志の勉強会でのディスカッションや、模擬問題を解くトレーニングを通じてこの「解く力」を養ったことが、合格への最後のひと押しとなりました。知識を覚えるだけでなく、それをどう使うかを練習することが不可欠です。
「面白そう」という好奇心が、目標を「自分事」に変える
土井さんの資格取得への道は、計画的なものではなく、「面白そう」という純粋な好奇心で新しいL1コースに飛び込んだことから始まりました。
この一歩が、「いつか取れたらいいな」という他人事だった目標を、「絶対に取るんだ」という「自分事」に変えるきっかけとなりました。大きな目標も、まずは自分の「面白い」という気持ちを大切にすることで、力強い原動力に変わります。
安全圏から一歩出て、客観的なフィードバックを求める勇気
100時間の実績作りでは、学習者同士という「安心安全な環境」から一歩踏み出し、職場や友人など、より広いコミュニティを巻き込んだことで、時間と経験が大きく加速しました。
また、メンターコーチングを受けて客観的な視点から自身の課題を指摘してもらったことが、セッションの質を飛躍的に向上させる転機となりました。
成長のためには、居心地の良い場所から出て、多様な実践経験と客観的なフィードバックを求める勇気が重要です。
2. インタビュー動画
3. 合格後の率直な気持ち
Q:合格して今の率直なお気持ちはいかがでしょうか?
松下:まずですね、改めましてACC認定資格取得おめでとうございます。
土井:ありがとうございます。
松下:ここまで来る道のりが、どんな道のりだったか、そしてどんなことをしてらっしゃったかっていうのは、後進のためにもぜひ聞いていきたいということで、インタビューをお願いさせていただきました。まず、今回の試験っていつ受験なさったんですか?
土井:2月8日の土曜日です。大雪だったときに。
松下:試験会場まで行って?
土井:そうです。試験会場です。
松下:そうだったんだ。天候が悪いだけでもちょっと心配だったじゃないですか?
土井:そうなんですよ。本当にドキドキして天気予報を見るたびに。
松下:そんななか気持ちを落ち着かせて、試験受けられたんだろうなと思いましたが、合格したということで、率直に言って今のお気持ちはどんなお気持ちですか?
土井:はい。ほっとしたというか、やれやれというか、嬉しいのと。
松下:そうですよね。ずっと頑張ってるのは私も見ているので、私もとても嬉しかったです。
土井:ありがとうございます。
4. コーチングを学び始めたきっかけ
Q:コーチングを学び始めたきっかけは?
松下:今回ACCという資格取ったんですけど、コーチングを学び始めたのはどれぐらい前でしたっけ?
土井:2020年からなので、5年ちょっとですね。
松下:学び始めたきっかけって何だったんですか?
土井:私、教員してるんですけど、そこの教育委員会の研修があるんですね。1年に1回自分で選んでいける研修があるんです。その中にコーチング講座っていうのがあったんです。
松下:研修だったんですね。
土井:そこでPHPの方かな、コーチングの方が来られて、そこで研修を受けたんですよ。すごくそれが良かったんですね。2回ぐらい受けたかな、2年ぐらい受けたんですけど、そのときは自分がコーチをしたいんじゃなくてコーチングを受けたいって思いました。
松下:受けたいと思って学んでいたんですね。
超ブラックな職場だったので、そのスクールに入って自分がどうしようなんていう気はもう全くなかった
土井:でももう本当に超ブラックな職場だったので、そのスクールに入って自分がどうしようなんていう気はもう全くなくて。そのときはこれすごいなと思うけど、また忘れちゃってて。
土井:たまたまちょっと知り合いの方から、紹介いただいて。
コロナで学校の業務が減らされ、部活動が土曜日休みになったことが、ヘルスコーチ・ジャパンに入る条件になった
土井:ちょうどコロナの時期だったので、学校の業務が減らされていたんですね。例えば部活動が土曜日は休みとか、というような条件も講座にできる条件があったので、そこでヘルスコーチ・ジャパンの方に入らせていただきました。
松下:そうだったんですね。確か2020年って言ったら、コロナの時期でしたけど、大変な時期ではあったけれども、ある意味そうやって自分の学びを進めるきっかけにもなったんですね。
土井:そうなんです。
松下:それで私と土井さんも出会えたっていう感じでしたけどね。
土井:いつもクラスコーチなさってたので、何度も受講してたので。
松下:何度も来ていただいて、再受講できるプログラムですからね。ありがとうございます。
ヘルスコーチ・ジャパンが提供しているACC資格がとれるコース「コーチングスキル完全マスターL1コース」は、受講期限が3年間と国内最長で、しかも、再受講し放題(再受講料金はかからない)というシステムです。
なので、ご自分のペースに合わせて、ゆっくり受講することも可能ですし、納得いくまで何度でも受講することもできます。
なぜなら、コーチングは会話なので、英語などの語学学習と同じように、繰り返し何度も練習しないと自然と使えるようにはならないと捉えているからです。
5. ACC資格を取ろうと思ったきっかけ
松下:そうやって最初コーチングを受けたいと思ってらっしゃったんだけれども、学ぶ中で、やっぱりACCを取ろうっていう転換があったようなんですけど、それは何かきっかけがあったんですか?
