地方都市勤務の電力会社で事業開発部長を務める若瀧悠生さんは、55歳のときに「セカンドライフをどう生きるか」を真剣に考え始め、2022年1月にコーチング学習とMBA入学を同時並行でスタート。仕事と勉強の往復で2023年は一度もスクールに出られなかった時期も乗り越え、3年間の受け放題期間をフル活用しながら、2025年6月にICF認定ACC資格を取得されました。
若瀧さんが100時間の有料セッションを積むために選ばれたのは、「副業禁止の会社で、社内コーチングを公式制度として承認してもらう」という正攻法でした。上司から副社長まで20枚の企画書をプレゼンし、ICFが認めない直属上司・部下の関係(利益相反)を避ける形として「クロス1on1」(直属でない部下とのセッション)の承認を勝ち取られます。承認後は毎週水曜13〜17時の会議室を恒常的に押さえ、最大10名のクライアントを抱えながら社内クロス1on1で約80時間。これに在留外国人支援NPOでのボランティア20時間と、ヘルスコーチ・ジャパン内で立ち上げた自主練(相互コーチング)15時間を加え、3つの場を同時並行で運用して約120時間弱を申請されました。試験対策は2週間の短期決戦。仕事帰宅後の夜10時から朝3〜4時まで連日学習に充て、海外の英語サイトで独自に発見した有料模擬試験「エキスパートコーチ」($90)と無料の英語問題を翻訳しながら計300問を反復し、新形式ACC Examを495点(合格点461点/600点満点)で突破されました。
若瀧さんがACC受験を決断されたのは、2024年9月、地方都市から関西で開催されたリアルコーチング会に参加されたとき。ACC保有者・志望者の仲間に「若瀧さん」と気さくに声をかけられた懇親会の居心地の良さに深く心を動かされ、新幹線の帰り道でACCを目指す決心をされました。学び始めから3年強の今、感情的に「なんでできないんだ」と詰めていた管理職スタイルは完全になくなり、職場では若手から「コーチングおじさん」と呼ばれる存在に。30年以上勤めた電力会社からの転職を視野に、社内コーチング・対人支援を軸とした次のキャリアへ一歩を踏み出される若瀧さんに、高橋美佐コーチがインタビューします。
ICF認定ACC(Associate Certified Coach)は、国際コーチング連盟(ICF)が認定するプロコーチの国際資格の第一歩です。他の合格者の体験談と資格制度の詳細は、ACC合格者のリアル体験談【ヘルスコーチ・ジャパン累計】からご覧いただけます。
最終更新日:2026年04月
若瀧さんがコーチング学習を始められたのは2022年1月、55歳のとき。60歳定年が迫る電力会社で「セカンドライフをどうするか」を考え抜いた結果、コーチング学習とMBA入学が同時並行でスタートしました。地方都市での生活、仕事と家の往復だけの日々、副業禁止の社内規定――三重の制約のなかで、若瀧さんは「中途半端なことはやりたくない」という性格を支えに、3年強の学習期間を粘り強く積み上げられます。
2023年はMBAのレポートと論文に集中し、ヘルスコーチ・ジャパンには一度も出席できなかった一年間。それでも「3年間受け放題」のシステムが期限切れを救い、2023年4月から学習を再開できたことが、後のACC到達を決定づける転機になりました。
2024年9月、関西で開催されたリアルコーチング会に地方都市から参加された若瀧さん。「正直、自信もないし行きたくなかった」と語る一方で、Zoomでしか会ったことのない仲間たちが「若瀧さん」と気さくに声をかけてくれた懇親会の居心地の良さに、深く心を動かされます。「これからもこの仲間とコーチングで繋がっていたい」――新幹線の帰り道、若瀧さんはどこまでできるか分からないなりに「ACCを目指そう」と決心されました。
この決断のあと、若瀧さんは既定のメンターコーチング10時間(グループ7時間+個人3時間)では足りないと判断され、有料スーパービジョンを5回追加で受講。「お世辞でも何でもなく、これによってかなりの能力伸長になった」と振り返られる、もう一段の自己投資が、ACC合格の実力的な土台を作っていきます。
副業禁止の会社で100時間の有料セッションをどう積むか――若瀧さんが選ばれたのは、「社内コーチングを公式制度として認めてもらう」という正攻法でした。上司に20枚の企画書をプレゼンするものの、ICFが認めない上司・直属部下の関係(利益相反)を理由にすぐにはOKが出ず、折衷案として「クロス1on1」(直属でない部下)の形でスタート。最終的には副社長への直接プレゼンまで持ち上げ、後日、社長が外部の銀行頭取と話したことをきっかけに「やっとあんたの言うことがわかったよ」と理解を得られました。
承認後は毎週水曜の13〜17時を会議室で固定し、最大10名のクライアントを抱える時期も。社内クロス1on1で約80時間、NPOボランティアでの無料セッション20時間、ヘルスコーチ・ジャパン内の自主練(相互コーチング)15時間を組み合わせ、3か所同時並行で約120時間弱を積み上げて申請されました。
新形式ACC Examへの試験対策で若瀧さんが選ばれたのは「2週間の短期決戦」。試験申込時に2週間後の日程を設定し、その日から仕事終わりの夜10時〜朝3〜4時まで連日学習に充てるという、文字通り死に物狂いのスケジュールでした。出張中は飛行機の機内でも問題を解き、土曜夜のヘルスコーチ・ジャパンの講座も全休して試験対策に集中。倫理規定とコンピテンシーは2回ずつ読み返し、足りないと感じた問題演習は、海外サイトで見つけた有料模擬試験「エキスパートコーチ」($90、120問、8か国語翻訳対応)と、無料の英語サイトを翻訳しながら計300問を反復学習されました。
「ベストワースト型」の問題を解き続けることで、英語の動詞の選び方から「こんな書き方は絶対バツ」という直感まで養われた若瀧さん。本番では日本語で集中し、60問を55分×2セット+途中10分休憩というペース配分で、2回見直しを行い4〜5問を修正。結果は600点満点で495点、合格点461点を大きく上回って合格されました。
応援メッセージで若瀧さんが強調されたのは、「諦めずに、まず一歩」「しつこさ」という、ご自身の性格に根ざしたシンプルな言葉でした。学習開始時は「黙って静かにやりたい」と思っていた若瀧さんが、最終的には社内・スクール・ボランティアの3か所で人を巻き込みグループを立ち上げる存在に変わり、職場では若手から「コーチングおじさん」と呼ばれるまでになります。「なんでできないんだ」と詰めていた感情的なマネジメントスタイルは100%なくなり、10年以上ぶりに再会した知人からも「全然変わったね、若返ったし、考え方も変わってる」と驚かれたエピソードに、コーチングが「在り方」そのものを変えていく学びだったことが如実に表れています。
高橋:改めまして若瀧さん、ACC合格おめでとうございます。
若瀧:ありがとうございます。
高橋:合格したてのフレッシュな気持ちを、これから若瀧さんに続いてACCを取りたいなと思う人の参考になることがいっぱいあると思いますので、いろいろインタビューさせていただきます。よろしくお願いします。
若瀧:よろしくお願いします。
高橋:まずですね、合格後の率直な気持ちを一言どうぞ。
「嬉しさ」よりも先に湧き上がってきたのは、これまで3年強積み上げてきた努力が無駄にならなかったという、静かな安堵の気持ちだった。
若瀧:そうですね。嬉しさというよりもですね、これまでずっとやってきたことが無駄にならなかったというか、すごくほっとした気持ちの方が強いですね。もっと合格したらガッツポーズというか、そんな気持ちになるのかなと思ってたんですけれども、すっとほっとした感じが本当に素直な気持ちです。
高橋:そんな気持ちになった自分に触れてみていかがですか?
