体からアプローチするメンタルヘルスケア
2012/10/13〜14に、ヘルスコーチ・ジャパンスペシャル講座
体からアプローチする
メンタルヘルスケアを開催しました。
わたしたちヘルスコーチ・ジャパンは、2008年に活動を開始し、これまで
「セルフマネジメント力」を重視した、メンタルコーチング講座、ヘルスコーチング講座を各地で提供することで、セルフケアや、メンタルヘルスケアの具体的方法を提供してきました。
ところが、この分野における学びを深めていくにつれ、わたしたちのアプローチ方法以外の方法、つまり、体からのアプローチも同時に行えば、よりスピーディーに、セルフケア・メンタルヘルスケアができるのではないかと考え始めました。
そこで、体から脳疲労へのアプローチをしていらっしゃる日本ストレスコンディショニングケア協会会長の末田幹二氏と、タッピングタッチという誰でもできる簡単なケアの方法を開発し、東日本大震災を初め、世界各地で、その普及活動をなさっている、中川一郎氏をお招きし、スペシャル講座を開催しました。
日本ストレスコンディションケア協会 末田幹二氏
「体からアプローチするメンタルヘルスケア」
1日目午前中の末田氏の講座は、2つの体重計に片足づつのり、左右のバランスを見ることから始まりました。左右差が、5キロ以内だと正常範囲ですが、それ以上だと、ストレスが原因で体が歪んでいるのだそうです。
参加者の中には、10キロ以上の差がある人も・・・
アンバランスが大きな人は、唾液の中の酵素の量を調べるストレス判定もしてもらいました。びっくりするほど大きな数値が出た人もいて、いかにわたしたちがストレスを受けているのか実感しました。
その後は、一番簡単な方法を教えて貰い、
参加者同士で施術しあい、
最後は、アシスタントのおふたりに、実際にバランスメソッドを施術してもらいました。
ただやさしく押さえるだけの施術なのですが、じんわりと脳に染みいる不思議な感覚で、体が解放されていくのを感じました。
タッピングタッチ基礎講座 中川一郎氏
1日目の午後は、中川一郎氏による、タッピングタッチ基礎講座でした。
まずは、中川氏がこれまでされてきたことを、ビデオ映像で見ながら、どんなふうにやるのかを教えてもらいました。
次はいよいよ実践です。
タッピングタッチには、いろいろなやり方がありますが、「基本のタッピング」「ネコの足フミ」「ゾウの鼻」「コアラの木登り」「ソフトタッチ」などを教わり、実際にやってみました。(写真はゾウの鼻)
タッピングタッチは、太陽と北風のようなもの・・・
自分から自然にほくれていき、自然な状態に戻る手助けをする方法なんだと教わりました。実際にやってみて感じたのは、人の手って、こんなにも暖かいんだ・・・・ということ!
ただ、背中に手の平を置いているだけでも、十分に癒やされる感覚がありました。実際に、東邦大学の有田秀穂先生(セロトニン研究の第一人者、「脳からストレスを消す技術」)との共同研究で、タッピングタッチをすると、脳内のセロトニンの量が増えることが実証済みです(セロトニンは、落ち着きや安心をもたらす脳内物質)
互いが互いとケアすることで、関係性もぐっと良くなるのだそうです。実際、東日本大震災の被災者の方々にやってもらったところ、避難所暮らしでなかなか寝付けなかったのが、あっという間に、眠れた・・・ぐっすり眠れたという映像も見せてもらいました。
本当は、絆を深め、関係性を良くするために、人からやってもらうのが良いのですが、ひとりでもやれる方法としての、セルフタッピングも教わりました。(右の写真)
2日目は、より深く学ぶ「タッピングタッチアドバンス講座」でした。ここでは、医療現場で使う、ケアタッピングを教わりました。
ベッドで横になっている人に対してタッピングタッチをしていきます。ベットがないので、うつぶせでやったのですが、寝てしまう人続出!本当に気持ちが良いんです。
受講生は、1日目が終わってさっそく、子どもに試してみたら、ぐずらずすぐに寝てしまった・・・家族に試してみたら、次もお願いとリクエストされた・・・など体験談を話していました。
今回のスペシャル講座は、ヘルスコーチ・ジャパン初の、外部講師をお招きしての講座でしたので、いろいろと緊張しましたが、たくさんの方々に来ていただき、最後は、すっかりリラックスして帰っていただけたので、本当に良かったです。
遠方からお越しいただいた中川一郎さん、ベッドを持ち込み施術までしてくださった、末田幹二さん、本当にありがとうございました。
来年度も引き続き、タッピングタッチの基礎・アドバンス講座を開催し、インストラクター講座も開催する予定です。
書籍もたくさん出ていますので、是非、ご覧になってください。