ここにある情報は流動的です。最終的にはご自分でのチェックと最終確認判断をお願いします。
▶️ICF(国際コーチング連盟)での認定状況の確認方法は下記ブログをご覧下さい
国際コーチング連盟(ICF)認定制度の変更-ACSTH・ACTPからLEVEL1・2へのトランジッションの詳細
あなたがコーチングを学ぶ目的によって、選ぶ基準は変わってきます。
まずは、あなたが何のために、コーチングを学びたいのかを明確にしましょう。
これまでわたしが運営するNPO法人ヘルスコーチ・ジャパンのコーチングスクールにいらした方は下記のような目的をお持ちでした。
あなたはどのケースが当てはまりますか?
コーチングを学ぶ目的がはっきりしたら、それを満たすスクールを探しましょう。
国際コーチング連盟とは、2023年3月時点で、世界143の国と地域に50,454人のコーチがいて、ICFが認定する3つの資格(ACC・PCC・MCC)のいずれかを保持している、世界最大のコーチング職能団体(非営利)です。
【引用元】Professional Coaches Membership and Credentialing Fact Sheet March 2023
ICFが公式ページで提供しているPDF資料です
https://carlyanderson.com/wp-content/uploads/ICF-Credential-Fact-Sheet.pdf
そもそも、国際コーチング連盟(ICF)が立ちあがったのは、コーチングビジネスが流行して、質の悪いコーチやコーチングスクールが大量に発生したことがきっかけでした。
トーマス・レナードが発起人となり、当時、成果を上げていた実力のあるプロコーチ数名が集まり、非営利の団体として1995年にスタートしました。
【引用元】ICFの歴史
https://coachingfederation.org/history
<前文翻訳>プロコーチのトーマス・レナードは、1995年にコーチ仲間が互いに支え合い、職業を発展させるための非営利団体として、国際コーチ連盟(ICF)を立ち上げました。翌年、会長が任命され、理事会が設立されました。最初のICFチャプターが設立され、1996年5月までに世界中に60以上のICFチャプターが誕生しました。
目的は、コーチングの世界基準を定め、コーチング業界の質を担保し、コーチにとっても、コーチングを受けるクライアントにとっても、安全で質の高いコーチングが提供できる環境を整えることでした。
世界的にも認知度が高いICFのコーチング資格を日本語で取得できるのは、ICFの認定プログラムだけです。
ICFの日本チャプターも存在していて、認定プログラムの提供スクール、および、ICFの資格を持つコーチ同士で情報交換をしたり、勉強会をしたり、助け合ったりしています。
ICFジャパンHP → https://icfjapan.com/
いまではコーチングの認知度が高まり、管理者研修では当然のようにコーチング研修が行われています。
それに伴い、わたしたちプロコーチが研修を依頼されることも多いのですが、その際、実力を測るものさしとして使われるのが、ICFが認定している国際資格ACC・PCC・MCCなのです。
もしあなたが、社内コーチとして活躍したい、プロのコーチとして研修を行いたい、と思っているのであれば、ICFの資格を取得することを強くお勧めします。
資格を持っていれば、ICFジャパンのコミュニティにも入れて、常に、スキルアップのチャンスに恵まれます。
そのスクールが提供しているコースは、ICFの認定(LEVEL1もしくは、LEVEL2)を受けていますか?ACSTH・ACTPからのトランジッションは完了しているでしょうか?