若瀧:そうですね。でもしみじみとじゃないですけど、いろいろ自分なりにも努力はしてきたつもりだったので、よかったなという静かな喜びというかそんな感じでした。
高橋:ありがとうございます。
高橋:若瀧さんがコーチングを学び始めたそもそものきっかけは何だったんですか?
55歳・地方都市・電力会社勤務。「次の人生をどう生きるか」を考え抜いて辿り着いたのが、コーチング学習とMBA入学の同時並行スタートだった。
若瀧:そうですね、2022年だから55歳ぐらいのときに差し掛かったときなんですけど。次の人生というか、セカンドライフというか、今勤めている会社も60歳定年なので、次どうしようかなということを考えてた時期なんですけれども、いくら考えても結局、それまで仕事と家の往復だけの生活なので、何をすればいいとか全然導き出すことができなかったんですね。とにかくやりたいことをピックアップしてみようと思って、自分なりにいろいろ選択する中で、最終的に残ったのが、コーチングを学ぶことと、もう一つMBAの取得を考えて、二つが出てきて、2022年1月にヘルスコーチ・ジャパンでコーチングを始めたのと、MBAも入学が許可されないといけなかったんですけど、入学試験を受けて合格したので、同時並行で始めた感じですかね。
高橋:同時並行だったんですね。それをお仕事しながら、めちゃめちゃ忙しいですね。いやそれは大変でしたね。両方同時進行だったんですね。
若瀧:だから後で話そうかと思ったんですけれども、次の年は1回もヘルスコーチ・ジャパンに出れなくて、忙しくてですね。二兎を追う者一兎をも得ずじゃないですけど、ひとつひとつ終わらせようということで。
高橋:ありがとうございます。次のキャリアということでやりたいことが二つ出てきて、そのうちの一つがコーチングだったっていうことですね。
高橋:その中でコーチングの学び方もいろいろあると思うんですけど、ACCの資格を取ろうと思ったのはなぜですか?
2024年9月、地方都市から関西へ。リアルコーチング会の懇親会で「若瀧さん」と気さくに迎えられた居心地の良さが、帰りの新幹線でACC受験を決断する起点になった。
若瀧:最初は本当に取得なんかもう夢のまた夢みたいな感じで、最初の頃は本当に思ってなくて。ただ中途半端なことはやっぱりしたくなかったんで、せっかく学び始めて、ヘルスコーチ・ジャパンでのプロセスというか、そのコースの過程を全部とりあえずは終わらしたいなという気持ちがあって続けてたんですけれども、昨年の9月に、関西で開催されたリアルコーチング会っていうセッション会があって、私ずっとオンラインでしか地方都市に住んでるもんですから、オンラインで本当に対面でお会いしたことがなくて、そのときに初めてお会いして、セッションであるとか夜の懇親会にも出席させていただいて、なぜかそういった資格の保有者の方もいらっしゃいましたし、そんな中でACCを僕も可能であれば目指したいっていうのがすごく込み上げてきて、帰りの新幹線の中でどこまでできるのか分からないけれども、目指そうと思って決心した感じです。
高橋:そうだったんですね。リアルで会ったことの刺激がすごかったみたいな。
若瀧:そうですね。本当に最初は自信もないし、行きたくなかったんです、正直ね。だけどせっかく誘われたので行ったんですけど、結果的にはこれが本当に起点になりました。
高橋:ということはそこに他にもACC持ってる人とか、ACCを目指してる人がいたっていうことですね。
若瀧:そうですね。それと仲間というか、懇親会でも私はオンラインではZoomの中でお会いしたことありましたけれども、すごく違和感なく、若瀧さんとかって声かけてくれて、すごい仲間意識じゃないんですけど、居心地がすごく良かったんですね。そういうのも実はあって、これからも仲良くというか、そういう思いもなかったことはないんですけれど。
高橋:これからもずっと仲良くしていけたらいいなっていう、お気持ちがそこで生まれたみたいな。
若瀧:そうだから、刺激的なものも当然大きいんですけど、それと先ほど言った仲間とかいうのは、今振り返るとそのときの直感でACC目指そうと思っただけだったので、今こうやって振り返ると、そんな気持ちだったのかなというふうに思ってます。
高橋:なるほど、面白いですね。振り返ると、そのときには気づかなかったことが言語化されてくるというのがあるということなんですね。ありがとうございます。そうしましたらそのときACCレベルにいけるかな、どうやったらみたいなことで新幹線で調べられたみたいな話でしたけど、実際にACCレベルのコーチングの実力をつけるのに役立ったことはどんなことがありましたか?