土井:もうまさにヘルスコーチ・ジャパンのシステムの転換っていう感じでした。L1コースに登録して、そしてこれってそういうことかと思って、後付けで理解したような感じがありました。
松下:そうなんですか。L1コースっていうのがあって、まず入ってみた。
L1コースが新しく出たので、中身が「面白そう」で勢いで入ったら、それがACC資格取得の講座だった
土井:はい。まだ受け放題3年間あったんですけど、L1コースっていうのが新しく出たみたいな感じで、中身こんなのって、これ面白そう、入ってみようみたいになったら、そういうことだったんだって。勢いでいっちゃいました。
松下:勢いで入ったL1コースというのが、ACC資格取得に繋がる講座だっていうことだったんですね。それでも受ける受けないっていうのは、選択になるわけじゃないですか。そこでやっぱり受けよう、取ろうと思ったのってそこから何かあるんですか?
「いつか取れたら嬉しいな」という他人事が、コースのプログラムを知ったとたんに「自分事」に変わった
土井:そうですね。取れたらいいなとは思ってたんですよ。取りたいっていうか、そのうち取れたら嬉しいなみたいに。でもそこでコースに入ったらこれって取るんだっていうような。そういう自分の中に自覚が出てきた。
松下:コースのプログラムを知って、これって取るんだって、自分事になっちゃうっていう感じがしましたね。
土井:はい。自分事になった、そんな感じです。
松下:あと面白いっていうのが土井さんらしいなと思いました。それが一歩進む原動力になったのかななんて思いました。
土井さんは、ICFの制度変更前のACSTH時代の受講者さんでした。それが、制度変更で、Level1コースに変更になり、それに伴い、当団体のコースも、コーチングスキル完全マスターL1コースになったので、そのタイミングで、ACSTHからL1コースにコース変更されたというわけです。
ACSTH時代のコースは、自分でICFに申請しなければならなかったので、ちょっとハードルが高いものでした。それが、L1になり、日本語で修了認定試験を受けてそれに合格すれば、あとは、ACC-Examに合格すれば、ACCがとれるようになったので、ハードルが少し下がり、勢いで取得にチャレンジしたということのようです。
6. 資格取得要件の100時間はどうやって達成したのか?
松下:その中で、取るんだってなったときに、いろんなACC資格を取るための条件あったじゃないですか。学習時間の方は、プログラムに出れば取れるっていうとこなんですけど、皆さんおっしゃる、一つの壁っていうか、100時間のセッションっていう実績を積み重ねるっていうところなんですが、ここはどうやったんですか?
