最終更新日: 2026年4月30日
「ICFのコーチング資格を取りたいが、結局いくらかかるのか分からない」——これは、コーチを志す方のほとんどがぶつかる最初の壁です。
ICF(国際コーチング連盟)の公式サイトを見ても、表示されているのは申請料の数値のみ。実際には「申請料・会員費・更新料・コーチ教育機関の受講料」の4種類が組み合わさり、しかも2026-2027年にかけて制度が大きく変わることで、費用構造そのものが変動しつつあります。
本記事では、ICF認定校であるヘルスコーチ・ジャパンが、ICF公式サイトから2026年4月時点の一次情報を直接検証したうえで、ACC・PCC・MCC各レベルの費用を完全に分解。日本円でのリアルな総額シミュレーション、2026-2027年の制度改定による影響、認定校を選ぶときに見るべき5つの費用チェックポイントまで、迷いどころを一つずつ解消していきます。
目次
- この記事でわかること
- 30秒サマリー|ICF認定資格の費用は4種類で構成される
- ICF認定資格を取得するときに発生する費用4種類
- ACC・PCC・MCC レベル別 公式申請料 完全比較表(2026年4月時点)
- ICF会員になるべきか — 日本人コーチに特化した損得計算
- 2026-2027年 ICF制度変更が費用に与える影響
- ICF認定更新の費用とCCEユニット要件(3年ごと)
- 日本でACC取得までの総額シミュレーション
- ヘルスコーチ・ジャパンの場合 — 全部込みの設計
- ICF認定校を選ぶときの5つの費用チェック項目
- ICF認定資格の費用に関するよくある質問(FAQ)
- 次のステップ|ICF認定資格の取得を本気で検討する方へ
- 本記事の発行元
- 参考文献
この記事でわかること
- ICF認定資格にかかる費用4種類(申請料・会員費・更新料・受講料)の最新金額と頻度
- ACC・PCC・MCC レベル別 公式申請料の完全比較(ICF会員 vs 非会員・2026年4月時点)
- ICF会員になるべきかの損得計算(日本人コーチ特化のシミュレーション)
- 2026-2027年 ICF制度変更4つ(倫理教育3時間必修化・FPE撤廃・MCS必須化・ティーチアウト要求)が費用に与える影響
- ICF認定更新の費用とCCEユニット要件(3年ごと・ACC/PCC/MCC共通)
- 日本でACC取得までの総額シミュレーション(国内相場 vs ヘルスコーチ・ジャパン vs 海外オンライン平均)
- ヘルスコーチ・ジャパンの「全部込み」設計の中身(ACC・PCCコース別の含有サポート)
- ICF認定校を選ぶときに見るべき5つの費用チェック項目(表示価格に騙されないための判断軸)
30秒サマリー|ICF認定資格の費用は4種類で構成される
ICF認定資格にかかる費用は、以下の4種類で構成されます。
- 申請料(Application Fee) — 1回限り、レベルとパスにより$175〜$900
- ICF会員費(任意) — 年額$270、申請料・更新料が割引になる
- 認定更新料(Renewal Fee) — 3年ごと、$175〜$275
- コーチ教育プログラムの受講料 — スクールにより数十万〜200万円超
日本でACCを取得する場合の総額目安は、国内ICF認定校で約55万〜105万円(教育費の相場+ICF費用)。ヘルスコーチ・ジャパンのような全部込み設計のスクールであれば約54万〜56万円で済みますが、含まれるサポート内容により倍以上の開きがあるため、表示価格ではなく中身の比較が不可欠です。
そして、2026年4月にICFが発表した教育プロバイダー認定基準改定(2027年4月1日プロバイダー準拠期限)と、2027年1月1日以降のメンターコーチ・スペシャライゼーション(MCS)必須化により、倫理教育3時間の必修化・最終パフォーマンス評価(FPE)の段階的撤廃・メンターコーチング要件の大幅強化が予定されています。現在は過渡期で従来制度が引き続き有効ですが、これらの変更は2027年以降の受講料・継続費用の構造に直接影響する見込みです。
ICF認定資格を取得するときに発生する費用4種類
ICF認定資格の費用を「申請料だけ」と捉えると、後から想定外の出費が積み重なります。まず、4種類の構造を正しく理解しましょう。
1. 申請料(Application Fee)— 1回限り
ICFに直接支払う、認定審査のための費用です。取得するレベル(ACC/PCC/MCC)と、選ぶ申請パス(Level 1/2経由 or Portfolio経由)によって金額が異なります。
ICF会員になっている場合、非会員より一律$150ほど安くなる仕組みです。
2. ICF会員費(任意)— 年額$270
ICF個人プロフェッショナル会員になることで、申請料・更新料の割引、ICF公式リソース(CCE(Continuing Coach Education/継続コーチ教育)プログラム、コミュニティ、年次調査レポート等)へのアクセスが得られます。
金額: 年$270(2026年4月時点)