既定のメンターコーチング10時間に加えて、有料スーパービジョンを5回追加で受講。「お世辞でも何でもなく、かなりの能力伸長になった」というプロセスが、ACC合格の実力的な土台を作った。
若瀧:そうですね。それから講座の中では、メンターコーチということで3回まで受けられるんですけれども、全然実力がもうそんなレベルではないなということで、これを続けたいなといった思いがあってですね。ご本人の前で言うのもどうかなと思うんですけど、スーパービジョンをお願いしまして、計5回なんですけれども。守秘義務があるんで深くはお話はできないですけれども、このスーパービジョンを受けたことによって、実力というか、かなりの能力の伸長にはなったというのはもう間違いない。お世辞でも何でもなくて、それはそうだと思っております。
高橋:役立てていただけて嬉しいです。まずは既定のメンターコーチングっていうのが10時間あるんですけど、それは全部グループコーチングで7時間、個人のメンターコーチングが3時間あった上に、スーパービジョンをやっていただいたっていうことですね。追加で個人的にお願いしてくださったっていうことですね。ありがとうございます。覚えております。
ICF認定資格は、クライアント側から見たときの「このコーチはプロの基準を満たしているのか」を判断する共通ものさしになります。特に企業内コーチングや組織内マネジメントの場面で、社内研修との差別化や、部下からの信頼を裏付ける要素として、ICF認定ACCの有無は意味を持ちます。
若瀧さんが「中途半端なことはやりたくない」「コーチングを自分のものにしたい」と語られた背景には、電力会社の事業開発部長として、社内クロス1on1の制度化を自ら設計するうえで、自分自身が国際基準に裏付けられたコーチであることの責任感が読み取れます。
高橋:では次お伺いしたいのは、ACCの資格を取る人がみんな気にすることなんですけども、資格を取得するためには100時間のコーチング実績作らないといけないんですが、これはどうやって達成されたんですか?
副業禁止の電力会社で、副社長まで20枚の企画書を持ち上げ、ICF基準の「Partner With」を満たすクロス1on1の形で社内承認を勝ち取った――企業勤務者だからこその100時間達成戦略。
若瀧:まずは私、会社が副業禁止なので、有料のセッションを取ろうと思ったら、もう社内コーチングをするではなくて、そのときはそう思ってまして。とにかく会社に企画書をパワーポイントで20枚ぐらいやって、上司に話をしました。たまたま上司がヤフーの1on1ミーティングの本を読んだことがあったみたいで、1on1ミーティングしたいんだね、みたいな話があってですね。ただ1on1ミーティングは上司と部下のセッション。ICFはそれ認めてないので、利益相反のね、関係なんですけど。ただ僕は資格を取るために、セッションやりたいとは言えず、ずっと上司とは平行線のままだったんですけれども、折衷案でクロス版1on1ミーティングっていう上司と部下でないやつもあってですね。とりあえずは部下でやってみて、それが本当に成果があるようであれば、よその直接の関係でない部下にも、教えてもいいよというのは最終的に折衷案でいって、最終的にはちゃんと社内の時間の中でやるんだから、副社長までちゃんと話を持って行けって言われまして、副社長まで最終的に話したんですけど、副社長もよくわかってなくて、お前は常日頃、部下とちゃんと話をしてないんだろうとか言われまして、そうじゃないんだよなとか思い、一生懸命説明するんですけど、やっぱり理解してもらえなくて、もう好きにやれみたいなことで最後は。でもオチじゃないんですけど、後日談があって、社長がどっかの銀行の頭取と話をしたことがあったときにこういう話があって、そこの銀行はちゃんとやってるみたいなんで制度的に。あとは副社長がその話を僕にしてきて、やっとあんたに言うことがわかったよ、みたいなことがありました。ちゃんと言えばいいのにとか言われ、ちゃんと言ったんだけどなと思います。
高橋:半分ぐらい伝わってたっていうことですよ。それで銀行さんから聞いて。
毎週水曜13〜17時を会議室で固定し、最大10名のクライアントを抱える状態に。社内クロス1on1だけで約80時間を積み上げる、地道な制度運用が始まった。
若瀧:そうなんです。そういうことでようやく始めることができて、最初本当に部下に対して始めたんですけれども、それからちょうど部下に圧力じゃないですけれども、若い社員にね、僕がやってることをちゃんとPRしてこいみたいな話をしまして。でも強制ではないんで、ちゃんと僕が案内文を作って、部下にこんな感じでやってるんだけれども、会社の許可も取ってるので、もしよければどうですか?みたいなメールもするんです。その中で少しずつですけど、部下がいろいろPRしてくれたのもあるんですけど。少しずつそういったことで部下じゃない方もいろいろセッションができ始めて、毎週水曜日のとにかく13時から17時まで会議室押さえて、小さい会議室なんですけれども、とにかくその時間はセッションに充てるということを始めまして。でも、最終的に一番多いときで10人ぐらい抱えてたときもあったんですよ。だから水曜日に全部収まりきらずに木曜日にやったりですね。4人ぐらいのときもあったし、すごく差はあったんですけれども。そういうことをずっと去年のスーパービジョンが始まった頃から始めたんで、その頃から始めて、大体それで80時間ぐらいですかね。
高橋:うわーそうですか、ということは部下は部下なんだけど、直属の部下じゃなくて、クロスの形でしかも希望者っていう。それは本当にICF的にもOKです。
若瀧:部下を入れたら140時間ぐらいなる。でもそれ入れられたらいけないみたいです。それからそれ入れなくて、大体80ぐらいそれで賄って、後はボランティア活動してたときの3人の方にお願いして、無料で20時間ぐらいですかね。これは6月ぐらいだったかな。20時間ぐらいやったのと、社内コーチング80時間とあと相互コーチングを発起人としてヘルスコーチの中で立ち上げて、今も細々とやってるんですけれども、それが大体15時間ぐらいですかね。だから申請は120時間弱ぐらいで出しました。
高橋:そうだったんですね。いやもう環境作りもすごい積極的にされたんだなっていうことが伝わってきました。
若瀧:正直必死でしたね。これ押さないともう取れないので。
高橋:資格ということもですけど、そうやって社内で副社長まで話をするとか、自分で相互コーチングをする場を作るとか、あるいはボランティアの場でやるとかいう3ヶ所で場を作ってらっしゃるんですけど、そういう経験っていうのは若瀧さんに何をもたらしましたか?やってみていかがでした?
「黙って静かにやりたい」と思っていた人見知りの若瀧さんが、社内・スクール・ボランティアの3か所で人を巻き込み、グループを立ち上げる発起人へと変わっていった。
若瀧:やっぱり最後に言おうと思っていたんですけど、なんか一歩踏み出す勇気じゃないですけど、2022年にヘルスコーチで講座を受け始めたときも、まさか会社が関与してくるというか、黙って静かにやりたいなと思ってたぐらいなんで、まさか会社を巻き込んでやるなんて夢にも思いませんでしたし、どっちかというと人見知りというか、恥ずかしがり屋なので、僕が発起人でメッセンジャーの中で、人を募集するなんてすごいなと自分で思いつつもやってました。だけどなんか吹っ切れたというか、そんな感じはありますけど。
高橋:ここでなにが吹っ切れました?