ICFでの認定状況の確認方法は下記ブログをご覧下さい
国際コーチング連盟(ICF)認定制度の変更-ACSTH・ACTPからLEVEL1・2へのトランジッションの詳細
筆者が2000年にコーチングの勉強をスタートしたとき、国内でICFの国際コーチ資格を取得できるところは、コーチ21(現コーチ・エィ)とCTIジャパン(国際組織CTIの日本法人)の2つだけでした。
CTIは、グローバル展開をしているコーチングスクールです。CTIジャパンはその日本法人で、日本国内では当時リアル会場(東京)だけでの開催でした。
一方コーチ21は、当時珍しかった「電話会議システム」を使ったプログラムだったので、どこからでも電話1本で受講することができました。
小さい子どもを抱えていた筆者は、コーチ21を選択するしかありませんでした。受講費用が同じだったとしても、博多から東京までの交通費宿泊費が加算されるので、CTIジャパンでの受講は費用的にも物理的にも難しかったのです。
今では、ZOOMやTeamsなど、何種類ものオンラインツールがあり、通信環境も整っているのでどこのスクールもオンライン開催をしていますが、中にはリアル開催にこだわっているスクールもあるので、講座の開催方法は必ずチェックをしておきましょう。
ちなみにヘルスコーチ・ジャパンは、以前は、東京・大阪・福岡・京都の会場で実施していましたが、コロナの緊急事態宣言以来全てオンラインで実施しています。沖縄や北海道、はたまた海外居住者など、遠方にお住まいで、会場まで来るのがたいへんな方々にとても喜ばれています。
講座はオンラインで開催されているでしょう?それともリアル会場で開催されているのでしょうか?あるいはその両方があるのでしょうか?
筆者が運営するヘルスコーチ・ジャパンもコロナの緊急事態宣言が出された時から、全てをオンラインに切り替えました。
切り替えてみてわかったことは、オンラインでの開催は、リアル会場とは違うスキルが必要だということです。
大きな声では言えませんが、リアル会場の場合は、担当コーチの力わざで、無理繰りつじつまを合わせることが可能です。ところがオンラインの場合はそうはいきません。
画面越しの受講者を飽きさせない工夫、双方向の関わり、グループダイナミクスを起こすスキルが、リアル会場よりもより強く求められます。
小グループでのワークも、会場の場合、メインコーチが、全体を見わたし、うまくいっていなさそうなグループがあれば、すぐに介入することができます。
ところが、ZOOMの場合、ブレイクアウトルームに分かれたあとは、そこで何が起こっているかはいちいち移動しなければならず、簡単に掴むことができません。
ヘルスコーチ・ジャパンは当時、東京・大阪・福岡の3会場で開催していて、受講者から、開催会場により内容や雰囲気が違う、というお声が上がっていました。同じ内容を扱っていても、それを実施する担当コーチやアシスタントメンバーがかもし出す雰囲気によって、全く違うものになっていたのです。
それはそれで楽しく、時間的にも金銭的にも余裕がある受講者は、同じ講座を全国行脚する人もいました。一方で一部の受講者からは、講座の質が一定ではないというクレームにもなっていました。
リアル会場からオンラインに移行するにあたって、ヘルスコーチ・ジャパンが取り組んだのは、全国誰がやっても同じになるように、クラスコーチとアシスタントの力量を揃えることでした。
なぜなら、オンライン運営したことで、クラスコーチ・アシスタントの力量の差があからさまになったからです。
それまでメンバーには誰もがなれて、希望すればアシスタントもできたのですが、2019年からは、メンバー登録の際に、一定のトレーニングを受けることを義務づけました。そして、アシスタント表彰を4ヶ月おきに行い、一定の基準に達した人だけが、小部屋ワークの担当者になれるシステムを導入しました。
このシステム導入により、大勢のメンバーが辞めていきましたが、その代わりに、コーチングに真剣に向き合う質の高いコーチだけが残りました。その結果、クラス全体の質が向上し、レベルの高い講座が提供できています。