出典: ICF Membership 公式
会員にならないことも可能ですが、後述する「損得計算」で見るとおり、3年で実質ペイできる構造になっています。
3. 認定更新料(Renewal Fee)— 3年ごと
ICF認定資格は3年ごとに更新が必要です。更新時には、CCEユニット(後述)の取得実績と更新料が必要となります。
金額(2026年4月時点): ICF会員 $175 / 非会員 $275
遅延ペナルティ: 期限切れ後の更新は+$100
出典: Renew Your ICF Credential 公式
4. コーチ教育プログラムの受講料
最も金額の大きい費用が、ICF認定教育プログラムを提供するスクールに支払う受講料です。ACC取得には最低60時間のコーチング教育が必要で、スクールにより数十万円〜200万円超まで大きな幅があります。
ここで注意すべきは、「受講料に何が含まれているか」が学校ごとにまったく違うことです。後述の「ICF認定校を選ぶときの5つの費用チェック」で、判断軸を整理します。
ACC・PCC・MCC レベル別 公式申請料 完全比較表(2026年4月時点)
ICF公式サイトから直接WebFetchで検証した、2026年4月時点の最新申請料の一覧です。
| レベル | 申請パス | ICF会員 | 非会員 | 審査期間 |
|---|---|---|---|---|
| ACC(Associate Certified Coach/アソシエート認定コーチ) | Level 1/2 経由 | $175 | $325 | 4週間 |
| Portfolio 経由 | $475 | $625 | 14週間 | |
| PCC(Professional Certified Coach/プロフェッショナル認定コーチ) | Level 2 経由 | $375 | $525 | 4週間 |
| Portfolio 経由 | $750 | $900 | 18週間 | |
| MCC(Master Certified Coach/マスター認定コーチ) | Level 3/Portfolio 共通 | $675 | $825 | 18週間 |
出典: ICF ACC・PCC・MCC(2026-04-30 WebFetch検証済み)
申請パスの違い
- Level 1/2経由:ICF認定の Level 1(ACC向け/60時間以上)または Level 2(PCC向け/125時間以上)プログラムを修了することで、最短で申請可能。HCJを含む大半のICF認定校がこのパスをサポート。
- Portfolio経由:認定プログラムを経由せず、自学自習・他資格・実績の積み上げで個別申請するパス。教育機関を通さない分、申請料が高く、審査期間も14〜18週間と長くかかります。
ACCの取得には、申請料に加えて100時間以上のコーチング実績(うち75時間以上は有償)・10時間以上のメンターコーチング・パフォーマンス評価合格・ACC Examの合格が必要です(ACC公式要件)。
ICF会員になるべきか — 日本人コーチに特化した損得計算
「年$270のICF会員費は、払う価値があるのか」——これはよくある悩みです。金額だけの比較と、日本人コーチにとっての実用価値の両面から考えてみましょう。
申請+3年運用の単純な金額比較(ACC・Level 1/2経由の場合)
| 項目 | ICF会員ルート | 非会員ルート |
|---|---|---|
| 会員費(3年分) | $270 × 3 = $810 | $0 |
| 申請料 | $175 | $325 |
| 3年後の更新料 | $175 | $275 |
| 3年合計 | $1,160 | $600 |
純粋な金額だけ見れば、会員ルートのほうが3年で$560高い結果になります。ただしここから先、特に日本人コーチが見落としがちな大きなメリットがあります。
ICFジャパンチャプターへの所属がもたらす価値(日本人コーチに特化)
ICF本体の会員になると、日本では一般社団法人 国際コーチング連盟 日本支部(ICFジャパンチャプター)への所属となり、以下の恩恵を受けられます。
- 日本語での月例会・定例勉強会:日本国内のコーチによる事例共有・コア・コンピテンシー学習会・倫理ケーススタディ等を、日本語で会員価格で受講可能
- 地方チャプター活動:北海道・東北・関東・中部・関西・九州など、各地域の支部活動への参加
- 日本人コーチコミュニティ:日本語でメンターコーチ・コーチングスーパーバイザー候補とつながる機会
- CCEユニット取得機会:ICFジャパン主催のセミナーで、更新に必要なCCE単位を日本語で取得可能
- 年次大会(ICFジャパン カンファレンス):日本国内の最大規模のコーチング大会への会員価格参加
- ICFジャパンクラブ・SIG活動:ヘルスコーチング、ビジネスコーチング、組織開発など、専門領域別のグループ活動
ICF本体(米国)の会員特典は、日本語版が限られているため日本人には活用ハードルが残る