若瀧:やっぱり本当にACC取りたいという思いと、コーチングを続けたいという思いですかね。やっぱりスーパービジョンとかで受けたのも影響あるし、自分なりにもコーチングとは何かというのはやっぱりまだ自分で学ぶ中で、本当に身につけたいというか、自分のものにしたいという思いが強かったから、そういった行動に出たんじゃないかなと思うんですね。
高橋:これだけ目覚ましい行動をされたんだったら周りにも、若瀧さんが何かを経験したっていうだけでなくて、若瀧さんの周りの人にいろんな影響を与えたんじゃないかっていうことも想像するんですけど、そのあたりはいかがですか?
「なんでできないんだ」と詰めていた感情的なマネジメントスタイルが100%消失。部下の行動変容と職場の空気の変化が、若瀧さん自身の手応えを通して立ち上がってきた。
若瀧:そうですね。だからそういう意味では、やっぱりそのセッションの中で話を聞くと、その人を知れるというか、ほとんど日中、若い方と話すことなんてないし、ましてや部下でない人と話すことなんて1年で1時間もないみたいな感じなので、そういう面では顔を知れるというか、すごく笑顔で僕と話をしてくれるし、部下の行動変容というか、手前味噌になりますけれども、すごく変わったなというか前向きに、みんな捉えていただくようになって、僕もすごく感情的な面で、なんでできないんだみたいなことで、がっといくタイプだったんですけど、それはもう100%なくなりました。
高橋:素晴らしい職場の雰囲気まで変わってしまったっていう。
若瀧:最近、僕「コーチングおじさん」っていう。昨日、送別会があって若い方が僕のこと話してるなと思って、ちょっと聞いてたら「この人コーチングするんだよ」っていうのを言われてたんで、こんなこと言ってんだと思って。
高橋:存在感が増しているんだなっていう感じとか、歓迎されてる感じとかが伝わってきました。ありがとうございます。
100時間の実績セッションは、100時間のうち75時間が有料セッションでなければなりません。若瀧さんは、社内クロス1on1(直属でない部下への会社公認のコーチング)約80時間と、NPOボランティアでの無料セッション約20時間、ヘルスコーチ・ジャパン内の自主練(相互コーチング)約15時間を組み合わせて、3か所同時並行で約120時間弱を申請されました。
人によっては、社内で許可をとり、社内コーチングで達成される方もいらっしゃいます。人事部・経営層への許可が必要ですが、給料をもらってやっているコーチングになるので、有料カウントができるのです。
ただし、上司が直属の部下に行うコーチングは、実績セッションとはみなされなくなっています。この理由は、上司部下の関係性の中で行うと、コーチングで最も重要な、Partner Withができなくなるからと思われます。若瀧さんが「ICFはそれを認めてないので、利益相反の関係なんですけど」と的確に押さえながら、クロス1on1という折衷案を会社と作り上げられたのは、このルールを正しく理解されていたからこその設計です。
高橋:次にICFのACC資格を取るには、実技だけじゃなくて、試験ですね、ACC Examも取らないといけないんですけど、対策としてはどんなことをされましたか?
2週間の短期決戦で挑んだ新形式ACC Exam。仕事終わりの夜10時から朝3〜4時まで連日学習、出張中の機内でも問題演習という、文字通り死に物狂いのスケジュール。
若瀧:そうですね。僕はもう短期決戦で行こうと思って、試験を申し込みのときに2週間に設定して、その日から勉強しましたが、だから2週間しかないんですけど、でもその2週間は本当に死に物狂いで、仕事が終わって、ご飯を食べて、夜の10時頃から自由になるんですけれども、朝の3時か4時ぐらいまで、2週間やりましたね。次の週の木金と、出張が入りました。土曜日の夜はヘルスコーチの講座があったので、それは出ようかなと思ったんですけど、それも結局出れなくて、もう3、4、5はずっと出張だったんですけれども、飛行機の中でもうそそくさと問題出したり、読んだり。でも2週間ですからね。
高橋:いやいや素晴らしい。文字通り死に物狂いですね、それって。
倫理規定とコンピテンシーの読み込みだけでは足りないと判断し、有料模擬試験「エキスパートコーチ」($90)を発見。海外サイトで翻訳しながら計300問を反復するという、独自の学習ルートを切り開いた。
若瀧:対策としてやっぱりお伝えしたいなと思ってるんですが、僕も最初、倫理規定とコンピテンシーをとにかく読み込めば、なんとかなるだろうと思ってたんですけれども、やっぱりそれはもう2回ぐらい読み返した。問題をやっぱりやらなくちゃいけないといったことで、そこからまた必死で、インターネットで検索して、無料のであるとか、その中でエキスパートコーチっていう有料の模擬試験というか、見つけましてですね。
高橋:エキスパートコーチっていう有料の?
若瀧:90ドルかかりましたけどね。
高橋:海外のやつなんですね。
若瀧:そうなんです。それで8か国語ぐらい翻訳ができて、日本語も翻訳できる。それを英語のサイトで見つけまして。それが120問だったかな。その有料版とあと無料で検索したり、昔の試験のときにベストワーストを見つけるみたいな、それも拾えることができてですね。問題も無料で。それも合わせて大体300問ぐらい。
高橋:全部自力で検索していって?
若瀧:そう有料のやつも全部含めてですね。有料もありますけどね。ずっと繰り返し300問ぐらい。でも結局、有料のやつも100点取れたらやめようと思ったんですけど、最後まで90何点とか、やっぱり100点を取れませんでしたけど。
高橋:そうなんですね。ちなみにそれがエキスパートコーチということで、あとどういう検索ワードで調べられました?
若瀧:そのままです。「ACCの模擬試験、コーチ」とか全部英訳してですね。結構ばーっと出てくるもので、それをまた翻訳して、でもそれでも4時間も5時間もトータルすれば、見つけるまでかかりましたけど。
高橋:なるほど、全部英語サイトだったっていうことですね。翻訳してって。
「英語の動詞」を意識して読むことで、翻訳が完璧でなくても「こんな書き方は絶対バツ」という直感が育ち、ベストワースト型の問題で正解率が上がっていった。
若瀧:そうなんですよ。だから翻訳がちゃんとうまくいってないのも多分あったと思うんですけど、300問やってくとポイントで、何となく丸バツがわかるというか、こんな書き方は絶対バツだと思うと、やっぱりバツなんで。だから英語の動詞はよく見るようになりました。
高橋:なるほど、でも日本語で受験されたんですよね。
若瀧:はい、そうです。日本語です。
高橋:そっか、あれは英語と日本語と行ったり来たりしながらやるんでしたっけ?
