【傾聴】相手の話を聞けない理由
わたしたちは相手の話を「きいている」ようで案外と「きいていない」ものです。
なぜそんなことが起こるのか、わたしたちが無意識でやっていることをまとめてみました。
話しを「きく」時に起こっていること
相手の話を「きく」時、2つのことが起こっています。
ひとつは、
自分の記憶と照らしあわせながらきく
ということ
そしてもうひとつは
自分がききたいことだけをきく
ということです。
例えば、誰かと話していて、相手が、あなたが知らない「言葉」を使ったら、あなたの中で何が起こりますか?
えっ、それってどういう意味?何のこと?
と思って、記憶の中にある情報を探しにいきませんか?
ところが、相手が使った言葉をあなたが知っている場合、あなたは、あなたが知っている「言葉」の意味とイメージを、瞬間的に思い浮かべてしまいます。
これが問題なのです。
たとえば「イケメン」と聞いて、あなたは誰を思い浮かべますか?
恐らく、人それぞれですよね。
そうなんです。
あなたがイメージするイケメンと、相手がイメージしているイケメンは、必ずしも一致しないのです。
ところがあなたは、あなたが「イケメン」という言葉のフォルダに入れた人(イケメンだと思う人)を、瞬間的にイメージしてしまいます。
同じように、相手が何かの体験を話しているとき、わたしたちは、自分が体験したコトの中から、似た体験を引っ張り出して、それをイメージします。
それはあくまで「あなた」の体験であって、「話し手=相手」の体験ではないはずなのに
その体験を「どう捉えて」「どう感じたのか」についてまで、
あなたは自分の感覚を呼び起こし、
相手もきっとそうだったんじゃないかな?と自動的に思ってしまうのです。
わたしたちの意識は自分中心で回っている
このように、わたしたちの意識は、よほど注意しておかないと、「自分中心」で回っています。
視点が「わたし」にあるということです。
人はみな違う
ということを頭で知っていても、実際には自動的に「わたし」の視点で見てしまっているのです。
”相手と同じ絵を見る”ことが大事
このように、わたしたちの視点は、ついつい「わたし」になりがちです。
「わたし」視点にいる限り、相手の話は聴けていません。
なぜなら、「わたし」と「相手」は、ひとつひとつの言葉に違った意味づけをしていて、
もし似たような体験をしていたとしても、その体験をどう捉え、どう感じたのかは、「人それぞれ」だからです。
相手の話をしっかりと聴くには、自分の視点を脇におき、相手の視点になりきることが大事です、
ひとつのキャンバスに向かって、相手の頭の中にあるイメージを、そのキャンバスの上に描いているイメージです。
相手と同じ絵を見る聴き方がもたらす効果
このような聴き方ができると、
相手は聞いてもらった感、わかってもらえた感が強くなるので、あなたに心を開きやすくなります
つまり・・・
部下はあなたを信頼し、あなたの言うことを素直に受け入れるようになります。
これと同じ事が、教師と生徒、親と子、夫婦・恋人の間でも起こります。
お客様の話しを深く聴くことができ、お客様のニーズに合わせた商品をオススメできるようになるので、お客様に喜ばれ、セールスがうまくいきます
顧客が何に悩み、何が課題で、それをどうしたいと思っているのかがわかるので、相手が満足いく課題解決の方法を提示でき、あなたのコンサルティング品質は上がります。
相手の話を深く聴けると、ビジネスでもプライベートでも、おおいに役にたつのです。
相手と同じ絵を見るには訓練が必要
わたしたちはついつい「わたし」の視点にいってしまうクセを持っています。
このクセは、自分ではなかなか気づかないモノ・・・
相手と同じ絵を自然と見れるようになるには、
繰り返しの訓練と、第三者からのフィードバックが必要です。
2月から「同じ絵を見る」トレーニングができる講座がスタートします。
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