ICF本体の会員特典には「Learning Portal(オンライントレーニング・セミナー)」が含まれており、これはCCE単位を無料〜低価格で取得できる強力なリソースです。
ICFは会員数の多い国の言語にコンテンツをローカライズしており、たとえばICF倫理コース(3 CCE単位)は英語・スペイン語・ドイツ語・ポルトガル語・フランス語で提供されています。一方、日本語版はこのローカライズ対象に現状含まれていないため、Learning Portalの主要コンテンツは英語で受講するのが基本となります。英語に堪能でないと実質的に活用が難しい、というのが日本人会員にとっての実情です。
一方で、ICFが定期的に配信する以下の情報は、英語の通知でもサマリーが配信されるため、すべての会員にとって価値があります。
- 制度改革(コア・コンピテンシー改訂、倫理規定改訂、教育プロバイダー基準改訂)の最新通知
- ICF Coaching Futures Report等のリサーチレポート
- グローバルコーチング調査の年次データ
結論:日本人コーチには会員になることを推奨
CCEユニットを外部スクールで取得すると1ユニットあたり数千〜1万円程度かかるため、ICFジャパン主催の会員価格セミナーでCCEを取得することで、3年で会員費の差額($560)以上の価値が出るケースが大半です。加えて、日本語コミュニティへのアクセスと最新制度情報の入手だけでも、特に新しい制度変更が続く2026-2027年は会員であるメリットが大きいと言えます。
2026-2027年 ICF制度変更が費用に与える影響
ICFは2025年から2026年にかけて、認定資格制度に4つの大規模改革を発表しました。重要なのは、現在は過渡期であり、新制度の完全移行までは従来の制度がそのまま継続しているという点です。プロバイダー(スクール側)の準拠期限は2027年4月1日、メンターコーチング新仕様の必須化は2027年1月1日——つまり、2026年中の受講・申請には従来制度の要件が引き続き適用されます。
変更1: 倫理教育 3時間の必修化(ヘルスコーチ・ジャパンの場合は追加費用なし)
新基準では、ICF認定教育プログラムに最低3時間の「コーチング倫理教育」を含めることが義務化されました(2025年版倫理規定 2025-04-01施行と連動)。
ヘルスコーチ・ジャパンの場合:現行のコーチングスキル完全マスターコースL1にはすでに倫理規定の教育が3時間(3単位)以上含まれているため、新基準への準拠による追加費用は発生しません。受講をご検討中の方は、現行料金のまま受講できます。
他校の場合:コース改訂・教材改訂・講師研修コストをスクール側が負担するケースでは、2027年以降の受講料が現行から上振れする可能性があります。各校の現行カリキュラムに倫理教育3単位以上が既に含まれているかどうかが分岐点です。
変更2: 最終パフォーマンス評価(FPE)の撤廃 — 認証スクールと申請パスの両方が変わる
ICFは、認証スクール(Level 1・Level 2プログラム)と申請パスの双方で、「最終パフォーマンス評価(Final Performance Evaluation: FPE)」要件を撤廃する方針を発表しました。新制度では、学習者の成長プロセス全体を通じてスキルを評価する「形成的評価(Formative Evaluation)」モデルへ移行します(ICF公式 Standards & Compliance Updates)。
ただし、現在は過渡期です。完全移行は2027年4月1日で、それまでは従来のFPE方式が引き続き有効です。
Level 1・Level 2 認証スクール側の変更
- 2027年4月1日以降、Level 1・Level 2プログラムはFPEを必須要件として含める必要がなくなる(プログラムの判断で続けることは可能)
- 代わりに、学習者の継続的な形成的評価(Formative Assessment)で能力習得を証明する仕組みへ移行
- 倫理教育3時間以上の必修化(前述の変更1)
- メンターコーチを務めるコーチは、2027年4月1日までに MCS(メンターコーチ・スペシャライゼーション)を取得することが必須——これは認証スクール内のメンターコーチに対しても適用されます
申請パス別の影響
| 申請パス | 2027年4月1日以降の変更 |
|---|---|
| ACC・PCC Level 1/2 経由 | 申請者個人の手続きは変わらないが、所属する認証スクール側で FPE廃止・形成的評価導入・メンターコーチのMCS必須化が起きる。プログラム改訂の影響を学習者として受ける |
| ACC・PCC Portfolio 経由 | FPEの代わりに、MCS取得済みメンターコーチによる強化されたメンターコーチングで能力を証明する方式に移行(最低3ヶ月間・3回の個別メンターコーチング・3回の観察セッション・能力レビューフォーム提出) |
| MCC 全パス | FPEは引き続き必須。ただし、2027年1月1日以降に新規取得するメンターコーチング時間は、MCS取得済みメンターコーチからのみ認められる |