若瀧:そうですね。それは300問の話のこと言ってて、本番のときは後でまた話をしようと思ったんですけど、英語も見ようかなと思ったんですけどそんな余裕なくて、日本語でしたけど。
高橋:はい、わかりました。勉強のときは英語の動詞に注目されたけども、本番のときはどうでしたかっていうことを次お伺いしたいと思います。
以前は、ACC資格取得のときも、それよりももっと上級のPCC・MCC資格取得のときも、経験重視のICF Credential Examという試験を受ける必要がありました。
ところが、まだ100時間の実績しかもっていないACC新規資格申請者にとって、経験重視のICF Credential Examは難しすぎるという、世界中からの声があり、ICFはその声を受けて、まだ経験が浅いコーチ達も達成できる試験として、知識重視のACC Examを作りました。
2025/05/02からは、ACC新規申請の場合は、全員が新しいACC Examを受検することに統一されました。若瀧さんは、この移行期にあたる時期に新形式のACC Examを受験され、合格された一人です。
ICF Credential Examに関しては、世界中の先輩コーチたちが対策などを公開していて、情報が豊富にあるのですが、ACC Examに関しては、まだ受検者数も少なく、情報が乏しい中での受験となります。若瀧さんは、海外の英語サイトで有料模擬試験「エキスパートコーチ」($90)を独自に発見し、無料の英語問題と合わせて計300問を翻訳しながら反復するという、自力での学習ルートを切り開かれました。
若瀧さんが受講された、コーチングスキル完全マスターL1コースには、ICF資格取得サポートのプロダクトがもれなくついているので、このようなICFの制度変更や、試験の変更などの最新情報を、常にキャッチすることができるようになっています。
高橋:まず、どこで受験されたんですか?
若瀧:地方都市に住んでるんですけれども、住んでる町の中心部にテストセンターがあって、その中の一つにピアソンVUEと契約してて、そこで受けました。
高橋:はい、受けやすさっていうのはどうでした?
10時開始の試験。テストセンターは英検受験者でごった返し、9時着では「早すぎ」と一度追い出されエレベーター前で待機。隣のスポーツトレーナー資格志望者と雑談で時間を埋める想定外の場面に。
若瀧:それが10時から開始で、どっか待合室があるだろうと思って、9時に行ったんですが、そしたら英検を受ける若い方でごった返してまして、あなた早すぎますとか言われて、10時15分ぐらいまでに来てくれれば十分ですからって追い出されてね。もう行くとこないし、エレベーターの前で待ってたら、僕みたいな若いお兄ちゃんが隣にいて、その方と話をしながら、その方、スポーツトレーナーのやっぱりアメリカの資格を取りたいんだっていうふうに来てまして、その兄ちゃんと話をしてたら結構盛り上がりましてね。あなた何ですかと言われましてね。いや僕、コーチングなんですよって言ったら、分かってなくて彼は。似たようなもんですね、みたいな話になって。違うんだけどなと思って。
高橋:(一同笑)試験前の時間がそんなふうに過ぎていくっていう。
心の準備のないままシステム上のボタンを押した結果、定刻10時より約5分早く試験が開始。1番の問題を3回読み返しても頭に入らない焦りと、両隣の説明音で約10分を損するアクシデント。
若瀧:そうしたら15分前ぐらいにやっと呼んでいただいて、中に入ったらもうすぐ免許証を出して、もうすぐ入ってくださいと言われました。こっからまた面白いというか、なんか説明があって、なんかポチポチでしていくんです。試験始まるまでにですね。なんだっけちょっと忘れたんですけれども、とにかく僕は心の準備が欲しくて、10時まで。そこの準備にかけようと思って、ボタンずっと押してたんですよ。そしたら試験問題が出ましてね、10時前に。僕は10時からということで、10時開始かと思ってたんですよ。でもパソコンはそういったボタンを押したらもう自動的に始まるようになってて、だからもう9時55分ぐらいにもう始まってしまって、心の準備ができてなくて、1番の問題を3回くらい読み返すんですが、頭に入ってこないんですよ。そうこうしたら、両隣が人がいなくて、そしたらやっぱり10時から開始する人がバタバタと入ってきましてね。それがまた説明しだすんです。係がこれはボタンを押してくださいだとか。それが全部聞こえるじゃないですか。もう10分ぐらいは損しました。
高橋:大変でしたね。なるほど、そんな早く始まっちゃうなんていうことがあるんですね。
若瀧:だから多分システムでそうなってるんだと思うんです。だから心の余裕がないのにバンバン押しちゃ駄目だなと思いましてね。
高橋:ありがとうございます。バンバン押しちゃうと、定刻より早く始まっちゃうよという。わかりました。日本語と英語っていうところに関しては、さっきもちょっと言っておられましたけど。
若瀧:どっちかなっていうことで、迷ったときには英語も見ようかなと思ってたんですけど、そこまでのあれはなかったので、あえてというか見る必要がなかったというか、僕は日本語の訳だけで十分でした。
高橋:始まってから時間の使い方みたいなところでは?
60問を30問×30問の2セット構成(途中10分休憩)で受験。1セット約55分の余裕で2回目の見直しに4〜5問を修正、確認の重要性を実感した。
若瀧:60問あって、30問、30問で途中10分の休憩があって、30問が大体55分だったかな。だから十分時間はあって、2回は読み返せましたね。で結構2回目のときに4,5問直したりしたんで、やっぱり確認は必要だなと思いました。
高橋:そうだったんですね。見直しもされたということで。本番はもう日本語に集中して何も問題なかったっていうところですね。画面は英語もとりあえず出るの?日本語ばっかり見てやっていくこともできる?
若瀧:日本語ばっかりでボタンを押すとこが多分あったと思うんです。僕見てないんでわからないんですけど。
高橋:必要なかったら英語見なくてもいけるっていう感じなんですね。わかりました。
若瀧:画面が大きいわりには上の方にパラパラと問題が出るだけで、あとは8割ぐらいは真っ白なんですよ。だからしょうがなく老眼かけて、小さい文字を見て、もうちょっと大きくしてくれればいいなと思いつつ。
高橋:試験の実際の様子はそうだったということで、試験の結果はすぐわかるっていうことでしたよね?
