せっかく学んだコーチング、現場でどう活かしたらよいのか?

芦村恵

先日福岡で開催された、コーチング基礎講座2日目の質問タイムに


「コーチング、学んでみたけれども、
どう現場で使っていけば良いのか
わからないんです」

という質問が出ました。

そのとき、受講生のひとりであった、芦村恵さんが、
ご自分の体験を語ってくださいました

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芦村さんは、看護師として病院勤務していたときに、コーチングを学び初め、今回の質問者と同じ疑問にぶちあたったそうです。
彼女の体験談は、とてもわかりやすく、これからコーチングを学び始める方の参考になると思いましたので、ご本人にお願いして、ブログ用の文章にまとめていただきました。

今、どうしたら良いか迷っていらっしゃる方、これからコーチングを学ぼうとしている方、是非参考になさってください。

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せっかく学んだコーチング、なのに・・・
「病棟でどう使ったら良いかわからない」
「業務が忙しくてとてもその時間がない」 
 

と言う声を良く聞きます。

最初からコーチングサイクルを回そうとするからうまくいかないのです。
そう難しく考えないで、まずはコーチングのスキル1つ1つをパーツとして、
自分で活用できそうなパーツから、使っていけば良いのです。

ここで、私が初めてコーチングを学び、病棟で活用した方法をいくつか紹介したいと
思います。


まず、
「信頼関係を作る技術」から始めてみました。

・スタッフとの面談時や患者さんと話す時の、座る位置に気を付ける。
・パーソナルスペースを配慮する。
・ペーシング、ミラーリングで一体感を図る。


それができるようになると、次は

「相手の話を良く聴く <傾聴のスキル>」を実戦。

・今まで何気なく聴いていた相手の話を、最後までさえぎらずに聴く、
・うなずき、あいづち、話しやすい雰囲気で聴く、
・共感して聴く、

などの意識をもって話を聴いていくように心懸けました。

すると
患者さんとの関係性が良くなり、
スタッフも私に良く話をしてくれるようになってきました。

私はだんだん面白くなっていきました。



次は承認のスキル。

これまでは「Aさんおはよう」とあいさつだけのところを
「Aさんおはよう、今日は元気そうね」
「Aさん、髪切った?」と声をかけてみる。
相手は自分を見ていてくれたと嬉しくなります。

 患者さんにも
「Bさん顔色良いですね」
「昨日より長く歩けましたね」と、
多忙な業務の合間ですが、
ちょっと一言事実を伝え返すだけで患者さんは喜ばれます。



質問のスキル
では、

新人ナースが尋ねてきたら、すぐに答えを返さずに
「あなたはどう考えるの?」と質問を行う。
それを繰り返していくと、まず自分で考える癖がついてくる。

こうして
1つずつスキルを使って、
自分のものに落とし込んでいきました。


最後は
コーチングのサイクル
を使って、
思い切って患者さんに尋ねてみました。

「いつまでに退院したいですか?」
「退院したら最初に何をしたいですか?」
「そのために00さんは、ご自分で何ができると思いますか ?」

その後患者さんは、意欲的に治療に臨まれるようになり、
コーチングの素晴らしさを実感した次第です。

コーチングは使ってなんぼです。
難しく考えないで、まずは自分ができるパーツから使ってみませんか?