つまり、Portfolioパスで個人が直接対応する変更と、Level 1/2認証スクール側がプログラム改訂で対応する変更が並行して起きており、どちらの場合も実質的に「強化されたメンターコーチング体制」へ移行することに変わりはありません。
2026年中に受講・申請を開始する場合は、現行のFPE方式で進めることになります。新制度に切り替わるタイミングを気にして受講を遅らせる必要はなく、むしろ後述のメンターコーチング料金上昇リスクを避ける観点では、2026年中の受講開始が有利です。
変更3: メンターコーチング要件の大幅強化 — 料金上昇の可能性大
2025年版コア・コンピテンシーで、メンターコーチングとコーチングスーパービジョンの利用が公式要件としてコンピテンシーに組み込まれました(ICF Core Competencies 2025)。さらに、2027年1月1日以降、新たに創設された「メンターコーチ・スペシャライゼーション(Mentor Coach Specialization: MCS)」を取得した認定メンターコーチからメンターコーチングを受けることが必須となり、これは以下のすべての場面に適用されます。
- ACC・PCC・MCC 初回認定取得時のメンターコーチング
- ACC 更新時の必須10時間メンターコーチング
- PCC・MCC 更新時にCCEユニットへ充当するメンターコーチング(任意の場合も含む)
つまり、初回認定だけでなく更新のたびに必要なメンターコーチングも、すべてMCS取得済みコーチから受ける必要があるということです。
MCS取得要件(ICF公式発表):
- 有効なPCC・MCCまたは1回更新済みACC資格を保有していること
- 41時間以上のメンターコーチング教育(うち50%以上は同期型/ライブ学習)を完了
- もしくは「Credit for Prior Learning Path(過去の実績で代替するパス)」を選択する場合:10時間以上のメンターコーチング教育に加え、過去3年以内に、自分がメンターコーチとして指導したコーチのうち5名以上がICF認定資格(ACC・PCC・MCC)を取得した実績を証明することで申請可能
MCS申請料:ICF会員 $50(2027年3月までの導入価格)/$125(2027年4月以降)。3年ごと更新料$100(会員)。
コーチングスーパーバイザー資格(CSS: Coaching Supervisor Specialization/コーチング・スーパーバイザー・スペシャライゼーション)も2025年に新設されており、PCC・MCC保有+41時間以上のコーチングスーパービジョン教育が要件です。コーチングスーパービジョンは欧州で先行発展した分野で、日本ではコーチングスーパーバイザー資格保有者の数が極めて限られている現状があります。
メンターコーチとコーチングスーパーバイザーは別の役割です。メンターコーチは「コーチをコーチングする(コーチングスキルの向上が目的)」、コーチングスーパーバイザーは「コーチの実践全体を俯瞰してコーチングスーパービジョンを提供する上位階層の役割」で、混同しないことが重要です。詳細はコーチングの種類とは|目的・対象・アプローチ別に完全分類を参照してください。
料金への影響予測:
- MCS取得が必須化される2027年以降、メンターコーチング提供できるコーチが新仕様準拠者に限定される
- 41時間の追加教育要件により、MCS取得済みコーチの供給が短期的に絞られる
- 日本国内では、コーチングスーパーバイザー資格保有者が極端に少ないため、コーチングスーパービジョンの提供能力にも制約
- これらの供給制約により、メンターコーチング・スーパービジョン料金が現行から大きく上昇する可能性が高い
特に、現行のメンターコーチング10時間が含まれているスクール(受講料に組み込み済み)で2026年中に受講を始めることは、2027年以降の料金上昇リスクをヘッジする実務的な戦略となります。
変更4: ティーチアウトポリシーの維持要求
スクールが閉鎖された場合に、学習者が他機関へ移行できるよう支援する「事業閉鎖およびティーチアウトポリシー」の維持が、新基準で要求されました。
費用への影響:直接の費用増ではありませんが、学習者保護の仕組みが整っているかは、スクール選びの新しい判断軸になります。受講中にスクールが運営困難になった場合に、支払い済み受講料の保全や他校への移行支援があるかは、契約時に確認しておきたいポイントです。
ICF認定更新の費用とCCEユニット要件(3年ごと)
ICF認定資格は3年ごとに更新が必要です。更新時にはCCE(Continuing Coach Education/継続コーチ教育)単位の取得実績と、更新料の支払いが求められます。本セクションはICF公式 Renew Your Credential ページ の2026-04-30時点の最新情報を反映しています。
CCEユニット要件(ACC・PCC・MCC共通)
| 区分 | 必要ユニット数 | 内容 |
|---|---|---|