突出したカリスマコーチだけがクラスコーチを務めるスクールだと学びが偏る可能性が高まります。もちろんその方は素晴らしいスキルをお持ちで、学ぶべき所はたくさんあるでしょう。
コーチングの学びの中で最も重要なのは多様性です。
いろんなスタイルのコーチングがあって当然だし、あなたの個性・強みに合わせたコーチングのスタイルがあります。ヘルスコーチ・ジャパンのコーチングトレーニングでは、クライアントの多様性に寄り添うために、コーチ自身も自分のスタイルを学びます。
コーチのスタイルによって、同じクライアントの話を聴いていても、キャッチするポイントが違ってきます。当然、質問もコーチングの流れも変わってきます。
トレーニングの中で重要な要素となる「メンターコーチからのフィードバック」についても同じ事が言えます。
トレーニング中のフィードバックは、複数のスタイルの違うコーチからもらった方が学びが深くなります。筆者は20数年コーチングを学び続けていますが、いまだにクライアントの多様性に驚くことがあります。ほっておくとついつい自分のスタイルに偏ってしまうのです。だからこそ、コミュニケーションの取り方のスタイルが違う仲間と共に、常に切磋琢磨し続ける必要があるのです。
クラスは、できるだけ4つのスタイルのコーチやアシスタントが担当するようにチーム編成を工夫しています。理由は、同じことを伝えるにも、同じ色のコーチが伝えた方が伝わりやすいからです。
フィードバックをするときも、右側の人と左側の人の両方がペアになってフィードバックするようにしています。右側の人は人系(人の感情や人そのものに意識が向きがち)なのに対して、左側の人は思考系(事実や結果に意識が向きがち)なので、フィードバックの視点が違うし、そこから導き出されるフィードバックも全く違うモノになるからです。
チーム編成を工夫することで、視点の偏りをなくす努力をしています。どちらが良いとか悪いという意味ではありません。
コーチにとって、多様な視点を持つ・多角的に捉える、ということは、何にも増して大事なトレーニングなのです。
必ず受講しようと決めて大枚はたいたとしても、突発的な出来事って起こりますよね。急な出張、のっぴきならない家族の用事などなど。
そうなったときに、振替できる、補講が受けられるかどうか、というのは、大事なチェックポイントとなります。年間に行われる回数も大事です。年に1回しかないとなるともし何か突発的なことが起こったときに受講できないですよね。
振替・補講は、有料なのか、無料なのかもチェックしておきましょう。
選択基準5・6とも関係しますが、受講期限も大事なポイントです。
振替制度があったとしても、その期限が6ヶ月としたら、結局受講出来ずじまいということも起こりそうです。
なので、受講期限はいつまでなのかは、必ずチェックしてみてください。
筆者が20数年前にコーチA(当時はコーチ21)を選んだ理由のひとつは、受講システムが、大学の講義のような仕組みになっていたことです。つまり、ひとつのクラスが何回も行われていて、1年半の間に受講すればOKという仕組みでした。
これだと、もし出席できなかったとしても、別の回に出れば良いので安心ですよね。当時は子どもが小さくて、急に熱を出したりということはしょっちゅうだったので、安心して受講できました。
ただ、再受講はできなかったです。
コーチングを学んでわかったことがあります。それは、コーチングという特別な会話の構造をもったコミュニケーションの手法を学んで、それを日常の会話の中で自然と使えるようになることは、英語を習得して、外国人と自由に会話できるようになることと似ている、ということです。
残念ながらわたしは英語をペラペラ自由に話すことはできません。なぜなら毎日練習していないからです。英語が堪能な高橋美佐コーチも、英語を忘れないために、毎日触れるようにしているとのことでした。確かに、常に使い続けていないと忘れてしまう、鈍ってしまう、というのは、語学、スポーツ、楽器など、たくさんあります。
コーチングも同じなのです。
だからこそ、せっかく学んだスキルを確実に使い続けるためにも、再受講制度は大事だと思っています。
無理なく負担なく学び続けられるシステムはあるのか?