土井:最初はやっぱり私自身、安心安全な中でやってたっていうのがあって、学習者同士ですよね。そのなかで契約書を交わして、そして相互コーチングをずっとやってたんですね。
土井:それはとても学びになって、すごい良かったんですけれども、学習時間としてはあまり貯まらないんですよ正直言うと。
松下:そうなんだ。
学習者同士のピアツーピアだと、2時間セッションしても自分の実績は30分。1年で30時間しか貯まらなかった
土井:だってお互いやるから、その方と1時間半ぐらい時間取っても、2時間ぐらい取っても、自分の実績は30分ですよね。
松下:そっかそっか。そのあとお互いに気づいたフィードバックしあうという時間っていうことですかね。
土井:はい。すごく学びになったんだけど、そればっかり最初の頃はやってたので、1年たっても30時間とか。だから月に6人ぐらいの方とやってて、10ヶ月で30時間ですもんね。
チラシを作って職場・卒業生・友人に広げたら、50時間までは遅かったがそこから加速した
土井:この調子でいったらいつ取れるんだろうみたいに思ってて、あと他の方、全然コーチング知らない方とやらないとって最上さんもすごく言われるし、私もチラシを作って、いろいろと自分なりにして、ちょっとずつ周りの方にするようになってきたんですね。
土井:その学習者に加えて、職場の方とか卒業生が来てくれたりとか、一緒に話したりして。それから友達だとかいろんな人にこんな私やってるからって言って、協力もしてもらって、そこからすごく時間が伸びました。ぐんと伸びて、意外と早く50までぐらいまでは遅かったけど、そこから加速しました。
松下:そこで自分をオープンにしたら、すごく加速したっていうか、繋がりを生かされたんですね。その中でさっき勉強になったけれども、時間数がたまらなかったっていうところっていうと、質っていうところでは、例えば学習者と個人、あるいは初心者の方であるコーチングということで何か意識してその質を高めようとしたことってあります?
メンターコーチングがコーチングの質を飛躍的に向上させる転機になった
土井:コーチングの質に関しては、ヘルスコーチ・ジャパンの中で、メンターコーチングを受けたことが、すごくきっかけになりました。
土井:自分の中で良いと思ってやってたのが、ここ足りてないとか、これできてないとか、ここはできてるっていうのが客観的にすごく見る機会になって、自分のフィードバックポイントとか、その後お互い設定して学習者同士はやったりするんですけど、それの中身も違ってきて、そこの質が上げられるきっかけになったのが、メンターコーチングでした。
松下:そうだったんですね。
土井:その後は学習者の中でもいろんな方とするんですけど、ちょっとお願いしたりして、上の方とか、学習始められた方とか、いろんな層の方と一緒に学習者の中でもさせていただいて、やっぱり経験がたくさんある方は、フィードバックなんかも全然違うので、だから先をいっておられる先輩コーチと一緒にセッションするのとか、すごく勉強になりました。
松下:最初は学習者同士だったのが、そこから広がっていき、その中でちょっと経験が高い人、メンターコーチも含め、そこにチャレンジしていくようなそんなイメージ。そこで自分の課題を見つけ、そしてまたそれを意識してチャレンジっていうね。ありがとうございます。
100時間の実績セッションは、100時間のうち75時間が有料セッションでなければなりません。土井さんは、相互コーチング(ピアツーピア)と、個人的にお願いした人とのセッションで達成されました。
人によっては、社内で許可をとり、社内コーチングで達成される方もいらっしゃいます。人事部への許可が必要ですが、給料をもらってやっているコーチングになるので、有料カウントができるのです。ただし、上司が直属の部下に行うコーチングは、実績セッションとはみなされなくなっています。この理由は、上司部下の関係性の中で行うと、コーチングで最も重要な、Partner Withができなくなるからと思われます。
メンターコーチングは、Level1のコースに10時間組み込まれています。メンターコーチングは、通常のコーチングとは違い、コーチングスキルの向上を目的として、実際のコーチングセッションに対する具体的なフィードバックを行うコーチングのことを指します。土井さんは、メンターコーチの資格を持つ、上位スキル者から受けたメンターコーチングが、ご自分のコーチングの質を高める上で非常に役にたったと仰っています。
7. ICF Credentialing Exam対策としてやったこと
松下:ここから、エグザムのことで、実際試験を受けにいらっしゃったっていうとこで、ACC用のExam試験を受けられた?