| Core Competencies(コア・コンピテンシー) | 24単位 | ICFコア・コンピテンシーに関する継続教育。うち倫理規定が3単位(必修) |
| Resource Development(リソース・デベロップメント) | 16単位 | コーチングに関連する周辺領域(心理学・ウェルネス・経営等) |
| 合計 | 40単位 | 3年間で取得 |
ACC更新の場合:メンターコーチングが10時間まで CCE に充当可能
ACCの初回更新では、3年間のうち、最低3ヶ月間にわたり、メンターコーチング資格を持つコーチから10時間のメンターコーチングを受けることが要件となります(ICF公式要件)。
このメンターコーチング10時間は、40単位のCCE単位の一部に充当できるため、メンターコーチングを受けていれば、残り30単位を別途取得すれば良い計算になります。
メンターコーチングを提供できるコーチの条件:
| 期間 | 必要な資格 |
|---|---|
| 2026年12月31日まで(現行制度) | 有効なPCC・MCC、または1回以上更新を済ませたACC |
| 2027年1月1日以降(MCS必須化) | 上記の資格に加えて、MCS(メンターコーチ・スペシャライゼーション)取得済みであること |
新規ACC取得直後のコーチは、まだメンターコーチングを提供する立場には立てません。受講前に、メンターコーチ候補のICF資格状況に加え、2027年以降はMCS保有の有無を必ず確認しましょう。
なお、メンターコーチングは通常のコーチングとは異なり、受け手のコーチングスキル向上をテーマとしたコーチングです。一般的なテーマ別のコーチングセッションとは目的が違うため、依頼時に明確に「メンターコーチング」として依頼することが必要です。
PCC・MCC更新の場合:メンターコーチング・スーパービジョンが任意で活用可能
PCC・MCCの更新では、メンターコーチングは必須ではありません。ただし、以下の活動はCCE単位にカウントできます。
- 最大10時間のメンターコーチング(受ける/他者に提供する いずれも可)
- 最大10時間のコーチングスーパービジョン(受ける/他者に提供する いずれも可)
これらはCore Competencyの24単位の一部として活用できるため、自身の継続的な研鑽プロセスをそのまま更新要件に反映できる仕組みです。
ただし、2027年1月1日以降は、CCE単位への充当を目的としたメンターコーチングを受ける場合、MCS取得済みのメンターコーチから受ける必要があります(ICF公式発表)。同様に、コーチングスーパービジョンを受ける場合は、CSS(Coaching Supervisor Specialization/コーチング・スーパーバイザー・スペシャライゼーション)取得済みのコーチングスーパーバイザーから受けることが推奨されます。
更新時の費用
- 更新料:ICF会員 $175 / 非会員 $275
- 遅延更新ペナルティ:期限切れ後 +$100
- CCE(継続コーチ教育)単位取得費用:1単位あたり数千〜1万円程度(外部講座を利用する場合)
3年間でCCE単位を外部だけで取得すると、概算で20〜40万円程度の継続教育費が必要となります。ICFジャパン主催のセミナー・所属スクールの卒業生向け継続教育・ICF会員限定ウェビナー(英語コンテンツも含む)を活用することで、この費用は大幅に圧縮可能です。
ヘルスコーチ・ジャパンの場合:更新費用を大幅に減らせる仕組み
ヘルスコーチ・ジャパンの受講生・卒業生には、更新時のCCE単位取得費用を大幅に減らせる仕組みが用意されています。
仕組み1:3年間の受講期間中は再受講でCCE単位を蓄積
ヘルスコーチ・ジャパンのコーチングスキル完全マスターコースL1は、3年間の受講期間が設定されています。たとえば、1年半でACC(アソシエート認定コーチ)を取得した場合、残りの1年半の受講期間中に再受講したクラスの時間を、次回の資格更新時のCCE単位として活用できます。
ACCの初回更新で必要なCCE単位は40単位(うちメンターコーチング10時間分の充当を活用すれば実質30単位)。再受講で取得できるCCE単位を計画的に積み上げれば、外部講座への課金をほぼせずに更新要件を満たすことが可能になります。
仕組み2:運営メンバー(アシスタント・クラスコーチ)として講座運営に関わる
ヘルスコーチ・ジャパンでは、卒業生がアシスタントやクラスコーチとして講座運営に関わる機会があります。この運営メンバーとして関わった時間も、条件を満たせばCCE単位としてカウントできる場合があります。
メンターコーチングや講座運営は、自身のコーチングスキルを継続的に磨く実践機会そのものです。これを更新要件に転換できる仕組みは、外部研修への課金を最小化しつつ、コーチとしての成長を続けられる設計になっています。
結果として、ヘルスコーチ・ジャパンの受講生・卒業生にとっての3年ごとの更新費用は、ICF更新料($175〜)と必要な少額の補完的研修費だけで済むケースが多く、外部だけでCCE単位を取得する場合(20〜40万円)と比較して、更新コストを大幅に圧縮できます。
