コーチングサイクルを回そうとする前に
以前にも紹介しましたが、ヘルスコーチ・ジャパン(以下HCJ)の講座は、
そのほとんどが2日間で行われます。
毎回、講座2日目の午前中は、前日の講座内容を、
受講生(全員)が振り返ることから始めます。
6月30日(土)・7月1日(日)に行われた
「コーチング基礎 福岡講座」
の2日目の午前中は、いつにも増して白熱した時間となりました。
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◆理解が深まる「質問タイム」
まずは、2人一組でお互いに、昨日の講座内容を振り返ります。
次に、2人一組が2グループ合流して4人一組へ。
この4人一組では、昨日の講座を受けてみて、
「感じたこと」「時間をおいて改めて気づいたこと」
「気になっていること、うまく理解できないこと(HCJでは「モヤモヤ」という言葉で表現されます)」
などを4人で共有します。
さらに4人組の「グループ内の感想」や「コーチに尋ねてみたいこと」を
ファシリテーターが順番に各グループに対して、発言を促していきます。
「コーチに尋ねてみたいこと」 には
□ゴール設定の仕方が知りたい
□コーチングサイクルとPDCAサイクルの違いを知りたい
□現状からGoalへのもっていき方を教えて欲しい
□職場では、どうやって活かしたら良いのか
□「メラビアンの法則」の「周辺言語」ってなんなのか
□ゴール設定が見つかって無い人には、どうしたらいいのか
□「同意」にとられないためのリフレインの使い方
などなど。
受講生から出た「質問・疑問」、「意見」に対して
ファシリテーター、アシスタントといったコーチ達が答えます。
その中で、
「コーチングセッションを繰り返し行っているのに、
行動しないクライアント」の話になりました。
この話題になった途端、
『正に、そこ(行動が起きない理由)が知りたい!!』
と声を大きくして訴える受講生もいました。
◆セルフイメージが行動を止める!
これは、「行動が起こらない理由」に会場全体が注目する中、
ファシリテーターから促されて、代表理事の最上コーチが答えていた発言の一つです。
”「行動が起こらない理由」はいろいろあるけれども、、、”という前置きの上、
最上コーチが紹介してくれたケースは次のようなものでした。
クライアントがコーチに対して
「いいクライアント」「優秀なクライアント」で
いたいがためにたてた偽りのGoalの場合、
つまり、
コーチに対して、自分の
セルフイメージを守ろうとしてたてたGoalの場合
本当にやりたいGoalではないので、行動が起こらないことがあります。
また、
Goalそのものは、その人がやりたいことであっても、
いざ、実行しようとしたときに
「優秀な人だと思われたい」
「みっともない人、失敗する人だと思われたくない」
という
セルフイメージが働いて行動を止めるケースもあります。
エネルギーレベルが下がっているケースも行動が起こらないとのことでした。
『クライアントの言葉の裏側にあるものを、
いかに聴きとるか!
そこにコーチの腕が問われるのです。』
との最上コーチの説明に受講生達は、
説明に聴き入ったり、手持ちの紙に書き込んだり、
納得したように頷いたり、と各々に理解を深めていました。
※「セルフイメージ」については下記を参考にしてください
◆コミュニケーションピラミッドの図を見直して
最上コーチの説明を聴きながら、テキストの「コミュニケーションピラミッド」(左図)を見直していました。以前受講したコーチング基礎2/18-2/19でも「コーチング」と「自己基盤」の関係性を感じましたが、今回は前回と違った見方で感じたように思いました。
『コーチングサイクルが回りづらいケースの場合は、
自己基盤を整えるコーチングをした方が
結果が出やすくなります。』
これは事あるごとに、最上コーチが繰り返し繰り返し
口にしている言葉ですが、その意味が少し理解できたような気がしました。