言われたことしかしない部下との関わり方−発達障害が疑われる場合
目次
言われたことしかしない部下とはどう関われば良いのでしょうか?
発達障害を持っているケースもあることを知っておいてください。
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その場合は、脳の機能不全により
「言われたことしかしない」のではなく、
「言われたことしかできない」
ということになります。
発達障害とは?
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本来であれば成長とともに身につくはずの社会性やコミュニケーションスキルなどが、脳の発達の偏りにより不得手になってしまっていることを、発達障害といいます。
本人の性格やしつけの問題ではなく、先天的な脳の発達の偏りによる脳機能障害です。
職場で問題となる行動としては
- 空気が読めない
- 社会常識やマナーにうとい
- 場にそぐわない言動をとる
- 会話がちぐはぐで一方通行になりがち
- 応用がきかない
- 忘れ物やうっかりミスが多い
- 感情の起伏が激しい
- 予定外のことが起こると甚だしくパニクる
などがあります。
誰にでもありそうなことですよね。
発達障害はとてもわかりにくく、見えにくい障害なんです。
発達障害には、いろんな種類があって、人それぞれ症状の出方が違います。
15歳未満では、6~12%いるという統計があるほか、発達障害と気づかずに成長し、普通に生活しているケースがたくさんあります。
周囲の人からは、怠け者や変わり者、自分勝手なわがままな人、空気が読めない人などと誤解されやすく、常に叱られ続けた結果、自尊心が低くなり、うつ病や適応障害、依存症などの二次障害に苦しむケースが多く見られます。
もしあなたの部下が、何度言っても同じミスを繰り返したり、上記のような状態が続くようでしたら、発達障害かもしれないという視点をプラスしてみてください。
本人は、やれるのにやっていないわけではなく、脳の機能不全により、わからない、できない、やれない状態にあるわけですから、彼らにもわかる・できる関わり方にすることで、行動の改善が見込めます。
そして、その関わり方は、一般の社員にとっても助かる有効な関わり方なので、仕事をする上で、どんどん使って頂きたいと思います。
大人の発達障害が職場でどんなふうに出るのかを詳しく解説したサイトをご紹介します。
どうぞ参考になさってください。