土井:そうですね。新しい方ですね。
松下:これ最近変わったっていうこともありますけれども、その前はPCCもACCも一緒で、みんな一緒に試験でしたけど、それに向けての試験対策としては、セッションの他に何かやってらっしゃいましたか?
土井:学習の中心は、やはり倫理規定とコアコンピテンシーでしたので、時間がある時は常に資料に目を通し、内容を頭に入れるようにしていました。
土井:しかし、当初は何から手をつけて良いか分からずにいました。そんな時、ヘルスコーチ・ジャパンの有志の方が立ち上げた試験勉強会に参加できたことが、大きな助けになりました。様々な問題を解きながら仲間とディスカッションすることで、非常に多くのことを学べました。
ヘルスコーチ・ジャパンには、受講者が自主的に立ち上げている勉強会や実践練習会が7つあります。ほとんどがピアツーピアをやっている練習会ですが、ひとつだけ、ICFのExamに特化した勉強会があります。土井さんは、そこで仲間と共に学びを深められました。
土井:また、ICFが公開しているビデオや、勉強会で情報を得たホワイトペーパーなど、公式の資料だけでは足りないと感じ、付随する詳細な情報も徹底的に読み込みました。
試験2日前、偶然見つけた模擬問題で40問中30問という合格ラインに届かず、「インプット力」と「解く力」は別物だと痛感
土井:転機となったのは試験の2日前です。インターネットで偶然見つけた模擬問題を解いてみたところ、40問中30問という合格ラインに届かず、大きな衝撃を受けました。この経験から、知識をインプットする「インプット力」と、問題を実際に「解く力」は別物だと痛感しました。
土井:最後に実践的な演習を重ねたことで、この「解く力」が鍛えられ、本番に向けて非常に良い準備になったと感じています。
松下:いわゆるインプットですよね。知識を入れるのは記憶力とかそういうのになると思うんですけれども、解く力って、あーそうかって私も思いました。入れただけじゃ繋がらないんだよね、問題と。
土井:そうなんです。そこにちょっとやっぱり段差があるんですよね。そこを超えるっていうのが、ちょっとトレーニングが必要でしたね。
松下:そこは例題をちょっと解いてみるっていうところでカバー、ワンステップ上がったのかなというふうに伝わりました。
土井:ヘルスコーチ・ジャパンの自習型の倫理規定プログラムの動画教材も、何回か見ました。3回ぐらい見ました。
松下:確かに読むだけじゃ、言葉は理解できるんだけど、コーチングとどう繋げていくかっていう、そこが皆さん一つの壁というか、難しいとおっしゃってるんで。
ICFのビデオを見て「ICFモード」に入ると、試験中の抵抗が少なくなった
土井:ICFの方のビデオも見てると、頭がICFの世界に入っていくような感じがして、それは直前でしたんです。
松下:いいですね。ICFの世界に入っていくんですね。
土井:それでICFモードになって受けにいったら、なんか抵抗が少なくてっていうか、これ何のことっていうのが少なくて。「あーはいはい。」みたいになりました。
松下:世界に入っていくっていう、その表現が素敵だなって思いました。
8. ICF Credentialing Examの申込と申込後の流れ・試験会場の様子について
松下:実際、当日試験は受け方とかであるとか、休憩の取り方のかも人によって、いろいろ話聞いてるんですけど、土井さんはどういうような工夫をしました?
大雪の中、余裕を持って行きたくて前泊を選択。休憩時間にマインドフルネスで平常心を保った
土井:はい。私はとにかく雪がすごかったので、余裕を持って行きたくて、前泊したりしました。そんな遠くないんですけど、ホテル取って。試験のときは、その前と休憩時間にトイレとか行った後、ちょっとマインドフルネスやりました。
松下:どのような?
土井:じっと静かに集中するっていうことを意識する様に。心を落ち着かせるっていうか、今に集中みたいな。
松下:それをしたことで、どうなりました?