600点満点で461点が合格点。終了直後に渡された結果用紙を見て、「PASS」より先に「495点」の数字が目に飛び込み、合格はわかっていたのに「100点以上は間違ったんだ」という気持ちが先に立った。
若瀧:ここもいろいろありましたね。私正直、100点ということはないけど、少し違うぐらいだろうなと思って、終わったときも絶対もう合格したと確信はしたんです。いったらもうすぐに1枚ぱっと出て、これですよってことで、言われたんですけど、これも実は間違ってて、パスは一瞬見えたんですけど、そっちよりも点数の方がちらっと見て、どこが間違ったんだろうと思って、そればっかりがもう気が気じゃなくて、合格したっていうそんな感じを本当はしたかったんですけど、自信満々でいったのに結構間違ってたんです、本当に。
高橋:もう見直せないですよね?
若瀧:そうなんですよ。だから未だに気になるんですよ。どこが間違ったんだろってね。だって600点満点で461が合格点なんです。点数見たら495点だったんですよ。100点以上は間違ってるわけですよ。どんなに間違ったかなと思ってるんですけど、まあいいんですけど。
高橋:合格するのは既定路線でっていうそういうところだったっていうことで、十分にそれだけ準備をされたんだなっていうことが伝わってきました。ありがとうございます。皆さん共感できるとこいっぱいあるかと思います。
Examは、会場受験とオンライン受験の2つの方法から選べます。
会場は全国にあり、試験の運営は、ピアソンVUEというところがやっています。ここは、ICFの試験だけでなく、マイクロソフトやIBMなどの試験も行っているので、隣の席の人は、違う試験を受けているという状態になります。
これまでの合格者からの情報によると、高橋洋さんは、自宅でのオンライン受検で、結局当日になってつながらないということになり、会場受験に変更したという報告があります。会場は、そこそこでかなり状況が違いますが、試験開始直前にならないと入れない、ということは、複数の人が話しています。
石田真由さんは、周りの音が気になって集中できなかったので、会場備え付けの耳栓を使ったとのことでした。眞橋今日子さんは、用意されていた耳栓もヘッドホンも合わず、過去の試験トラウマと向き合いながら、手のひらに「人」と書いて飲む集中ワークで乗り切られました。
若瀧さんは、最寄りのピアソンVUEテストセンターで会場受験を選択され、心の準備のないままシステム上のボタンを押した結果、定刻より約5分早く試験が始まってしまうという「ボタンを押すタイミングに注意」のリアルな教訓を共有してくださいました。両隣に座った別試験の受験者の説明音で約10分を損するハプニングも乗り越え、600点満点で495点(合格点461点)という結果で合格されています。
試験は、ピアソンVUEというところが一括して請け負っているので、下記から詳しい情報を手に入れておいてください。
高橋:ヘルスコーチ・ジャパンのプログラム全体みたいなところなんですけども、良かったところっていうのはどんなところでしょうか?
「3年間の受け放題期間」が、MBAで2023年を一度も出れなかった若瀧さんを救った。期限が切れていたら諦めて辞めていたという、業界最長の学習システムが復活の鍵を握った。
若瀧:そうですね。先ほど申し上げたように、2022年の1月からコーチングを始めて、その2月にMBAを入学し、通うことになったんですけど、結局そのMBAのレポートであるとか、論文もすごく大変でした。地方の大学のMBAだから大したことないかなな んて思ってたら、全然そんなことなくて、それで2023年は一度もヘルスコーチ・ジャパンの講座を出なかったんですね。それを卒業して2024年、去年なんですけれども。
高橋:MBAを卒業したのが2024年?
若瀧:ごめんなさい、2023年です。2023年の3月に卒業して。2023年の4月からコーチングも期限が切れてたらもう多分諦めて辞めてたと思うんですけれども、3年間受け放題でだからもう1年でできるじゃないですか。それに気づいて、もう1回ちょっと受け直そうかなというふうに思ってやったといったことで、何が言いたかったかというと、この3年期限があるので、しかも受け放題っていうのは他のコーチングを知らないですけど、そんなとこはないんじゃないかなと思って、これは本当僕にとっては続けられることできたので、すごく良かったことですね。
高橋:3年の間にMBAもコーチングもっていうことだったわけですね。
「公平性」というICFの核となる価値観が、ヘルスコーチ・ジャパンの個別カスタマイズされたサービスに具体化されていた。ゴルフのハンディキャップのように、それぞれの実力に合わせたきめ細かなサポートが印象に残った。
若瀧:それと、もうこれは主観でしかないんですけれども、公平性をICFも掲げてますけれども、ヘルスコーチも本当にこの公平性というところは、すごいなと思って、ゴルフのハンディキャップとかじゃないですが、やっぱりそれぞれのその会員の実力に応じて、きめ細かなサービスというか、全体の平等的なサービスではなくて、その人に対して、個々に対してのサービスがすごく細かいのが、すごく印象的です。
高橋:その人に合わせたっていうところですかね。コーチング用語ではカスタマイズするっていうふうな言い方もしますけど。平等じゃなくて公平の方ですね。ありがとうございます。
「意欲さえあればどうぞ」という組織のおおらかさが、人見知りで恥ずかしがり屋だった若瀧さんが自主練グループの発起人に変わる土台になっていた。
若瀧:もう一点は、意欲さえあれば僕もその中でグループを立ち上げたり、僕みたいに資格もないし、ずっと休んでた人間でも組織内で自主的にやっぱりグループを立ち上げるっていうことをしたときに、どうぞどうぞみたいな感じだったんですけれども、他の会員を巻き込むわけで、やっぱりそういったところは自由に立ち回れるというか、やりたいことがあればどうぞといったことで、自分が動かなければ何も始まらないんですけれども、そういうところはすごくおおらかなというか、意欲さえあれば。ただ意欲がなければ、ほって置かれるというか、なんでしょうけれども、そういうところがこの組織はすごいなというのは本当に。
高橋:いや、もうよく動かれた。そこのとこさっきもお話いただきましたけど、会社の中、そしてこのヘルスコーチ・ジャパンの中、そしてボランティアサークルの中でよく三つも同時並行で、されたなと思います。そういう活動も自由にできるっていうところが若瀧さん的には良かったなということですね。
若瀧:一番大きいのはやっぱり3年の契約期間があるというところですね。
高橋:はい、学習期間というところをフルに使っていただいたみたいなとこですかね。ありがとうございます。
