相手を知るには、まず自分を知ることから~糖尿病コーチング関係性編
こんにちは。大阪メンバーの糸藤美加です。前回に引き続き糖尿病コーチングのブログ記事を担当します。よろしくお願いします。
7月16~17日、祇園祭りで賑わう京都で「糖尿病コーチング講座、関係性編」が開催されました。会場はいつもの、アークレイ研究所をお借りしました。
糖尿病療養指導に関わる方々を対象にした、講座です。関係性編では「患者さんの本音を引き出すコミュニケーションができる」がテーマです。
今回、講座を運営するのは、森岡浩平さん(アドバイザー、医師)、大石まり子さん(アドバイザー、医師)伊藤三恵さん(プロコーチ、糖尿病患者)、高橋美佐さん(プロコーチ)、最上輝未子さん(プロコーチ)です。
そして、今回から私を含むアシスタント5人娘が加わりました。河野美保さん、松岡幸代さん、山下佳代子さん、濱本博美さん、そして私、糸藤です。
参加者は満員御礼になり、キャンセル待ちがあり、人気の講座になりました。医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、1型患者、MR、など多岐にわたり、今回も医師の参加者が増えたことが印象的でした。
初受講者が多く、初めは緊張した面持ちもありましたが、自己紹介のワークで外の暑さに負けないくらいの熱気がありました。
糖尿病コーチングの紹介後、通常のコーチングの違いについてレクチャーがありました。
通常のコーチングは「情報提供」はしますが、「教える」ことはしません。ところが、糖尿病療養の行動には、知識が必要です。そういうわけで、糖尿病コーチングは「教える(テイーチング)」と組み合わせて使うコーチングということになります。
ここで、恒例の本物の医師と患者さんとのデモコーチングです。打ち合わせなしの、リアルな診察室コーチングです。
患者さんの理解を深めるためには、相手の多様性に合わせることも大切です。そこで、他人とのコミュニケーションの取り方の傾向・クセ・好みを理解するグループワークです。
まずは、自分を知ることから始めます。自分のコミュニケーションスタイルが何なのか、真剣な中にも笑いあり、です。タイプの違いでこんなにも反応が違うのかと、驚く場面あり、自分には「普通」と思われたことが、そうではないことを実感された参加者も。
また、患者さんに本音を語ってもらうには、信頼関係の構築が不可欠です。信頼関係の構築に役立つ傾聴や承認も、相手に合わせたものを心がけることを学びました。
1日目、終了。裏講座と言われている懇親会です。大盛り上がりです。話が終わることがなく、楽しい時間を過ごしました。
2日目、昨日の振り返りでは、疑問点や質問がたくさん出され、共有することで学びを深めることができました。
どうして、患者さんは本音を語らないのでしょう?
患者さんの心理に影響しているのに、役立つ概念として「枠組み」「外の顔」の理解が必要です。無意識で持っている、考え方・捉え方・ものを見る視点など、内側のコミュニケーションについても考えます。
「~べきである」「~ねばならない」「~はずである」「普通~」というフレーズで表現されるもの、さらに、「他人からどう見られたいか」「見せたくないか」といった姿や「無理をして見せている」姿についてのワークです。.
ここで、医師の森岡さんからの「枠組み」、「外の顔」の自己開示をしていただきました。
さらに、アシスタントの山下さんと高橋コーチとのデモコーチングを通して「枠組み」「外の顔」を扱っていただきました。お二人からの自己開示で学びが深まりました。
相手を知るには、まず自分から。これが、患者さんとの関係性を考える上での基本だと、改めて認識できました。
次回の糖尿病コーチング、スキル編は来年1月7日、8日に開催を予定しています。
ご参加、お待ちしております!
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今回は糸藤美加さんの報告でした!
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