土井:それは自分が自分を落ち着かせるためのアイテムとして私は持っていたい思っているんですね。だからそれが実践できて、確かに今に集中できるっていう、そういう自分がモードになれたっていうのか。やっぱり分からなかったらどうしようとか、焦るとか、落ちたらどうしようとか思ったりするんですね。そういうのが少なくなるので、もう今できることやろうっていうふうにマインドフルネスを活用して、「今だ。」と思ってやりました。
松下:培ってきたものを持ってるって知ってて、それをここっていうところに使える。それはもうコーチとしてももちろん、それができる土井さんなんだ、素敵って。
土井:ありがとうございます。嬉しい。
9. ACC資格を今後どのように活かしていきたいか?
松下:そうやって、ACCチャレンジして見事、手に入れた土井さんでございます。これからACCフォルダーとして、ICFのコーチングをするコーチっていうところなんですが、これからどんなことにチャレンジしていきたいと思います?
「練習のためのセッション」から「クライアントの人生の役に立ちたい」への転換が、ACC取得後の新たな挑戦
土井:これまでは、100時間の実績を達成するために「練習のためにセッションをお願いします」という気持ちが、自分の中にどこかにありました。
土井:しかし、ACC資格を取得した今、そうした自分のための練習という意識から一歩進んで、周りの方々が本当に必要としてくれるコーチングを提供できるようになりたい、と考えています。
土井:もちろん、実績を積む過程でも「クライアントと一緒に未来を考える」という姿勢で向き合い、「物事が進んで嬉しい」といった評価をいただくこともありました。今後はその気持ちをさらに強くし、「クライアントの人生の役に立ちたい」という想いを、これまで以上に意識してセッションに臨んでいくこと。それが、私にとっての新たな挑戦です。
松下:コーチングを使って周りの人をそれこそ勇気づけるとか力付けるとか、そういうことをしたいと思ってる土井さんなのかなって伝わってきました。それに対して、待ってるだけじゃなく呼び掛けするって、さっきおっしゃいましたから、土井さんなら呼びかけるんだろうなって思ってますよ。
土井:また、ヘルスコーチ・ジャパンにご紹介いただいた会社さまとも契約しており、こちらもいよいよ本格的に活動を開始します。
土井:「ACC資格を取得してから本格的に取り組もう」と以前から心に決めていたので、満を持してのスタートとなります。
土井:このプラットフォームでは、全くの初対面の方々とセッションを行うことになるため、ドキドキですが、私にとっては非常に大きな挑戦だと感じています。
松下:ぜひ土井さんの明るさとか鼓舞する力とか、そういうのをコーチングに乗せてICFのコーチングってこんなんだよっていうのをぜひ言われていっていただきたいなって、私も心から思っています。
土井:ありがとうございます。
ヘルスコーチ・ジャパンは、資格取得後のコーチングビジネス立ちあげサポートも行っています。今後さらにそこの部分を強化していく予定です。
10. これから資格取得にチャレンジする人への応援メッセージ
松下:では最後に、これからACC取得に向けてチャレンジしてする方もまだまだからいらっしゃるので、その方たちに向けてぜひ応援メッセージを投げかけていただいてよろしいでしょうか?
