この記事が役立つ人
- これから国際コーチング連盟(ICF)の国際コーチ資格ACC・PCC・MCCを取得しようと思っている人
この記事でわかること
- 国際コーチング連盟(ICF)が認定している国際コーチング資格ACC・PCC・MCCを取得できるプログラムの認証制度の種類と違い、2022年から2023年にかけての大幅制度変更の詳しい内容についてわかります
ICF認定制度大幅変更の詳細
何が変わったのか?
2021年秋-2023年にかけて、国際コーチング連盟(ICF)は、認定制度を大幅に変更しました。具体的には、それまでのACTP認定がLEVEL2認定へ、ACSTH認定がLEVEL1認定になり、内容も変わりました。
その影響で、2023/05/02現在、国際コーチング連盟の認証を持っていたスクールのうち、ACSTH認証のスクールと、世界展開をしているスクールは、トランジッション申請が完了していないところが多数出ています。業を煮やしたICFがとうとう最終期限を2023年6月末に決めました。(これまで2-3回延長してくれたのですがもう待てないと思ったのでしょうね)
始まりは2021年11/15の1通のメール
2021年11月15日に突然ICFから制度変更のメールが来て、世界中がてんやわんやの大騒ぎになり大混乱が起こりました。
日本のスクールの場合、英語の壁が大きく、今日現在トランジッションが完了していないところもあるようです。
特にACSTH認証スクールは、たいへんな追加作業が必要となりました。LEVEL1へトランジッションするために大幅な内容変更とアセッサー(ACCの資格を与えてもよいかの判断を下す人のこと)の確保が急務となったのです。ところがまだアセッサートレーニングは英語でしか提供されていないのです。さらにトランジッション申請には、たくさんの書類を英語で提出しなければならないのですが、大筋は翻訳ツールでわかっても、細かな疑問質問を気軽にできないジレンマに陥りました。
ICF側も混乱しているようで、システム整備が追いつかず、トランジッションのQ&Aコミュニティには連日世界中から質問が殺到するといった有様。
最初の〆切はもっと早かったのですが、日本に限らず、英語が母国語ではない国は多数あり、どこも困り果て多くの旧ACSTH認証団体はトランジッションに手間取っているという状況なのです。
幸いにして、当団体ヘルスコーチ・ジャパンには、英語ができる高橋美佐コーチがいたので、彼女の指導のもと、4名のアセッサーが誕生しました。
グローバルに展開しているスクールの場合、海外本部が全てを取り仕切っているので、日本法人のトランジッションに手間取っているようです。そういったスクールがたくさんあり、中には、登録を諦めたところもあるようなので、それも合わせてご紹介しますね
最新の認定状況の確認方法
トランジッション申請が完了しているかどうかは、ICFの「Education Search Service (ESS)」で検索することができます。リンクは下記です。
https://apps.coachingfederation.org/eweb/DynamicPage.aspx?webcode=ESS
検索するときは、1-調べたい認定の種類をんでください
2-Education/Training Languageの枠内をスライドさせてJapaneseを選択します。
3-一番下の「Search」ボタンをクリックすると検索結果が表示されます
4-2023/05/03時点でのLevel1・LEVEL2認定スクールの検索結果は下記です
トランジッション申請がまだ途中の場合、検索結果に出てきません。時々検索しなおして、最新情報を手に入れてください。
ちなみに、Education Search Service (ESS)の前書きには下記が記載されています。(DeepL翻訳です)参考にされてください
<Education Search Service (ESS)の前書き部分の翻訳>
国際コーチング連盟(ICF)は、コーチになるための初期教育やトレーニングは行っていません(実践しているコーチのための専門能力開発のみ行っています)。コーチ固有の教育や認定プロバイダーの認定機関であるため、特定のコーチング教育機関を推薦することはできません。教育の質を保証するために、ICFは、ICFおよびICFコーチングエデュケーションが定める高い基準を満たすコーチング教育組織を認定しています。ICF認定プロバイダーを探すには、以下の教育検索サービス(ESS)をご利用いただくことをお勧めします。コーチ教育プログラムの検索は、個人の好みや目標に大きく左右されるプロセスです。ESSは、すべてのICF認定教育プロバイダーに関する基本情報を提供するように設計されています。
合わせてICFジャパンの登録団体のリストもチェックしてください。こちらは最新情報ではないことが多いです。ただ、LEVEL1・2、ACTP・ACSTHの違いについて解説しているので、それはご覧になっておいてください
https://icfjapan.com/post/credentials/566
ICFの認定の種類と違い
2022年からスタートした制度変更により、従来の認定であるACTP・ACSTH認定は、LEVEL1・LEVEL2認定に変更(トランジッション)することになりました。
2023/05/03現在、上記の2つの認定が共存する状態なので、新規にACC・PCC・MCCを取得するときにも、旧認定を使って申請するケースと、新認定を使って申請するケースが混在しています。旧認定を使っての申請は、Portfolio Path(ポートフォリオパス)を使います。
新しい認定3種と旧認定2種の違い
Level1認定 | Level2認定 | Level3認定 | |
取得できるICF資格 | ACC | PCC | MCC |
昔の認定名 | ACSTH認定 | ACTP認定 | 無し・新設 |
提供時間数 | プログラム最低提供時間数が30時間から60時間に増加 | 変化無し | |
修了認定試験 |
ACSTHでは不要だった。その代わり、ICFにセッション録画とログ(英文にする必要あり)を提出してICFがアセスメントを実施していた。 Level1では、各スクールがアセスメントを実施することになり、各スクールはアセッサーを確保しなければならなくなった。スクール内で日本人アセッサーがアセスメントするので、ログの英文化は不要となった |
変化無し | |
メンターコーチング |
ACSTHでは自分でメンターコーチを雇う必要があった Level1では、各スクールの提供プログラム内でメンターコーチング10時間を実施するので、個々人が雇う必要は無くなった。 |
変化無し |