2026-2027年の制度変更後も、CCE構造は維持される見込み
2026年4月発表の教育プロバイダー認定基準改定(2027年4月1日プロバイダー準拠期限)でも、「40単位/3年・コア24・リソース16・倫理3単位必修」のCCE基本構造は変更されない見込みです。一方、初回認定時だけでなく更新時のメンターコーチングについても、2027年1月1日以降はMCS取得済みのメンターコーチからのみ受けることが必須となります。これは初回認定取得者だけでなく、すでにACC・PCC・MCC資格を保有しており更新を控えるすべてのコーチに影響する大きな変更です。最新情報はICF会員向けに定期配信されますので、ICF会員を継続することで漏れなく追えます。
日本でACC取得までの総額シミュレーション
ここまでの構造を踏まえて、日本でACCを取得する場合の現実的な総額を試算します。為替レートは仮に1USD=150円で計算します。
ケースA:ICF会員 + Level 1/2経由(最も標準的なルート)
| 項目 | USD | JPY換算(1USD=150円) |
|---|---|---|
| ICF会員費(1年分) | $270 | 約4.1万円 |
| ACC申請料(会員価格) | $175 | 約2.6万円 |
| ICF費用 小計 | $445 | 約6.7万円 |
| コーチ教育プログラム(国内ICF認定校の相場) | — | 約50万〜100万円 |
| うち ヘルスコーチ・ジャパン の場合 | — | 49.5万円 |
| 総額(相場レンジ) | — | 約57万〜107万円 |
| うち ヘルスコーチ・ジャパン の場合の総額 | — | 約56.2万円 |
ケースB:非会員 + Level 1/2経由
| 項目 | USD | JPY換算(1USD=150円) |
|---|---|---|
| ACC申請料(非会員価格) | $325 | 約4.9万円 |
| コーチ教育プログラム(国内ICF認定校の相場) | — | 約50万〜100万円 |
| うち ヘルスコーチ・ジャパン の場合 | — | 49.5万円 |
| 総額(相場レンジ) | — | 約55万〜105万円 |
| うち ヘルスコーチ・ジャパン の場合の総額 | — | 約54.4万円 |
国内ICF認定校の相場には幅があり、コース内容・含まれるサポート(メンターコーチング・修了認定試験・再受講制度など)によって約50万〜100万円程度の開きがあります。後述する「ICF認定校を選ぶときの5つの費用チェック項目」を参考に、表示価格ではなく含まれている内容で比較してください。
なお、海外オンラインスクール経由は国内よりも高額になるケースが多い点に注意が必要です。たとえばTandem Coaching $3,999(約60万円・メンターコーチング込み)、iPEC $13,995(約210万円)、CTI Co-Active $13,750〜$16,893(約206〜253万円・メンターコーチング別料金)など、ICF Level 1の平均水準は約$6,800(約102万円)です(ICF Certification Cost 2026 Tandem Coaching調査 参照)。最安水準でも約60万円から、平均で約100万円、上位プログラムでは200万円超となり、為替次第で国内中堅校以上の価格帯に達します。
為替変動の影響
ICF費用はすべてUSD建てのため、為替レートが変動すると総額が直接影響を受けます。1USD=130円〜170円のレンジで試算した場合、ICF費用部分(約$445〜$600)の差額は1〜2万円程度。総額に占める割合は小さいものの、申請のタイミングによって最大3万円程度の変動はあり得る、という認識が必要です。
ヘルスコーチ・ジャパンの場合 — 全部込みの設計
参考として、ICF認定校であるヘルスコーチ・ジャパンのACC・PCCコース料金と、その内訳を透明に開示します。
ACC取得コース「コーチングスキル完全マスターコースL1」
| 受講料 | 495,000円(税込・一括/クレジットカード) | |||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 分割払い | 43,000円 × 12ヶ月(総額516,000円・クレジットカードのみ) | |||||||||||||||
| 受講期間 | 決済日から3年間 | |||||||||||||||
| 受講時間 | 68時間(68 CCE単位) | |||||||||||||||
| 含まれる内容 |
受講料に全て含まれます(追加料金なし)
| |||||||||||||||
| 補講・再受講の区分 |
| |||||||||||||||
| 体験コース | 33,000円(半額、本コース申込時に充当) |
PCC取得コース「コーチングスキル完全マスターコースL2」