これは大事なチェックポイントのひとつです
ACC資格を新規申請するには、100時間のセッション実績時間の記録が必要です。(PCCは500時間、MCCは2,500時間)
コーチング勉強中の方には、ここが一番の難関です。なにしろ、クライアントになっても良いよという人を8人以上見つけなければならないからです。
ピアツーピアコーチング(有償または物々交換のコーチングのことです)や、社内コーチング、プロボノコーチングも認められるので、随分と楽になりました。(以前はダメだったような記憶があるのですが・・・)
【引用元】Experience Requirements(ICF公式ページ)
https://coachingfederation.org/experience-requirements
<Google翻訳>ACC の候補者は、コーチ固有の教育またはトレーニングの開始後、少なくとも 8 人のクライアントとのコーチング経験を少なくとも 100 時間 (75 有料) 記録する必要があります*。資格証明の申請を提出する 18 か月前。
部下をお持ちで定期的に1対1コーチングを行っている場合、グループコーチングを行っている場合は、カウントできます。ただし、内容の記録を残すにあたって、会社へ許可申請をする必要があるので、注意が必要です。
また、ピアツーピアコーチングの場合も、きちんとした契約を交わして行った方がベターです。
ヘルスコーチ・ジャパンでは、このようなケースで具体的に如何すれば良いのか、ICF資格取得サポートを行っています。
また、受講者同士が出会う場として、自主練チームの紹介をしています。現在自主練チームは3つあり活発に活動しています。
さらには、PCCを目指す人のために、コミュカフェ実践会という、クライアントを集める仕組みがあり、希望者はそこに登録してセミナーを開き、クライアントとのつながりを作ることができます。個人クライアントの募集ページも作成できます。
コミュカフェ【公式】ページ → https://commucafe.podia.com/
1対1コーチング募集ページ → https://commucafe.podia.com/1on1-list
コミュカフェ担当コーチ一覧 → https://commucafe.podia.com/profile
各スクールで様々なやり方をしていると思うので、どのような集客サポートシステムがあるのか、チェックをしておくことをお勧めします。
ここでご紹介したチェックポイント1−8に受講金額を加えた一覧表を作成しました。この一覧は、ICFの Education Search Service (ESS) で検索した結果、2023/05/04現在、表示されるスクールのみを掲載しています。まだトランジッション期間中なので、6月末までは検索結果が変わり、登録スクールが増える可能性があります。ご自分でも検索して必ず確かめるようにしてください。
なお、スクールごとに表示形式がバラバラで、情報を探しきれなかったものもあります。そもそも各スクールごとに固有の名称があって、いったいどれがLEVEL1認定を受けたプログラムで、どこからどこまでを受講すればACC新規取得要件を満たすのかも不明なスクールもありました。受講料金も書き方がバラバラで、恐らくこうだろうという金額を書いていますが、その後変更になっている可能性もあることをあらかじめご承知おきください。
ICFでの認定状況の確認方法は下記ブログをご覧下さい
国際コーチング連盟(ICF)認定制度の変更-ACSTH・ACTPからLEVEL1・2へのトランジッションの詳細
Training Organization:スクール提供団体の名称
Program Name:ICFに申請したプログラムの名称。日本名とは違うケースが多い
Program Type:認定の種類
Level1認定とLevel2認定の大きな違いは、取得できる資格が違うということです。各スクールは、これらの認定を取得するために、厳しい条件を満たす必要があります。当然ですが、Level2認定のほうが、認定条件は厳しくなります。
Level1の検索結果と、Level2の検索結果の両方に名前があるスクールは、Level2申請をしたときに、同時にLevel1申請もしています。つまり、Level1認定とLevel2認定の両方を受けているので、そのスクールでは、ACCの修了認定試験も、PCCの修了認定試験も両方が受けられるということです。
他のスクールでACC取得後に、Level2認定に途中編入ができるスクールもあります。詳しくは各スクールにお尋ね下さい。
ACC資格取得費用については、現在ACSTHからLevel1へのトランジッション(変更申請)期間中なので、まだ旧価格のところもあり、不明欄が多くなっています。
ACSTHとLevel1の大きな違いは、メンターコーチング10時間と修了認定試験が追加されて、それも含めての認定プログラムになったということです。
メンターコーチングは、メンターコーチングの資格を持つコーチが担当する必要があり、10時間のうち最低でも3時間は、1対1で3ヶ月以上行う必要があります。
修了認定試験は、PCC以上のアセッサー資格を持つコーチが担当する必要があります。
いずれも、時間も人件費も手間もかかります。
なので、値上げをせざるを得ません。
各社のHPをご覧になるとわかりますが、まだ、ACSTH表示のところもたくさんあります。つまり、まだ、新しいカリキュラムが掲載されていないケースもあり、料金についても、昔の料金(メンターコーチングや修了認定試験料金が含まれていない料金)である可能性は否定できません。
なので、各社の【公式】ページと、Level1認定プログラムの名称とそれが記載されているページリンク、料金が掲載されているページのリンクを一覧にしておきます。ご自分で確認する、もしくは、各社にお問合せの上ご確認ください。