「挑戦しよう」と決めて進んだ道のりが『形』として認められる経験が、想像以上の喜びと自信を与えてくれる
土井:ACCに合格して今、心から実感していることがあります。それは、自分が「挑戦しよう」と決めて進んできた道のりが、一つの『形』として認められるという経験が、想像していた以上に大きな喜びと自信を与えてくれる、ということです。
土井:もちろん、これがゴールではなく、一つの通過点にすぎないかもしれません。それでも、自分の努力が確かに実を結んだという事実は、本当に嬉しいものでした。
土井:ですから、今まさに挑戦している皆さんにお伝えしたいのは、「諦めずに、一歩ずつ続けていけば、必ずこの場所にたどり着ける」ということです。
土井:その先には、これまでの努力が報われる達成感と、「これからもっと頑張ろう」という次へのエネルギーが湧いてくる、素晴らしい世界が待っています。ぜひ、その未来を信じて挑戦を続けてください。心から応援しています。
松下:ありがとうございました。諦めないでコツコツ進んでいくことで、必ずそのキラキラしたマイルストーンですか、それを手に入れて、それを一旦置いてまた進んでいくっていう、土井さんの姿が見えました。ありがとうございます。
土井:ありがとうございました。
あとがき
土井さんの歩みは、教育現場という「教える側」で長くキャリアを積んできた方が、「引き出す側(コーチング)」に軸足を移していく一つの美しい道筋を示してくれます。超ブラックな職場の隙間に差し込んだコロナ禍の業務減、新設L1コースへの「面白そう」という好奇心の一歩、100時間の壁を学習者同士の殻から外に出ることで突破した実践知、そして大雪の日に前泊+マインドフルネスで勝ち取った合格。どれも特別な才能や恵まれた環境ではなく、「今できることをやる」という姿勢の積み重ねが結実した物語です。
教員として、また校内研修や学級運営・保護者面談の現場で「引き出す関わり」を取り入れたいと考えている方、そして長年のキャリアの次の一歩にコーチングを位置付けたい方にとって、土井さんの体験は具体的で温かい後押しになるはずです。
11. プロフィール
土井貴美子さん(合格者)

小学校教諭を出だしに、中学校教諭として定年退職まで、そして現在でも生徒や保護者の支援に関わっています。かねてから気になっていたコーチングでしたが、コロナ禍で超ブラックな日常にぽっかりと穴が空き、ヘルスコーチ・ジャパンでの学びが始まりました。
最初は職場で生徒や同僚にコーチ的関わりができたらいいな、という目的でした。しかし、年月を経て自分がコーチングそのものを提供する側となり、そこに「資格=証」がほしいと思うようになりました。メンターコーチングは私のコーチングの質をアップさせてくれました。1番大変だったのは100時間セッションですが、周りの協力で達成できました。
【所有資格】
- 国際コーチング連盟(ICF)認定ACC(Associate Certified Coach)
- 教員免許(小学校・中学校)
松下由樹さん(インタビュアー)

コミュニケーション リアン代表、石川県小松市出身。
ヘルスコーチ・ジャパン クラスコーチ/メンターコーチ。パーソナルコーチ(仕事・プライベートを包括したライフコーチング)。研修講師(人材育成・マネジメント・ストレングスファインダーなど)。
2010年に客室乗務員として勤務した日本航空を退職。経験を通して、無意識でのコミュニケーションの取り方が関係性に大きな影響を及ぼし、個人、チーム、そして組織のパフォーマンス力、成果・結果が大きく変わることを実感。どんな時も私たちひとり一人が生き生きと、前を向いて生きていけるようになれたらいいと、セルフマネジメント、コーチング、ストレングスファインダー等を学ぶ。
コーチングを通して、ひとりからチームへ、チームから組織へ、組織から社会へと、「元気・やる気・勇気」と「実現可能な未来の可能性」がどんどん広がっていくことを目指し、2012年にコミュニケーション リアンを設立。現在はパーソナルでのコーチング、メンターコーチング、また組織外コーチ/講師として、コーチングベースのマネジメント、リーダーシップ、部下育成等の人財育成研修を展開している。
【所有資格】
- 国際コーチング連盟(ICF)認定プロフェッショナルコーチ(PCC)
- NPO法人ヘルスコーチ・ジャパン認定 メンタルコーチ/ヘルスコーチ
- 国際コーチング連盟日本支部(ICFJ)倫理規定&コアコンピテンシー・アンバサダー
- 米国ギャラップ社認定ストレングスコーチ
この記事を読んで次にすること
土井さんの体験は、教員・講師・研修担当者など「教える/育てる」立場にある方にとって、長年のキャリアの次の一歩としてコーチングを位置付ける一つの道筋を示してくれます。教育現場でコーチ的関わりを取り入れたい方、そして定年・退職後の次のステージで「人を引き出す仕事」に向かいたい方こそ、他の合格者の体験もあわせて読んでみてください。