| 受講料 | 561,000円(税込・一括/クレジットカード) | |||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 分割払い | クレジットカード分割(最大12回まで・ケースにより変動) | |||||||||||||||
| 受講期間 | 決済日から3年間 | |||||||||||||||
| 受講時間 | 57時間(57 CCE単位) | |||||||||||||||
| 含まれる内容 |
受講料に全て含まれます(追加料金なし)
| |||||||||||||||
| 補講・再受講の区分 |
| |||||||||||||||
| 体験コース | 33,000円(半額、本コース申込時に充当) | |||||||||||||||
| 受講条件 | ヘルスコーチ・ジャパンのL1コースを修了し、ACCを取得した方を前提とした料金です(理由は下記) |
他校でACCを取得した方が編入する場合の追加費用
ヘルスコーチ・ジャパンのカリキュラムは、L1(68単位)+ L2(57単位)= 合計125単位で設計されています。これはICFのPCC要件をフル充足するための時間設計です。
一方、他校でACCを取得された方は、ACC要件の最低ラインである60単位で修了しているケースが多く、L2の57単位を足しても合計117単位にしかならず、8単位の不足が発生します。この不足を補うため、ヘルスコーチ・ジャパンでは編入者向けに「セルフマネジメントトレーニング(SMT)」を半額の33,000円で追加受講していただく運用としています(通常66,000円)。
つまり、他校ACC取得者が当校L2に編入する場合の合計費用は 561,000円 + 33,000円 = 594,000円 が目安となります(個別ケースで変動)。詳しくは無料Zoom相談でカリキュラム上の単位充足を確認してから申込みいただくのが安心です。
なぜ「全部込み」設計なのか
一般的なコーチングスクールでは、メンターコーチング10時間(必須)が別料金で、合計15〜30万円程度の追加費用が発生するケースが少なくありません。ヘルスコーチ・ジャパンが受講料にメンターコーチング・修了認定試験・ICF提出書類サポート・3年間再受講をすべて含めているのは、「資格取得までの追加負担を予測可能にする」というポリシーの反映です。
ヘルスコーチ・ジャパンには、ICFジャパンのCODE&CCアンバサダーが5名在籍しており、これは国内のICF認定校で最多の人数です(2026年4月時点)。倫理規定とコア・コンピテンシーの両方を国内に普及させる立場として、最新のICF基準を反映したコース設計を継続的に更新しています。
ICF認定校を選ぶときの5つの費用チェック項目
費用を比較するときは、表示価格ではなく「含まれている内容」で比べることが重要です。ヘルスコーチ・ジャパンが受講相談で実際にお伝えしている、5つのチェック項目を共有します。
- メンターコーチング10時間が含まれているか:含まれていない場合、別途15〜30万円程度の追加費用が必要
- ICF提出書類サポートがあるか:申請書類の準備は煩雑で、サポートなしの場合は自力対応が必須
- 修了認定試験(仮免)が受講料に含まれているか:再受験料・追加試験料の有無も確認
- 再受講・補講制度の有無:理解が定着するまでの期間、追加費用なしで学び直せるか
- 講師の保有資格:ICF認定資格保持者(ACC/PCC/MCC)か、CODE&CCアンバサダーが在籍しているか
なお、ヘルスコーチ・ジャパンの「修了認定試験」(仮免)と、ICFが実施する「ICF Credentialing Exam(ACC Exam等)」(本免許)はまったく別の試験です。両者を混同するスクール紹介もあるため、確認が必要です。
ICF認定資格の費用に関するよくある質問(FAQ)
Q1. ACC取得までの総費用は最低いくらですか?
ICF費用(申請料$325・非会員)+ 教育プログラム受講料の合計が最低ラインです。国内ICF認定校の相場には幅があり、約55万〜105万円が一般的なレンジ(教育費50万〜100万円+ICF費用約5万円)。ヘルスコーチ・ジャパンのように全部込み設計のスクールであれば約54万〜56万円で収まります。海外オンラインスクール経由は国内より安いと誤解されがちですが、ICF Level 1の平均は約$6,800(約102万円)で、最安水準のTandem Coaching($3,999=約60万円・メンターコーチング込み)でも国内中堅校と同水準。iPECやCTI(Co-Active)など主要校は$14,000〜$17,000(約210〜255万円)と国内より高額になるケースが多いため、為替も加味した実費比較が必要です。
Q2. ICF会員にならないと不利になりますか?
申請料が$150・更新料が$100ほど高くなる以外、認定取得そのものに不利はありません。ただし、CCEユニット取得・最新の倫理規定/コンピテンシーへのアクセス・地域コミュニティ参加などの恩恵を考えると、3年単位ではほぼペイする計算になります。
Q3. 為替変動の影響はどの程度ありますか?