ヘルスコーチ・ジャパンのコーチングスキル完全マスターL1コース(ACC資格がとれるコース)の受講期間は、業界最長の3年間です。しかも、3年間の受講期間の間、何度再受講しても無料です。
なぜこういうシステムにしているのかというと、コーチングは会話なので、英語などの語学学習と同じように、実践を何度も繰り返さないと日常の中で自由に使いこなせるようにはならないと思っているからです。
若瀧さんが2023年の一年間をMBA優先で過ごしながらも、2023年4月から学習を再開できACC合格まで到達された背景には、この再受講無料の3年間という業界最長の期限が、現実的にビジネスパーソンの学習を支えていたことが如実に表れています。
ACC資格の新規申請は、ICFのページから英語で行わなければなりません。ここは日本人にとってハードルが高いところなので、ヘルスコーチ・ジャパンでは、実際の申請画面を録画して、あらかじめご覧になれるように用意しています。
このサービスは、受講者の方に大変好評で、これがあったから、安心して申請できた、これがなかったら申請時点で心が折れていたかもしれないと、仰います。
他にも、契約書の雛形、会社に申請するときの書類、その他、資格取得時に必要な情報を、ひとつのプロダクト内に収めて、受講者の方に提供しています。
ヘルスコーチ・ジャパンには、受講者が自主的に立ち上げている勉強会や実践練習会が7つあります。ほとんどがピアツーピアをやっている練習会です。
こういった自主練チームでつながった受講者同士が、互いに情報交換しています。若瀧さんも、こうした自主練の枠組みの中で、ご自身が発起人となる相互コーチンググループをヘルスコーチ・ジャパン内に立ち上げ、約15時間の実績を積み上げられました。
ヘルスコーチ・ジャパンは、以前、糖尿病の療養指導に特化したコーチングコースを提供していたなごりで、医療従事者の数が、他のスクールに比べて多いかもしれません。
ただ、最近多いのは、今の仕事に活かしつつ、将来的には独立起業も視野に入れて、今のうちに国際コーチ資格をとっておきたい、という、企業の中間管理職の人や、今やっているビジネスの新しい部門として、コーチングサービスを立ち上げたいという、士業や、研修系の会社の社長さん、さらには、すでにプロコーチとして仕事をしているけど、他のコーチとの差別化のために、国際コーチ資格をとりたいという方もいらっしゃいます。
若瀧さんは、電力会社の事業開発部長として60歳定年が迫る時期に、セカンドライフのキャリアを見据えてL1コースに入ってこられた、まさに企業の中間管理職層の代表的な事例の一人です。MBA取得とコーチング学習を同時並行で進めながら、社内コーチング・ボランティア・自主練の3か所で実績を積まれた歩みは、地方都市勤務のビジネスパーソンが国際コーチ資格に挑むうえでの典型的なロールモデルとしても機能します。
高橋:ではACC資格を取られたわけですけども、コーチとして、これからは何にチャレンジしていきたいと考えておられますか?
2022年の学習開始から3年強の歳月を「インプットの期間」と捉え、そろそろ「アウトプットの領域」へ。30年以上勤めた電力会社からの転職を検討し、対人支援系の仕事を本格的に探し始めた。
若瀧:そうですね。先ほどもお話したように、やっぱりセカンドライフじゃないですけど、今後の人生を考えていく上での指針として、やっていくと22年からやってきたわけです。いよいよそのアウトプットじゃないですけど、そろそろアウトプットの領域に入ったんじゃないかなというふうに思ってて、実を言うと今日アバターにしてるのも転職を考えてまして、もう30何年勤めた会社なんですけれども、転職を考えてますと、それで何をするのかと言った話なんですけれども、一番いいのは先ほど言った社内コーチングができればいいんでしょうけれども、そういったことも含めて対人支援というか、学びと成長を支援するみたいなことに関わるような仕事を何かしたいなといったことで、つい最近ですけどエージェントにも登録して、ちょっと本格的に仕事を探してみようかなというふうに今思ってる状況ですかね。
高橋:ぜひぜひコーチングの資格と経験を生かして次にいっていただけたらなっていうふうに思います。
ヘルスコーチ・ジャパンには、ICFジャパンが認定している、CODE&CCアンバサダー資格を持つコーチが5名もいます(まだ全国に十数名しかいない希少な資格で、ヘルスコーチ・ジャパンには国内最多の5名が在籍しています)。
なので、ICF Credentialing Exam(ACC Exam)で出題される、コアコンピテンシー、倫理規定、PCCマーカーを深く学ぶことができるコースが、たくさんあります。若瀧さんが今後の転職先で社内コーチングや対人支援に取り組まれる際にも、PCCマーカーを軸とした深い学びの場が継続的に提供されています。
高橋:これから資格取得にチャレンジする方もたくさんいらっしゃるんですけど、ちょっと応援メッセージをお願いできますでしょうか?
「55歳・地方都市・家と会社を往復するだけのおじさん」でもACCを取れた――同じような境遇の方への、若瀧さんからの一番伝えたいメッセージ。
若瀧:そうですね。本当に僕は本当55歳からそういう意味では、コーチングを始めてしかも、地方都市に住んでて、本当に家と会社を往復するだけの本当おじさんでして、だから最初コーチングを再び学び直そうと思って復活したときも、講座の中もそのときなかったので止めてたのでいなくて、そんな会社を行き来するだけで、ボランティアで少しはちょっと仲間じゃないけど知り合いはいましたけれども、そんな中ですごく大変だったんで、その人を探すことがですね。だけどそうやって一つずつこうやって55歳から始めて、おじさんでもできたっていうのはやっぱりやる気と、先ほどちょっと言った一歩踏み出す勇気があれば、手前味噌で恐縮なんですけれども、そんな僕でもACCの資格を取れたっていうのはぜひ同じような境遇の方がもしいらっしゃるのであれば、お伝えしたいなと思います。
高橋:いやいや、もうこれ手前味噌っていうかすごいと思いますよ、本当に。社内で働きかけ、スクールでも働きかけ、ボランティアのとこでも働きかけ、しかもACC Examの勉強は仕事をしながら、2週間で集中してってすごい馬力だなと。何か小さな一歩から始まった、なんかすごいなって正直思ってしまったんですけど、そういうふうに踏み出せる一歩っていうのは何がきっかけなんですか?私は周りから見てたらすごいなって思っちゃう。
「諦めるのが嫌」「しつこい」――若瀧さんが踏み出した一歩の正体は、性格に根ざしたシンプルなしつこさだった。
若瀧:いや、僕もわかんないんですね。何でなんですかね。やっぱりただ一つ言えるのは、しつこいのは確かですね。性格的な。諦めるのが嫌だというか、しつこいのは多分そうかもしれませんね。
高橋:諦めずに、まず一歩みたいなところ。