ICF費用はすべてUSD建てです。1USD=130円〜170円のレンジで、ACC取得時のICF費用は6万〜10万円程度の幅で変動します。為替が円高に振れているタイミングで申請するのも一つの戦略です。
Q4. ACCからPCCに進む場合の追加費用は?
ICF申請料:会員$375 / 非会員$525(Level 2経由)に加え、Level 2プログラムの受講料が必要です。
ヘルスコーチ・ジャパンの場合、L1卒業後そのままL2へ進学する受講生は561,000円で進めます。一方、他校でACCを取得した方が編入する場合は、不足単位を補うためにセルフマネジメントトレーニング(SMT)の半額追加受講33,000円が加わるため、合計594,000円程度となります(個別ケースで変動)。
なお、スクールによっては途中編入そのものを許可していないところもあるため、他校卒業生がL2のみを別スクールで受講できるかどうかは事前確認が必要です。ヘルスコーチ・ジャパンは編入受け入れに対応していますが、無料Zoom相談で単位充足を確認したうえで申込みいただくことを推奨しています。
Q5. 試験に落ちたら再受験料はかかりますか?
ICF Credentialing Exam(本免許)の再受験は、14日間の待機期間後に可能で、年間最大6回まで受験できます。再受験には別途費用が発生します(金額はICFの最新公式情報を要確認)。スクール側の修了認定試験の再受験料は、スクールにより異なります。
Q6. 2027年以降、受講料は上がりますか?
可能性は高いです。理由は3つあります。
- 2027年4月1日プロバイダー準拠期限:教育プロバイダー認定基準改定により、倫理教育3単位以上の必修化・形成的評価モデル移行等のコース改訂が必要となります。改訂コストを負担するスクールでは、受講料に反映される可能性があります。
- 2027年1月1日以降のMCS(メンターコーチ・スペシャライゼーション)必須化:メンターコーチングを提供できるコーチが新仕様準拠者に限定され、41時間の追加教育要件で供給が短期的に絞られます。日本ではコーチングスーパーバイザー資格保有者も極めて少ないため、メンターコーチング・スーパービジョン料金が上昇する可能性があります。
- ヘルスコーチ・ジャパンの場合:現行L1コースには既に倫理規定3単位以上が含まれているため、変更1(倫理教育必修化)による直接の追加費用は発生しません。
料金の安定性を重視する場合、2026年中の受講開始を検討する価値があります。
次のステップ|ICF認定資格の取得を本気で検討する方へ
費用構造の理解ができたら、次はあなたの一歩です。検討段階によって最適なアクションが異なるため、以下から該当する選択肢をお選びください。
これからコーチング資格を取得する方へ
ICF認定資格をゼロから目指す方は、まず実際の講座を体験してから本コースを判断することをおすすめします。ヘルスコーチ・ジャパンでは、33,000円の体験コース(半額)で実際のコーチング講座を受講できます(本コース申込時には全額が充当されます)。
ACC取得コース「コーチングスキル完全マスターコースL1」詳細を見る →
すでにACCを取得していて、PCCを目指す方へ
L2コース(561,000円)は、ヘルスコーチ・ジャパンのL1を修了されている方の前提料金です。他校でACCを取得された方は、不足単位の補完(セルフマネジメントトレーニング 半額33,000円)が必要となるため、事前のZoom相談で単位充足を確認してから申込みください。
PCC取得コース「コーチングスキル完全マスターコースL2」詳細を見る →
個別にご相談されたい方へ
費用構造・カリキュラム・スケジュール・他校との比較など、本記事では網羅できない個別のご質問は、プロコーチ歴26年の代表(最上輝未子)が直接お答えします。
Zoom相談・電話相談・メール相談からお選びいただけます
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本記事の発行元
ヘルスコーチ・ジャパン(特定非営利活動法人) ICF Level 1 / Level 2 認定スクール(17年運営・受講者延べ15,000名以上) ICFジャパン CODE&CCアンバサダー国内最多5名在籍(2026年4月時点)
執筆: 最上輝未子(NPO法人ヘルスコーチ・ジャパン代表理事/ICF PCC認定コーチ・プロコーチ歴26年)
参考文献
本記事は以下のICF公式一次情報・専門調査資料を引用して執筆されました(2026年4月30日時点で全URL検証済み)。
- ICF公式 ACC Application Fees
- ICF公式 PCC Application Fees
- ICF公式 MCC Application Fees
- ICF公式 Renew Your Credential(CCE要件)
- ICF公式 Mentor Coach Specialization(MCS)発表
- ICF公式 ACC/PCC Performance Evaluation Replacement
- ICF公式 Education Standards & Compliance Updates(2027年4月1日準拠期限)
- ICF公式 Individual Membership
- ICF Core Competencies 2025
- Tandem Coaching ICF Certification Cost 2026 比較調査