コーチングは「手法」だけでなく「在り方」の学び。心の地雷・枠組み・外の顔と向き合うなかで、若瀧さん自身の気持ちの切り替えと自己変革が起きていった。
若瀧:ただコーチングというのは手法スキルだと思うんです。やっぱりその気持ちの問題というか、心の地雷であるとか、枠組みであるとか外の顔というのも学んだし、そういう中でやっぱり自分の変革というか、気持ちの切り替えというか、そこは自分なりに俯瞰してみると、変わってきたのがやっぱり繋がったんじゃないかなと。
高橋:そうですね。そこのところはヘルスコーチ・ジャパンでもとっても重要視してるとこですけども。
10年以上ぶりに再会した知人から「全然君変わったね、若返ったし、考え方も変わってる」と驚かれた瞬間――数値では測れないコーチングの成果が、第三者の言葉となって返ってきた。
若瀧:だから10何年ぶりぐらいに年賀状のやり取りだけしてる方がいて、若い頃お世話になって一度ちょっと挨拶に行こうかなと思って、この前春ぐらいですかね行ったら、全然君変わったねと言われて。なんか若返ったし、気持ちも全然、考え方も変わってるし、どうしたのみたいなこと言われて、すごい嬉しかったんですけれども、少しはそういう意味ではこういったコーチングとかもやってきた甲斐もあるのかなと。
高橋:いやあ、それはもう絶対とか言ったらあれかもしれないですけど、そうですよ。それ聞いてすごい嬉しいですね。確かにコーチングっていうのは手法でもあるんですけど、やっぱり自分自身を向き合うとか、俯瞰してみるっていうところも必要になってくるそういうスキルなので、それに真摯に向き合っていただくと、久しぶりに会った人には、どうしたのみたいなそんな変化があるんだと思いますね。
若瀧:嬉しかったですね、正直。
高橋:聞いて嬉しいです、私も。
若瀧:ありがとうございます。
高橋:ありがとうございます。何か言い残したことを最後になりますけど。
若瀧:いや、もう十分、コーチングはめったに自分から発することがないので、何か非常に新鮮でよかったです。
高橋:はい、今日はインタビューにお答えくださってありがとうございました。皆さんの参考になるところもいっぱいあったかと思います。今日はご協力ありがとうございました。
若瀧:ありがとうございました。
セルフマネジメントトレーニングは、コーチングスキル完全マスターL1コースの中でもっとも人気のあるプログラムです。このトレーニングでは、コーチとして活動するために必要な「心の土台」をしっかり整えることを目的としています。
コーチングでは、クライアントに寄り添うことが求められますが、同時に、感情に巻き込まれすぎず、冷静さを保つことも重要です。そのために、自分の感情の扱い方や、人との境界線の引き方、「言葉」だけでなく「在り方」を大切にすることを学びます。
若瀧さんが「コーチングは手法スキルだけでなく、心の地雷・枠組み・外の顔と向き合う学び」と語られた背景には、こうした「在り方」を整える土台プログラムを通じて、感情的なマネジメントスタイルが100%なくなり、10年以上ぶりに会った知人から「全然変わったね」と驚かれるほどの自己変革が起きていく、L1コースの構造的な特徴があります。
若瀧悠生さんの歩みは、地方都市勤務・55歳・副業禁止という三重の制約を抱えながら国際コーチ資格に挑もうとされる方に、「学習開始から3年強でACC到達」という具体的な達成イメージを示してくれます。
地方都市の電力会社で事業開発部長を務める若瀧さんが選ばれたのは、企業内意思決定者ならではの正攻法でした。
副社長まで20枚の企画書を持ち上げ、ICFが定める「Partner With」を満たすクロス1on1の形で社内承認を勝ち取られたのです。毎週水曜13〜17時の会議室を恒常的に押さえ、最大10名のクライアントを抱えながら、3か所同時並行で約120時間弱のセッションを積み上げて申請に至りました。
試験対策は2週間の短期決戦。海外サイトの有料模擬試験「エキスパートコーチ」($90)と無料英語問題の翻訳活用で計300問を反復し、新形式ACC Examを495点(合格点461点/600点満点)で突破されました。
若瀧さんは、こう語ってくださいました。
「3年間受け放題でなければ、MBA優先で2023年を一度も出れなかった時点で諦めて辞めていた」
この言葉は、ヘルスコーチ・ジャパンの業界最長の学習期間が、ビジネスパーソンの現実的な学びを支えるシステムとして機能していた証言です。
さらに、サポート体制についても次のように評価いただきました。
「公平性というところは本当にすごい。全体平等ではなく、その人個々に対するきめ細かなサービスがすごく印象的」
「意欲さえあればどうぞというおおらかさが、人見知りだった僕でも自主練グループを立ち上げる発起人にしてくれた」
この評価の背景には、コア・コンピテンシーと倫理規定の専門家が5名在籍する学習環境と、受講者一人ひとりの実力に合わせたカスタマイズされたサポートの厚みがあります。
学び始めた当初、若瀧さんは「黙って静かにやりたい」と思っていたそうです。
それが3年強の歳月を経て、こう変わられました。
地方都市勤務のビジネスパーソンが、国際コーチ資格を通じて「在り方」そのものを変えていく——若瀧さんの歩みは、その道筋の一つの典型例と言えるでしょう。
若瀧さんのストーリーは、次のような方にとって具体的な道しるべになるはずです。
30年以上勤めた電力会社からの転職を視野に、対人支援の新しいキャリアへ踏み出されていく若瀧さんの姿は、次の人生のステージを描くヒントを与えてくれます。
これからのご活躍を、ヘルスコーチ・ジャパンも心から応援しています。
若瀧さんの体験は、地方都市勤務・副業禁止・60歳定年の制約のなかで国際コーチ資格に挑もうとする企業中間管理職の方、社内コーチング制度を自分で設計・承認獲得していく具体的な手順を知りたい方、新形式ACC Examを2週間の短期決戦で攻略する試験対策のリアルを探している方にとって、次のキャリアステージを描くための実践的なヒントが詰まっています。
同じようにビジネス職と国際コーチ資格の両立を考えている方、副業禁止の社内環境で100時間の有料セッションをどう積むか悩んでいる方こそ、他の合格者の体験もあわせて読んでみてください。
コーチングオフィス円 代表
高橋美佐の3分禅コーチング
コーチ・メンターコーチ・研修講師・大学非常勤講師
国際コーチング連盟(ICF)認定 プロフェッショナル・コーチ(PCC)
NPO法人ヘルスコーチ・ジャパン認定 メンタルコーチ/ヘルスコーチ
国際認定資格 6seconds認定 SEI EQ アセッサー
国際認定資格 6seconds認定 ブレイン・プロファイラー
国際コーチング連盟日本支部(ICFJ)倫理規定&コアコンピテンシー・アンバサダー